母校、兵庫県立社高校の体育大会を参観した。卒業してから35年、娘が在校中も一度も体育大会を参観したことはなかった。
ここ何年か、ケーブルテレビの「テレネットやしろ」の再放送番組で体育大会のようすを観るようになった。そのなかでも、体育科の集団演技がおもしろいのだ。運動で鍛えられた均整のとれた肉体、精悍な顔つき、会場いっぱいに響き渡る男集団の野太い声。日焼けした肌色に白の体操服がまぶしい。社高校ならではの目玉種目である。
映像で観た海軍兵学校か予科練の訓練かと錯覚しそうだが、この男くささが何ともいえない。私が在校していた頃は、体育科の体操部員が高度な演技を披露していたように記憶しているが、現在は行進や体操などの集団演技の美が売り物のようだ。参観の保護者の方も在校生もその演技に惜しみない拍手をおくっていた。
先日その訓練を見せてもらった加東市女性消防隊、そして今日の社高校体育科生徒の集団演技。共通点は、きびきびとした動作、溌剌とした掛け声、整然とした行動。さらに真剣な表情などである。これらは観る者を感動させる。