22日(日)、朝からよく晴れて、むしろ暑いぐらいの天気だった。
今日は、準備を進めてきた「議長就任祝賀会に代わる 県政報告会・特別講演会」の当日。朝から事務所で、スタッフと最終点検、資料などを積み込み、会場の「やしろ国際学習塾」へ向かった。
11時30分から実行委員の打ち合わせと準備に入る予定だったが、その1時間前から始まってしまった。受付開始の12時30分にはすでに参加者の姿があった。また、10時30分からオープニングで歌を披露してくださるまどかコーラスさんのリハーサルも行われていた。
午後1時15分、オープニングがスタート。会場には、県議会、県幹部職員、加東市議会、市内各種団体などの来賓はじめ、後援会や自民党員、一般の出席者で、ソーシャルスタンスをとり、1席開けて、約300席がほぼ満席になった。市内のコーラスグループのまどかコーラスの皆さんによる、「東条川疏水」「スタンド・アローン」の2曲が披露された。
1時30分、第1部「県政報告会」が開会。実行委員会を代表して安田正義前加東市長が挨拶。続いて、来賓の齋藤元彦兵庫県知事、末松信介文部科学大臣、谷口俊介県議会副議長、藤井比早之衆議院議員、岩根加東市長が挨拶に立たれ、お祝いのことばをいただいた。壇上には以上の方と小川忠市加東市議会議長が座られた。
続いて、私から県政報告を行った。はじめに、会場席の新副知事の服部洋平氏が加東市屋度にルーツをもっておられる、縁の深い方であることを紹介した。そのあとは、124代議長として、コロナとの闘い、新知事誕生、会派構成の変化、行財政運営方針をめぐる知事と議会のやりとり、ロシア非難決議などを挙げながら1年の取り組みを紹介した。1部の最後に後援会副会長の中村かよ子さんが挨拶を行った。
2時35分から第2部の特別講演会が始まった。講師は人と防災未来センター長の河田惠昭先生。演題は「災害文化を育て、大災害に打ち克て」。この度出版された自叙伝の題でもあり、先生の防災研究に打ち込まれた研究活動の集大成ともいえるテーマだ。先生は、災害文明すなわち、堤防を築いて河川の氾濫を防ぐといった文明的な防災には限界があり、これからは、災害文化すなわち、氾濫を想定した生活、生き方を日常とすることで、少しでも自然災害から被害を少なくしていくことが大事だ、と災害文化を育てるまちづくりに取り組む必要があることを呼びかけられた。講演を聴いた皆さんからは、いい話が聴けた。自助、共助、公助の大切さ、防災について考えるいいきっかけになった、との感想を聞くことができた。今日、福島県で震度5弱の地震が起きたことをあとで知ったが、地震はいつ来るか分からないが、首都直下も南海トラフの巨大地震は必ず起きる。その時に被害を小さくするために、個々の人ができること、自治体や国ができること、そして、そのために備えておかなければならないことを、今、真剣に取り組まなければならない。河田先生は、その一つが憲法に緊急事態条項をつくることだとも強調された。レジリエンス社会すなわち、感染症や大災害に強い社会をつくることの必要性が高まっている。
片付けを終えて事務所に戻り、整理を終えたのは5時頃だった。今日は、市内各地区では朝から溝普請の共同作業が行われた。そのために参加できないという声もあった。なかなか日程の取れない中での選択、判断だった。しかし、予想以上の大勢の出席者があり、激励のことばもいただき、ありがたい思いでいっぱいだった。今日の報告会、講演会でお世話になった方々に感謝するとともに今後も「まほろばWith」をモットーに全力で取り組んでいきたい。