![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/a8/a9dd219af3f55c1a4d1f2df9a2540f9e.jpg)
30日(日)、早朝、雷と激しい雨が降った。午前は事務所で書類などの整理。午後、加東市滝野文化会館で開かれた映画会に。話題となった「この世界の片隅に」が上映され、会場は満席に近い盛況だった。
戦時中に広島県の呉に嫁いだ「すず」が主人公のアニメ。軍港呉の風景や戦時中の暮らしを描いた絵が素晴らしく、また、呉大空襲や広島の原爆のようすもリアルに描かれていた。敵機による機銃掃射の場面や焼夷弾、原爆投下直後のようすを呉から見た、感じた場面は実感的だった。そして、何より、「すず」さんが戦時下の呉の嫁ぎ先で生き、体験したことがそのまま伝わってきた。
呉港、海から見た傾斜のある風景、自衛隊施設(旧海軍鎮守府)を訪れたことがあり、その時の印象が映画の絵によみがえってきた。母も、最近103歳で亡くなった叔母らが生きた時代。女性はあの戦争の時代を必死で生きた。平凡で普通、すこしぼんやり屋のすずさん。淡々と一日一日を生きてきたすずさん、女性のたくましさを母等の思い出とともに感じた映画だった。
夜は叔母のお参りで御詠歌をあげた。60年前にはこの母の実家で母や叔母、従兄弟らと写真を撮ったんだと懐かしく思い出した。