25日(日)、今日も猛暑が続く中、加東市北野の天満宮、新町の愛宕神社の境内では、伝統の奉納子ども相撲が行われた。夜には佐保神社境内で御大神宮さんの祭りが行われた。
北野地区では、午前中に地区を神輿が練り、午後1時半から北野天満宮境内の相撲場で子ども相撲が行われた。幼児の相撲から始まり、ふんどし姿の小学生の取り組みが保護者や家族、地域の住民の応援する中行われた。女子は東光寺薬師堂の前での腕相撲大会に参加した。北野地区は子どもの数も多く、伝統の夏祭りの行事を地区ぐるみで楽しんでいた。
新町地区では、高台にある愛宕神社の境内に拵えられた相撲場で午後2時から相撲大会が行われた。緑陰を涼しい風が吹き抜ける中、まわしをつけた子ども達が東西にわかれて、個人戦、勝ち抜き戦を行った。優勝した子どもには、弓が渡され、一年間大事に預かることになっている。今年もまわしをまく手伝いをやった。中学時代に加東郡相撲大会に出場し、佐保神社の境内で相撲をした思い出がある。今の子ども達は相撲にあまりなじんでおらず、まわしを取って組むことをしない。レスリングのような感じで相撲をとっている。それでも真夏のまぶしい日射しの下で、家族や地域の人たちの見守る中、元気いっぱいに相撲を取る光景は素晴らしい。
夜は地元町内会でお守りしている御大神宮さんのお祭りだった。社の田町筋のちょうど真ん中辺りが我が中田町(なかたまち)町内会である。十数戸の小さな町内会だが、元は田町通りにあった御大神宮さんが昭和9年に佐保神社の境内に遷されたが、元の中田町町内会でお祭りを続けている。この小さなお社の玉垣には昔田町が栄えていた頃の記憶が彫られている。加東米穀取扱所と彫られた玉垣がそれだ。そんな昔の話もこの祭りで伝え続けることができる。北の空には黒い雲が出ているが、雨は降らない。