百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

子どもの人権と健全育成を考える講演会

2007年07月10日 15時06分19秒 | インポート

 8日(日)午後、加東市福祉センターで開催された「子どもの人権と健全育成を考える講演会」(加東市・加東市教委主催)に出席しました。    

 オープニングは人形劇団「おやゆび姫」の公演で「うさぎ月の三日」。来賓席が最前列だったので、人形を操る劇団のお一人お一人の微妙な動きや息づかいが間近かに感じられ、あらためてその素晴らしさに感銘を受けました。

 山本市長の開会の挨拶、そして、「社会を明るくする運動」法務大臣のメッセージの伝達、続いて小学生の作文朗読が行われました。三人の小学生が身近な生活、体験から学んだことを「見守り隊の方たち」、「言えなかった『ありがとう』」、「わたしにできること」という題にして発表してくれました。三人とも自分の感じたこと、大切にしたいことなどをしっかりまとめて発表していたのには大いに感心しました。

 - 講 演 - 

 講師は「丹波あじさい寺」で知られる福知山市の観音寺住職、小藪実英さん。演題は「子どものこころを育てる」です。小藪先生は元教員で、17年間教壇に立たれたあと、寺を継がれて16年になられるそうです。先生のお話の中で印象に残ったことをメモしてみました。

 昨今、学校・地域・家庭の教育力の低下とが問題になっているが、やはり「正しい心、見方を教えるのは親の役目」である。子どもの成長と共に親もしっかり成長しなければ、よい子は育たない。よい心をしっかり育て、悪いことをした時には本気でしかる。こういう育て方をしていれば、必ずよい子が育つ。子どもの前での親の会話も大いに気をつけなければならない。学校や先生の悪口を言ったり、母親、父親をけなしたりしていれば、子どももそんな先生に教えてもらうことに喜びは感じないし、親も尊敬しなくなる。時間を守る人間に育てよう。子どもの性質・特質をよく見極めよう。それぞれの人間が持っている味=自分らしさを引き出す教育をしよう。

 といったことをご自分の教師経験、お寺の生活、ご家族のことなどを例に挙げながらわかりやすくお話しされました。教育再生会議が提唱しようとした「親学」はいつの間にか見送られてしまいましたが、家庭教育の重要性は改正教育基本法でも謳われており、親が親としてのしっかりした教育力を持つ必要性は変わりません。今日は自分自身も家庭生活をふり返るよい機会になりました。


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