29日(土)、加東市立福田小学校の本年度最後のオープンスクールが開かれた。午前中3時間の授業公開だったが、一年間の成長ぶりがうかがえるよい機会だった。運動場では学習で作った凧をあげる元気な姿も見ることができた。2月10日には4年生24人が県議会の見学にやってくる予定だ。
東条湖畔のホテルでは、加東市連合婦人会の新春のつどいが開かれた。子育てや環境、消費者活動などさまざまな分野で女性の立場から地域の絆の核として活動している婦人会。はじめに会歌が合唱された。歌詞の冒頭に「まほろば・・・」と歌われていて、加東市の歌「勇躍加東」にも「まほろば」の言葉が入っている。「まほろば」とは「やまとは国のまほろば・・・」の古歌に歌われ、よく知られた言葉だが、その意味は「国の真ん中にあって人々が集う良き地」という。大和の国という特定の地だけということではなく、自分の住んでいる地の良さをたたえて「まほろば」と呼び、さらに磨きをかけていって良き地にしていくという、そういう願いがこめられているということだ。そんなことを思った。
午後、社歴史民俗研究会の例会に参加した。今回のテーマは、明治維新の頃の郷土の教育で、幕末から明治初期にかけての寺子屋、学校、教育内容などについて、詳しい資料、実物(教科書、教育勅語を納める箱など)などをもとに学ぶことができた。市内には数多くの寺子屋があり、今も筆子塚が残っていることや、社小学校の前身である八城学校の瓦や額が大切に保管されていることも紹介された。また、音楽教育の普及についての講話もあり、大いに参考になった。郷土史を学ぶこうした会に多くの会員が参加していること、また、先日結成された歴史ボランティアガイドなど、郷土の歴史に対する関心が高まっていることは素晴らしい。共に懐かしむことのできる過去を持つこと、そこには信頼感や安心感、一体感がある。また歴史を通しての縁、「史縁」もできる。いい会だ。