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脱原発国家ドイツに学ぶ 2/2

2013-07-27 14:06:39 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 東京新聞6月13日朝刊の記事「日本のエネルギーの未来図 脱原発国家ドイツに学ぶ」からの抜粋の続きです。

 
【対談】熊谷さん×福島特別支局・井上編集委員
井上 再生可能エネルギーはあんなに金がかかるのかと批判も出ている。ドイツでも電気料金が上がっている。再生可能エネルギーに価格競争力はあるのでしょうか。
熊谷 日本の太陽光による電力の買い取り価格は高いといわれますが、ドイツでも初期には今よりも高い水準でした。しかし価格は漸減しています。料金だけを見ると、ドイツで再生可能エネルギーだけを売る販売会社の電気料金は、それ以外の電力に比べ大幅に高いとはいえない。特に水力を多く使っている会社は価格競争力がある。

井上 日本では使用済み核燃料の最終処分場が決まらないまま何十年も過ぎています。ドイツはどうですか。
熊谷 市民の半数以上が反原子力である理由の一つが、高レベル放射性廃棄物の最終処分場が決まっていないことです。
 メルケル政権は15年までに候補地の要件を決め、32年ごろまでに候補地を決定するつもりです。ただ、候補地が決まれば反対運動が強まることが予想されます。

井上 ドイツから見て(今の日本は)どうですか。

熊谷 日本人は勤勉な民族です。しかし経済的効率性を追求するあまり、もっと大事な自分の人生や健康といったものを無視してまで頑張ってしまいます。私はその姿を「木を見て森を見ない」国民性だと思います。一方ドイツ人は、自分や家族の健康と安全を第一に考える。エネルギー問題に関しても、経済的利益や効率性だけではなく、自分の健康と安全にどんなリスクがあるかを優先して考える。そんなふうに感じています。

◆参加者との質疑応答
Q=原発を停止することで電気料金が上がり企業の国際競争力が落ちるということが現実にあるのでしょうか?
A=ドイツの電力販売会社は今年1月に約10%電気料金を引き上げましたが、この原因は再生可能エネルギーに対する助成金が大幅に増えたことです。原子炉7基の停止が直接の原因ではありません。
 
Q=日本では発送電分離が取り沙汰されているが、ドイツでは?
A=大手電力会社4社のうち、3社が送電部門を完全に売却して「所有権分離」を行いました。それでも英国や北欧に比べて発送電分離が遅れました。欧州委員会は発送電の分離を促進するよう、ドイツに対し強く勧告しています。


 「木を見て森を見ない」国民性……
 安全と安心を優先しようよ。


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