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原発関連で「?」なこと その3 お湯を沸かすのに原子力を使う必要があるのか

2011-11-05 15:29:07 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 知ったときにびっくりしたのが、原子力発電って原子力でお湯を沸かしてその蒸気でタービンを回して発電しているってこと。
 「原爆と同じ原理(核分裂のエネルギー)を利用して電気を生み出すのが原子力発電」ということから、核分裂のエネルギーを何らかの方法でそのまま電気に変換しているんだと思ってました。ところがどっこい、核分裂で直接電気が生まれるわけではないんだよ。
 丈夫な容器(原子炉)の中でウランなどを核分裂させて、そのときに発生する大量の熱で水を沸騰させて蒸気をつくり、その蒸気を、発電機につながった巨大な羽根車(タービン)に吹き付けて発電機を回して発電させる。
 これって、火力発電の仕組みとそっくりで、違うのは、熱をつくる原料。
 
 「原発はお湯を沸かして発電させているだけなのに、なんでものすごく危険な材料を使ってお湯を沸かさなくちゃいけないんだろう」と話したら、はじめて聞いたとびっくりする人がかなりいたのに私のほうがびっくり。そんなの常識で、間違ったイメージをもっていた私のほうが非常識だと思ってたから。

 原発の仕組みについて、「FUKUSIMA 福島原発メルトダウン」(広瀬隆 朝日新書 朝日新聞社)から抜粋してご紹介します。青い字が原文です。
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 原子力というと、最先端の科学で、「とても難しいことをしている」と思うかもしれません。でも、実際に原子力発電でやっていることは単に「お湯を沸かしている」だけです。
 その意味では、火力発電とまったく同じです。違うところは、火力発電が石油・石炭・天然ガスなどを燃やして熱を発生させるのに対し、原子力発電はウランという元素を燃やして(核分裂させて)熱を発生させていることです。石油・石炭・天然ガスを燃やした後に出るのが炭酸ガスや灰であり、ウランを核分裂させた後に出るのが放射性物質――つまり「死の灰」です。原発ではそもそも、お湯を沸かすためだけに、これほど複雑な機械を使い、山のような専門家を必要とすることが、ほかの簡単な発電方法と比べてどれだけばかげたことであるか、という疑問を持ってください。
 (福島第一原発と同じ沸騰水型で熱の流れを説明……炉心のウラン燃料が核分裂の反応によって猛烈な熱を発生すると、その熱エネルギーでまわりに流れている水が沸騰して水蒸気になる。水蒸気がタービンの羽にぶつかって運動エネルギーが生まれ、その運動エネルギーが発電機を回して電気エネルギーが生まれる)
 ところがこのように熱エネルギーを運動エネルギーに変え、さらに電気エネルギーに変えるたびに大きなロスが生じてしまいます。結局、ウランを燃やして(核分裂させて)つくられた熱エネルギーの三分の一だけを電気にして、三分の二を「温排水」として海に捨てるという不細工な機械装置が原子炉なのです。勿論、その膨大な温排水によって海水の温度は上がり、沿岸の生物に甚大な影響を与えているのですが、こんな機械装置が「地球温暖化防止の切り札」などと、もてはやされてきました。
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 もうねー、「原発は地球温暖化の大きな原因のCO2を出さないからクリーンな発電だと宣伝してるのって何なのさ」とびっくりしました。本当に無知って罪だわ。ワタシって罪なオンナ。
 いや、単なるバカヤロだわ。くぅぅぅー。


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1 コメント

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Unknown (原子力)
2019-05-30 22:06:46
お湯沸かしてタービン回す熱効率は他の発電方法とは比べものにならないくらい高効率なのを理解してない
まず各国原子力発電が普及してる理由は意味があるから使ってるわけで意味もなく原子力発電使ってる訳ではない
動かない原発よりも世界中の深海に居る原子力潜水艦の方が轟沈などの理由により危ない上に常に深海を移動してるわけで…
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