「猫の暑いは土用の三日だけ」と言いますね。 寒がりの猫が暑いと感じるのは、暑さが最も厳しい土用の三日間だけという意味ですが、でもウチの幸太君、土用にもかかわらず冬用猫ベッドにもぐりこんでのんびりしてます。
そのかたわらで、ハルちゃんは少しでも涼しい板敷きにぺったりはりついてぐったり。
そういえば、土用って年に4回あること、ご存じでした?
夏、土用の丑の日にうなぎを食べるという行事が有名です。なので、土用といえば夏というイメージが強いけど、土用とは、季節の変わり目である立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の前18日間を言います。
今年の夏の土用は、7月19日~8月6日です。
「夏の土曜日はうなぎを食べる日だと思ってた」という人がいましたっけ。土曜日じゃないのよ、土用よ。
夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣ですが、江戸時代、暑くてうなぎが売れずに困っていたうなぎ屋が学者の平賀源内に相談したところ、「本日土用丑の日」(「今日はうなぎの日」 =うなぎを食べよう)という張り紙を出すようアドバイスされたことがきっかけとなったという説が有名ですね。源内は、「土用の丑の日、うなぎの日。食すれば夏負けすることなし」というコピーも考案したそうです。
土用には「う」のつく食べ物を食べる習慣があったそうで、それを利用したわけです。
万葉集だったと思いますが、「うなぎをとって食べなよ」と、夏やせした人に、からかい半分で詠みかけている歌がありました。
滋養があるのは昔から有名だったのですね。でも、うなぎが本当においしいのは、脂がのる冬なんですと。
先日の7月24日が土用丑の日でしたが、今年は夏の土用の間に丑の日が二度訪れる「二の丑」があります。8月5日ですので、先日食べそこなったかたは再チャレンジかな。