ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

高浜原発の稼動延長って

2014-11-28 08:33:57 | 集団的自衛権の行使容認

 福井県高浜町にある関西電力の高浜原発1、2号機が、原子炉等規制法で定められた運転期間40年を迎えたのに、運転延長に向けて特別点検を実施することになりました。
 これって、原子力規制委員会が認めれば、一度だけ最長20年延長できるという特別措置にもとづくもの。
 でもさ、特別点検は事業者が実施するのよ。高浜原発の場合は関西電力ね。
 ヘンだよねーって思ってたら、今朝の東京新聞社説でこの問題を取り上げているので抜粋します。

●高浜原発40年 延命の大義はどこに
 特別点検は、再稼働の審査以上に厳格になり、対策費もかさむ。それでも廃炉にしたくないのは、その瞬間に、原発は一気に資産価値を失って、巨額の赤字が出るからだ。再来年に迫った電力小売りの全面自由化をにらみ、財務内容を悪化させたくないからだ。
 政府は廃炉にされる原発が、一度にではなく、年々少しずつ資産価値を失っていくことにして、損失分は電気料金に上乗せし続けることができるよう、会計制度を改める。
 廃炉になった原発から出る使用済み燃料の処分についても、支援を広げる方針だ。
 なのになぜ、ハードルの高い運転延長を選ぶのか。さらなる優遇を引き出せるとでもいうのだろうか。電力会社は、40年廃炉を前提に、費用を積み立ててきたはずではなかったか。

 特別点検は、事業者が実施し、核分裂で生成された中性子の影響で、原子炉がもろくなっていないかなどをチェックする。
 長く使えば使うほど、老朽化が進み、もろくなる-。当たり前のことではないか。ましてや、さまざまな核物質が飛び交い、高熱を生み出す原子炉だ。その危険は極めて高い。
 40年寿命は原則にのっとり厳守すべきである。


 電力会社が儲かるように儲かるようにとどんどん制度や方針を変えていく政府……
 こりゃ政府を変えなきゃいかんじゃろ。


ダライ・ラマ法王14世のことばから 宗教・信仰

2014-11-27 07:16:36 | 本や言葉の紹介

 ずいぶん前だけど、ダライ・ラマ法王14世のお顔を知ったとき、「なんていいお顔だろう。歌舞伎の勧進帳の弁慶を演じてほしい」と思ったのよ。スミマセン。

 ダライ・ラマ法王14世はチベット仏教の最高峰であり、チベット仏教思想・教学などについてたくさん本を著していますが、今回、とても短い言葉をのことばをまとめた『心を見つめる言葉』(飛鳥新社)を読みました。そのなかから、宗教や信仰に関する言葉を抜粋します。

・わたしは宗教にたずさわる人間ですが、宗教だけではすべての問題は解決しません。

・世の中に多様な宗教があることは、世界をとても豊かにすることだと、わたしは思います。

・見かたによっては、世界のおもな宗教はみんな同じことをめざしているといえます。それは一人ひとりの善の心を養うことです。

・深遠な哲学的思索と宗教がいっしょになることもありますが、宗教の核をなすのは、愛と思いやりです。

・宗教のいちばんの目的は愛、思いやり、忍耐力、寛容さ、謙虚さ、ゆるす心を育むことです。

・温かい心の大切さを説き、世界に内面の安らぎを広めることがわたしの最大の使命です。

・信仰の目的は、自分を律することにあります。ほかの人を批判する前に、自分自身を見つめ、自分の欠点をあらためようとするべきです。


 こう考えることができれば宗教戦争が起きるわけはないのにねえ。
 やっぱりダライ・ラマ法王14世はすてきだなあ。


主要各党の原発への姿勢

2014-11-25 10:22:47 | まじめな話

 首相は「アベノミクス解散」などとやに下がっているが、夜盗の抜け駆けのようでセコイ。

 もう新基地建設はやめてくれ、と沖縄がいっても、原発も戦争ももういやだ、いのちを大事にしよう、と日本中がいっても聞く耳をもたない。これでも日本は民主主義国家なのか。きっと「アベノミス解散」になるぞ。

 ↑ これ、今朝の東京新聞「本音のコラム」の鎌田慧さんによる「侮辱の中で」からの抜粋です。
 ほんとにねえ、12月の選挙を戦争や原発推進への道をストップするためのチャンスにしなくちゃね。

 で、同じく今朝の東京新聞の『原発 「活用」「脱却」割れる』記事を私なりに簡単にまとめてみました。

●原発推進・活用派
自民党 新規制基準に適合した原発は再稼働。原発は社会活動の基盤。
公明党  新規制基準に適合した原発は再稼働。ただし将来的に原発に依存しない社会を目指す。
次世代の党 安全を確認した上で再稼働。電源多様化による脱原発依存を目指す。
太陽の党 有効な代替エネルギーが定着しないかぎり、原発を一定程度活用していくのはやむを得ない。

●脱原発派
民主党 責任ある避難計画がなければ再稼働すべきではない。30年代の原発ゼロに向けてあらゆる政策資源を投入。
維新の党 核のごみ処分の解決なくして再稼働なし。市場原理によって原発が自然になくなる仕組みづくり。
共産党 国民も原発ゼロでやっていこうと思っている。
生活の党 再稼働方針を批判。一日も早く原発ゼロにもっていくことを国の目標に。
社民党 脱原発基本法制定を提言。「原発は決して安い電力ではない」。再稼働反対。
減税日本(地域政党) 地震国・日本では原発の立地は無理。再稼働は一切認めない。

 でもねー、自民党だって脱原発を言ってたんだよね、それが今では「原発はなくてはならない、早く再稼働を」だもんね。 
 政党の政策をしっかり把握して、まともな政党をしっかり選んで投票して、その後の監視もきっちりとだね。主権在民だよ。
  アタシは原発いらない、戦争いらない、労働力の使い捨てをしちゃいけないと思ってるんだけどね。


「ノンビリしているような状況じゃないんだよ」と内田樹さん

2014-11-16 11:03:23 | 本や言葉の紹介

 東京新聞は日曜日に著者へのインタビューを載せます。今日(11月16日)は『街場の戦争論』を書いた内田樹(ウチダ タツル)さんでした。
  “今は二つの戦争にはさまれた「戦争間期」ではないか。「次の戦争」が接近しているのではないか。第二次世界大戦の総括が国民的な規模で徹底的になされなかったという失敗が70年間も尾をひいて今の日本の問題を引き起こしているのだから、戦中派のたたずまいに接した世代として総括の仕事を引き継ぐしかない”そんな思いでこの『街場の戦争論』を書いたそうです。
 そして、“危機感はつのるばかり”とのこと。
 インタビューから抜粋します。

 敗戦後しばらくは米国に対して面従腹背だったが、今は『面従腹従』。政治家も官僚も、アメリカに評価されることが個人的な出世などの利益につながる。国益ではなく、私益のために対米従属している。そんな国は同盟国として信頼されない。今のやり方では、絶対に国家としての主権は回復できない。

 集団的自衛権の行使容認に秘密保護法の成立。動きは急だ。「自民党の改憲案では、非常時に国会での審議をへずに法律と同等の政令をつくれる。行政府にすべての権限を集中して事実上の独裁体制をつくることを意味します。戦中派の人たちを墓場から呼び返して現状を見せたら、『しまった』と言うと思います。

 非常時にどう生き延びるのか。それには自分で決断して行動できる人間が必要です。今の日本は、上の指示がない限り動かない人間しかつくらない。国家としての脆弱性は戦後最悪レベルでしょう。

 「みんな目を覚ませ」と一生懸命言っているけれど、目を覚ましてくれない。そんなノンビリしているような状況じゃないんだよ、たかをくくるなよ、と言いたいですね。

 十年以上前からかなりきな臭いなあと感じていて、でも自分が生きている間ぐらいは戦争はないだろうとばくぜんと思っていたんだけど、これは単なる楽観論なのよ、無責任なのよ。
 ほんとにねえ、ノンビリしているような状況じゃなくなってると思う。だからどう動くか。
 本当に「自分で決断して行動できる」ことが必要だねえ。正しい情報や知識を知り、考え、行動すること。  


犬にあわせて修正、ついでに模様替え

2014-11-10 10:31:45 | 犬猫

 ハルトの老化・痴呆がまた進み、いろいろなことをちょっとずつ修正。

 散歩、つい先日ハルトにしてみたらかなりの長距離(1700メートルくらい)を歩くようになったけど、それって“自分が散歩が嫌いなことを忘れた” & “歩き始めたら自動的に歩き続けてしまう”ようになったかららしい。
 でも今は腰が落ちてさらに後ろ足の踏ん張りがきかなくなったため、以前と同じ距離(200メートルくらい)をのったりのったりゆっくり歩くのがちょうどよくなったみたい。で、そうしてます。

 立っているときに、うなだれて頭の位置が低い姿勢になったので、エサと水の位置を少し低くしたら、水入れにぶつかってしょっちゅうひっくり返すように……。場所を修正したのですが、目もほとんど見えないし鼻もきかないのでなかなか……。

 エサを食べる量が減り、チーズやアイスクリームなどをトッピングしないと口をつけなくなっちゃった。
 膀胱結石を再発させないために療法食にしてるのに、それ以外のものを食べさせたらちょっとやばいよねーと思ったけど、アニマルコミュニケーターさんを介して「もうボクは年をとってるんだから、そんなに長く生きるわけじゃないから、おいしいものを食べたいんだ」という伝言があったので、尿検査と血液検査をしながらほどほどにトッピングすることにしました。
 しかしあんたねー、よれよれしながらもまだまだ体力だけはありそうに見えるんだけどねー、“長く”って、あとどのくらいなんだかねー。

 エサを食べていると前足がだんだん開いてしまって食べ続けられなくなります。
 →エサ入れを手で持って鼻先に差し出し、もう片手で前足をすべらないようにおさえる。
    または、伏せの姿勢にして口元にエサ入れを置き、鼻先を誘導する。
 そのあとに水も同じようにして飲ませています。噛みついてくるのをおさえながらやってるんだけど、なんか、むなしくおかしい。

 自分の寝床に入らなくなり、廊下や部屋の床に寝るようになった。4月ごろまでは寝床に入りっぱなしだったのに、今は寝床に誘導してもいやがるのよ。なぜだ、きみイ。
 これに関しては寝床の場所をかえてようすを見ています。

 すさまじい声の遠吠えは相変わらず。「チッコしたぞ、ンチしたぞ、腹が減ったぞ」は何とかわかるけど、それ以外がわからないからいつ吠えるかなぜ吠えるか戦々恐々。新しく出してもらった鎮静剤「ホリゾン」もまったく効果なし。夜中に吠えたときや吠える気配がするときに飛び起きてなだめるんだけど、吠えられるたびに胸が冷えて少し痛くなるのよ。いやー、まいったまいった。

 ハルにあわせていろいろ調整したついでに、服の置き場を模様替えして冬物を出しました。
 ハルのおかげで頻繁に模様替えができて面白いわいなあ。ちっちゃな楽しみだね、こりゃ。
 「大きな厄災は小さなしあわせを連れてくる」って、ほんとだなあ。


川内(せんだい)原発で事故ったら被害は日本列島全体に及ぶ

2014-11-05 17:44:35 | 原発

 斎藤美奈子さん(文芸評論家)が今日の東京新聞「本音のコラム」で、またすっきりと言ってくれてます。全文を紹介します。

●「地元」の認識
 九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働へ向けた動きが加速している。先月28日、薩摩川内市の岩切秀雄市長が再稼働に同意すると表明。九電の瓜生道明社長も周辺8市町村の首長と会って安全対策の説明に余念がない。鹿児島県は臨時議会を5日に招集し、7日にも再稼働を認める採決がされる見通しという。
 しかし、再稼働問題で登場してくる政治家たちは、どうしてこうトンチキばかりなのだろう。
 同意が必要な地元の範囲は「鹿児島県と薩摩川内市内で十分」という持論をくり返す鹿児島県の伊藤祐一知事。重大な事故が起きたら「最終的には国が責任をとるといっている」と逃げた岩切市長。そして3日に現地を視察した際、川内を「かわうち」と読み間違えた宮沢洋一経済産業相。
 川内原発の地元とはどこなのか。前にも書いたが、ここで重大事故が起きたら、放出された放射性物質は偏西風に乗って北東(地図上の右上)方面に拡散する。影響はつまり日本列島全体に及ぶ可能性が高いのだ。
 被害者の感覚で考えがちな原発問題だけど、今後必要なのは加害者になるかもという視点じゃないのか。首長のご機嫌は取れても、大地のご機嫌までは取れない。日本火山学会が原子力規制委員会に審査基準の見直しを求めたことなど、どこ吹く風。事故後の風の吹き方にもどうせ無頓着なんだろな。


経済成長優先で原発再稼働  国がつぶれても?

2014-11-04 08:48:48 | 原発

 今日の東京新聞「記者の眼」掲載の、政治部の城島建治記者による記事から抜粋します。
 
 原発再稼働に多くの国民が反対している。世界的にも類のない東京電力福島第一原発事故を経験したからだ。しかし、安倍政権は教訓にするどころか、国民の声を無視し、安全対策も不十分なまま再稼働に踏み切ろうとしている。

 政府は「世界で最も厳しい安全基準」とを強調するが、海外にはフランスなど日本の基準以上の対策をとっている原発もある。規制委員会の田中俊一委員長も「基準への適合性を審査した。安全だということを私は申し上げない」と言い切る。安全の根拠が十分示されているとは言えない。

 経済成長には再稼働が欠かせないという理屈だが、事故を起こした原発がどの電源よりコスト高になるのは福島第一原発で経験済みだ。
 安倍政権は事故の教訓を国際社会と共有し、原発の安全性向上に貢献するとして、原発輸出も積極的に進めている。もはや詭弁でしかない。