ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

人手不足の現場をサーチ & ボランティア保険

2011-04-30 12:44:53 | 大地震関連

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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●ボランティアを受け付けている現場へ行こう
 ボランティアに行くときには、用意するものや注意することとともに、求められている現場についても情報を得てくださいね。
 今日(4月30日)の朝日新聞朝刊の記事を以下に要約しました。

・東北3件で最もボランティア希望者が多い宮城県では受け入れ側が対応しきれず、多くの自治体で連休中の新規受け付けを中止する事態になった。
・しかし、被災現場は圧倒的に人手が足りていない。岩手県と福島県の自治体は「グループ限定」の条件がつくなどしながらも、受け入れ態勢に余裕があるという。
・車で駆けつける人が多くなるに連れ、交通渋滞が深刻になっている。ボランティアセンターの担当者は「せっかく来てくれても、これでは実働時間がどんどん短くなってしまう」と言う。
・希望者の熱意をどうつなぐか。阪神大震災でも同じ問題に直面した兵庫県社会福祉協議会などは、東北道の泉パーキングエリア(仙台市)に隣接した高速道路会社の事務所を借りて情報センターを設けた。
 ボランティア希望者は高速から降りることなく、受け入れ可能なボランティアセンターや到着までの予想時間がわかる。
 電話(022-377-3122)でも案内をしている。「受け入れ情報は流動的で刻一刻と変わる。尊い志が生きるよう、きめ細かく情報を集めてほしい」

●ご自分の地元でボランティア保険に加入しておくこともおすすめします。
 ボランティア保険とは、国内での活動中や往復途上の偶然な事故・ケガにより、ボランティア自身がケガをした場合の『傷害保険』と、活動中の思いがけない事故で、活動の対象者など他人の身体や持ち物、名誉毀損・プライバシー侵害等により損害を与え、法律上の賠償責任を負った場合の『賠償責任保険』の2つの補償をセットにした保険です。
  詳しくは社会福祉協議会の「ふくしの保険」ホームページ(http://www.fukushihoken.co.jp/)などを参考にしてください。


夕焼けは空が恥ずかしがってるから

2011-04-23 18:59:16 | 本や言葉の紹介

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 娘と父との会話。

娘「夕焼けって、どうして空が赤くなるの」
父「空が恥ずかしがっているんだよ」

算数が嫌いで落ち込んでいる娘へ
父「嫌いなことは追求しないほうがいいんだよ。追求すると、ますます嫌いになるから」

娘にいつも言っていた
父「キミに涙は似合いませんぞ……涙が似合うのは、美女だけですからな」

試験の答案にお父さんが言った通りに書いたら×がついて返ってきたので、先生が言うことと違うと娘が反発したら、
父「どっちもウソじゃないよ。本当のことはひとつじゃないんだ。
 答えをひとつにしぼると、人生は息苦しいよ。
 いろんな人がいろんな答えをもっていて、それを出し合って世の中が成り立っていくのが一番いいんだ」

 これ、娘はタレントの中村メイコ、父は小説家の中村正常。
 「本の旅人」(2011年3月号 角川書店)の『子供のころ戦争があった 連載第7回 「中村メイコの戦争」』(梯久美子)に出ていたエピソード。
 中村正常氏はナンセンスユーモア作品を発表していましたが、第二次世界大戦のときに軍国主義に引きずられていく文壇に反発して筆を折り、終戦後も一切書かなかったそうです。
 そして、強烈な反骨精神をユーモアでくるみ、ユニークな方法でメイコさんをとびきり明るく育てたとのこと。
 最後にご紹介した発言なんて、フェミニンリーダーシップの精神と同じですね。すごいなあ。
 こういうふうにダンディで剛毅でユーモアたっぷりなかた、すてきだなあ。見習いたいあやかりたい。


原発がよくわかるマンガ『パエトーン』無料公開中

2011-04-16 20:20:58 | 原発

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今日(4/16)の朝日新聞夕刊に「原発警鐘マンガ、再び注目」と、『パエトーン』が電子書籍の形で無料公開されているという記事が掲載されていました。
 潮出版社のホームページhttp://www.usio.co.jp/html/paetone/index.htmlで見られます。
 アクセスが集中しているのでつながりにくいかも。
 さらに、情報の読み込みにけっこう時間がかかるので、読める状態になるまで少し待たなくちゃならないかもしれません。でもちょっと我慢してね。

 『パエトーン』は山岸凉子さんが1988年に発表した作品。
 太陽神の息子パエトーンが見栄を張るために日輪の馬車(太陽)を借り出し、あやつれずに暴走させて地球を焼き尽くしそうになるという神話からはじまり、原子力についての説明などがわかりやすく描かれています。
 東日本大震災による原発被害が報道されたとき、私がいちばんに思い出したのがこれでした。
 この作品を収録した本、なぜか2冊持ってるのよねえ。

  今回読み直してみてどきっとしたのが、

 生物学的に「好適」で満足せず「最適」を望む生物は滅びる運命にあるそうです
 人類はこれ以上便利を追求してはいけませんよ
  (もう充分便利です 便利すぎるくらい)

という言葉。
 作品発表時から20年以上たっている今、さらにどれだけ便利になったか……。
 そう考えると空恐ろしいものがあるなあ。


「発達障害は治りますか?」を読み直して

2011-04-16 14:14:13 | 本や言葉の紹介

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 「発達障害は治りますか?」(神田橋條治ほか 花風社)については去年(2010年)11月18日のブログに書きましたが、また読み直したところ、今回は特に次のことが印象に残りました。
 神田橋先生の発言をご紹介します。

★フラッシュバックについて
・フラッシュバックは思い出したくない記憶が何かのきっかけで突然噴出するように思い出される現象です。
・今の刺激に類似した過去の刺激が芋づる式によみがえってくるんです。
・フラッシュバックするのは、意識に上がらない状態に押さえ込んでいるわけです。それがぱっと突然でてくるんです。こいつはいったん押さえ込まないといけないんです。で、抑えこんだら、今度万端整ったときに思い出して誰かに話したりすれば、そこではじめていつでも思い出すことができる記憶、思い出しても自分がゆり動かされない記憶として完成するんです。それがPTSDの治療の完成なんです。
*藤家寛子さん(アスペルガー症候群の当事者)の感想
  「過去にいじめられた恨みを、今目の前にいる人で晴らそうとする」、という説明は、フラッシュバックを体験してきた私にとってはまさに的確で、先生のこの説明によって、フラッシュバックする人の心理が多くの人に伝わればいいなと思った。

★問題行動について
・問題行動には、苦しさに対処するための行動という面があるんです。
 壁に頭をぶつける自閉症のお子さんも、苦しいから苦しさを振り払おうとあれをやっているんです。
・しょっちゅうリストカットする患者さんがいたの。
 そうしたらあるとき、ある看護婦さんが、まったく考えもなしに、「あなたは死にたくないから手を切るんだよね」って言ったの。そうしたらその子がわーっと泣き出して、それから二度と手を切らなくなった。
 そのときはね、「自殺を防ぐために自殺のまねごとをするんだな」と解釈したんです。もちろんそれがぜんケースに当てはまるわけじゃない。
・(問題行動は)何か心身にいい結果があるからやっているんでしょう。だからそれはなんなの、どんなときにしたほうがいいの、と訊いたの。あとは代替を探せばいいでしょう。

★引きこもりへの対処について
・一人になる時間をどこかに作って、人がいないところで静かにしていられるような場所を確保するといいでしょう。そうすると「一人になれる時間」が構造化されるでしょう。何時から何時まではここで一人で静かにしていられる、と、脳が安らぐための時間が設定されると構造化される。
・閉じこもる人っていうのは、刺激量を減らす必要がある脳体質なんですね。脳の中で行き交う刺激の情報量を少なくする必要がある状態に今、あるということです。だけどそういう時間が設定されていないと、のべつまくなしに閉じこもっていないといけない。一日二時間は閉じこもっていればいいということにすれば、あとの時間は出てくるようになるかもしれません。 

★あとがきから
 病気は診断が決まると、元の健康に戻すための治療法が定まります。
 だけど発達障害は病気ではありません。発達の凸凹です。しかも脳は発達しようと懸命にもがいているし、発達し続けています。
 元に戻す治療法などはないのです。あるのは未来へ向けての援助です。
 発達の凸凹は各人各様ですから、発達援助も各人各様のテーラーメイドのものになります。
 まず個々人の発達の凸凹具合を細かに把握する必要があります。

 なんでこれらが特に気になったのかなあと考えていたら、つい最近ちょっと不思議な反応を返されたことがあったからだと思いだしました。
 自分自身も含めてですが、人間の行動を理解するために役立ついろいろなことを得ることができる本の一つだと思います。

 


半断食、今回は長かった

2011-04-11 19:49:37 | よもやま話

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 実は私、3月末ごろから強制的に半断食に突入させられておりました。
 玄米のお粥とお豆腐を1日2回、たまにワカメのおみおつけ。なぜか飴とかクッキーは、少しなら食べても大丈夫でした。
 やっと今日、「そろそろ解除してよし」となったのですが、当分このメニューが基本になるらしいです。
 半断食はゆるゆると解除だけど、禁酒は5月29日までらしい。 
 まあ、しゃあないわねえ。
 去年は2月後半からおだやかに心身の切り替えができたけど、今年はキビシー。
 時期も約1か月ずれました。やっぱり冬が長引いてたんだなあ。


陰陽師のCDで犬ガタブル大震え

2011-04-11 19:11:03 | 犬猫

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今日の午後は春雷と大粒の雨。これなら大きな音で音楽を聴いても、雨音と雷で消されて近所迷惑にならないなあ。
 で、「陰陽師」(岡野玲子プロデュース CD1:雅楽/演奏は伶楽舎による・CD2:作曲ブライアン・イーノ ビクター)のCD1をかけました。
 なぜか、「陵王乱序 唐楽 舞楽」で涙が。悲しくないのにけっこう大泣きしてしまった。
 これは強制的な“涙の井戸”の井戸さらえのようでした。我慢してしまった涙やつらさなどの大掃除。

 音が鳴っている間中、犬のハルトが震えて震えて。
 なので、「恐いなら、音が聞こえないように別の部屋に行こうね」と誘導したのに、音源の近くから離れようとしません。
 私にへばりついてきたり、スリッパの上に乗ったり、机の下にもぐったりと落ち着かない。
 私がこのCDを聴く必要があったように、ハルトにもこれを聞く必要があったのでしょうか
 CDを聴いてる間に大きな地震があり、その後も地震が続いたのは偶然だよね。


木田恵子さんのことば

2011-04-09 12:51:37 | 本や言葉の紹介

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  今、木田恵子さんの本をかため読みしています。
 木田さんは、結婚相手の連れ子さんが、大人になっても幼児の心と頭のままと診断されていたため、その子のはぐくみかたについて精神科医の指導を仰ぎました。
 その精神科医が日本に精神分析をもたらした古澤平作(こざわへいさく)氏で、その縁からフロイト派の精神分析家になったそうです。
 著作には母子を中心に家族関係を見ていったケースをとりあげたものが多く、実に具体的。豊富な臨床経験とみごとな洞察!
 また、「喝采症候群」(太陽出版)ではエルンスト・クレッチマーが分類した分裂気質と躁鬱気質の間に「パラノイア気質」を置いた独自のパラノイア論を提唱しました。
 これ、わたしにはすごく納得できる考察なんです。
 1980年祭に出版された本が多く、今なら理解されやすいかもしれないけど、そのころに木田さんの本を読んだお母さんのなかには怒る人も多かっただろうなあ。
  いくつか紹介しますね。

*木田恵子:1941年から古澤平作(日本精神分析学会初代会長)に師事し上位指導を受ける。日本精神分析学会元会員。山王教育研究所元顧問。豊富な臨床経験を元に多数の著書を残した。
*古澤平作:日本人で初めてフロイトから直接学んだ人で、日本精神分析学会の創始者。

●「贈るこころ  精神分析臨床メモ」(太陽出版) 
・こだわりということは、子育てに限らず、心の世界ではどうも差し障りになる場合が多いようです。
・愛という面からこのこだわりを考えてみますと、人との関わりでこだわるとき、自分の硬い心を強く押しつけるため、その分、相手をへこませてしまいます。つまり、そのへこませた部分だけ相手から奪うことになり、たとえ相手のことを思っているつもりでも、贈与の愛とは逆の、奪う愛になってしまいます。

・愛情をこめて聞く、その人の身になって聞くことは、相手をよく知ろうと努めることで、そうしてもらった相手は、心が広がる思いをします。
・黙って聞くことが「愛の贈り物」になるのは、何も積極的なことはしてあげていないようでも、相手を柔らかく包むので、いわば、「ふわふわクッションの贈り物」と言えるかと思います。

・大人でも人を愛する力がなく、愛されるために愛している人はたくさんいます。私はそういう愛を、贈与の愛に対比して、「投資の愛」と呼んでいます。

●「添うこころ  精神分析臨床メモ」(太陽出版)
・「いつも言うけど、人間なんてみんなろくでなしだって私は思ってるんです。昔の人も《無くて七癖》と言ってるでしょ。完璧な人格なんか望めないけど、同じできそこないでも、そのことに自覚があるとないのとで大違いなのね。自覚があればそれなりに気をつけるけど、自覚がなければ、自分がまわりに迷惑かけてることもわからないでしょう。それだけ罪が深いのよね」

・一生懸命は常識では美徳なのですが、それが美徳であるためには、自分一身の範囲に踏みとどまることが条件であるべきかと考えます。
 一生懸命になると、とかく歯止めがきかなくなりますから、たとえわが子であっても他者とのかかわりに一生懸命になると、独善的になりやすく、知らずに傲慢になってしまう危険があります。
 一生懸命に人をかまうのは、相手を自分の意のままにしなければ済まないので、相手は心理的に窒息して殺されてしまいます。 

●「喝采症候群  独断的パラノイア論」(彩古書房)
・私は子供に対して、この子をどうしてやろうか、というのと、この子にどうしてやろうか、ということの違いをいつも思うんですけど、「を」というときはお母さんの都合や感情が主体になっていて、「に」というときは子供を主体にして考えているといえるでしょう。つまり親の志としては「を」は支配であり、「に」は贈与なんですよ。 
・あるお母さんから、よい母であるにはどうすべきかわかっても、心からそうするためにはどうしたらいいのですかと質問されたことがあります。私は人間は仏でないから、心底から理想的であることはできないであたりまえでしょうと申しました。
 自分の不徳を認識したら、自分に作意することだと思います。心からでなくても子供にそれが必要なら、にこにこしたらいいでしょう。それを偽善といっても、子供がにこにこしたお母さんを必要としていたら、にこにこしたお母さんを子供にプレゼントすればいいし、少し塩気が必要なら塩気をあげたらいいでしょう。ただ、すごく塩ッ辛くしたいときにも、少しにとどめる作意をすることです。
 人を支配・操縦するための作意、この子をどうしてやろうという作意なら罪深いことと思いますが、この子に贈り物をするために自らを作意するなら、内心に多少ととのわないところがあっても、許されるのだと私は思っております。それは母親だけでなく、父親も心がけるべきですし、人がみなお互いにそれができたら、世の中はもう少し穏やかになるだろうと思います。


うーん、 “無償の愛を贈り物にするために自らを作意すること”を、私は“その役割を演じる”と表現していたんだなあ。


原発を考えるための資料に「原発がどんなものか知ってほしい」を

2011-04-06 15:25:17 | 原発

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  いつもお世話になっている「乱読大魔王の『We』周辺記事」の3月29日記事で、
「原発がどんなものか知ってほしい(全) 平井憲夫」という文章を知りました。
 これは平井さんの発言をまとめたもののようです。
 1級プラント配管技能士で、20年間原子力発電所の現場で働いていたという平井憲夫さんは、この発言をした翌年ぐらいの1997年1月にご逝去。

 全文を読んでみて、あまりにあっけにとられるようなことが満載なので、この時期にご紹介するのは原発の危険を大げさにあおることになるのではないかとずっと考えこんでいました。
 また、「原発がどんなものか知ってほしい」への反論もたくさんあります。
 たとえば、『お気に入り平井憲夫氏による「原発がどんなものか知ってほしい」の内容を検証する』)のように。

 確かに各国の原発事情など「あれ?」と思うような記述はあります。
 でも、東日本大震災で実際に原子力発電所が被災した今、「原発がどんなものか知ってほしい」に書かれていることがすべてでたらめということはないなあと思いました。
 これを、原発を考えるための資料の一つにしてみたらいかがでしょう。

 参考までに、見出しを掲載します。
 
1.私は原発反対運動家ではありません
2.「安全」は机上の話
3.素人が造る原発
4.名ばかりの検査・検査官
5.いいかげんな原発の耐震設計
6.定期点検工事も素人が
7.放射能垂れ流しの海
8.内部被爆が一番怖い
9.普通の職場環境とは全く違う
10.「絶対安全」だと5時間の洗脳教育
11.だれが助けるのか
12.びっくりした美浜原発細管破断事故!
13.もんじゅの大事故
14.日本のプルトニウムがフランスの核兵器に?
15.日本には途中でやめる勇気がない
16.廃炉も解体も出来ない原発
17.「閉鎖」して、監視・管理
18.どうしようもない放射性廃棄物
19.住民の被曝と恐ろしい差別
20.私、子供生んでも大丈夫ですか。たとえ電気がなくなってもいいから、私は原発はいやだ。
21.原発がある限り、安心できない

 桜がきれいです。
 花をめでて、大地の力を感じて、エネルギーチャージをしましょうよ。
 自粛自粛と萎縮するより、お金も含めていろんなエネルギーを気持ちよく循環させていきたいよう。