ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

日よけ設置 ばんざーい!

2012-06-30 14:10:25 | うれしい

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 去年8月上旬にここに引っ越したら、西日の強さでぐったりしました。私がいつもいる部屋は西日がガンガン入ってくるので、ベランダに日よけがほしいなあと思っていたけど、なんやかやとせわしいままに夏が過ぎてしまった。
 今年は早めに対処したいなあと思っていろいろ調べ、すだれタイプのサンシェードに心が動いたけど、ここは造作がちょっと特殊みたいで、窓に設置用の金具を取り付けることができません。
 突っ張り棒で固定するタイプの日よけがいちばん適切のように思ったのですが、そういうものには「組み立て・設置は2人以上で」というただし書きがある。
 ありゃまあ困ったもんだわねえと1か月近く悶々としていましたが、「そうだ、今までだって“組み立て・設置は2人以上で”のものを1人で何とかしてきたわさ。やってみてダメだったら助けを求めりゃいいよね」と決意!(わはは、おおげさ)
 で、昨日到着したのでやってみました。
 組み立ては簡単だけど、窓からベランダに出すのに困った! つっかえちゃって出ない。もう大弱りざます。
 で、説明書通りにしないで、ちょっと工夫。
 おお、設置できたよ。ウッヘッヘー、ラッキー!

    
 
 お向かいの建物から丸見えだったけど目隠しになるし、風が入るし、よかったよかった。
 大風でも倒れないでほしいとこっころから願うのであります。


こんなふうに生きたいなあ 続 スッタニパータから

2012-06-29 22:05:16 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 「スッタニパータ」の「蛇の章」の「犀(さい)の角」の項目に、こう生きたいなあと思う言葉がいっぱいあるんです。
 「スッタニパータ」って、現在伝わる仏教経典中の最古の資料と考えられていて、「ブッダの最後の言葉」「ブッダのことば」などと訳されることが多いもの。
 「犀(さい)の角」のところには、「犀の角のようにただ独り歩め」とまとめられる文がたくさん載っています。
 こうありたいなあと思ってるのを紹介します。

・貪ることなく、詐ることなく、渇望することなく、(見せかけで)覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、全世界において妄執のないものとなって、犀の角のようにただ独り歩め。

・あらゆる生きものに対して暴力を加えることなく、あらゆる生きもののいずれをも悩ますことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

・以前に経験した楽しみと苦しみを擲ち、また快さと憂いとを擲って、清らかな平静と安らいとを得て、犀の角のようにただ独り歩め。

・四方のどこでも赴き、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦痛に堪えて、恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。

・実に欲望は色とりどりで甘美であり、心に楽しく、種々のかたちで、心を攪乱する。欲望の対象にはこの患いのあることを見て、犀の角のようにただ独り歩め。

・「これは執著である。ここは楽しみは少し、快い味わいも少くて、苦しみが多い。これは魚を釣る釣り針である」と知って、賢者は、犀の角のようにただ独り歩め。

・妄執の消滅を求めて、怠らず、明敏であって、学ぶこと深く、こころをとどめ、理法を明らかに知り、自制し、努力して、犀の角のようにただ独り歩め。

・音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独り歩め。

・慈しみと平静とあわれみと解脱と喜びとを時に応じて修め、世間すべてに背くことなく、犀の角のようにただ独り歩め。

あー、アホネエがまたアホなこと言ってる……。
「あらゆる生きもののいずれをも悩ますことなく」だってさ。
アホネエがいるってことだけで悩まされてるんだけどねえ……。


ごちゃごちゃ言ってないで、なでよ、ブラッシングせよ、
われををほめたたえよ。
それがそなたの生きる道、正しい道であーる。
まだわからないなんて、やはりアホであーる。




こんなふうに生きたいなあ

2012-06-28 14:16:54 | がっくり

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

「この世でよく捨てることを知り、名誉、利益からよく隠れることを知り、よく生きることを知っている」

 こんなふうに生きたいなあ。

「死ぬのによい日だ 09年度版ベスト・エッセイ集」収録の「政子夫人」(著者:大西峰子 主婦)にある言葉です。
 聖書などからご引用なさったのでしょうか。
 もし原点をご存じでしたらお教えください。

 


笑った! “893から1を引くと”

2012-06-27 19:07:21 | よもやま話

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

  「そう言えば、893(ヤクザ)から1を引くと892(ヤクニン)になる。」

 これ、「とりあたまJAPAN 日はまた昇る!編」(西原理恵子 佐藤優 新潮社)での佐藤優さん発言。
 引かれる1は何かしら。理解力? やる気? 実行力? 目標? 勇気?
  たくさんありすぎてわからん。

 あ、もちろん全部の892さんがということではないですからね。


究 グリーン&レッド

2012-06-25 20:54:01 | おいしい

那須家さんに日本酒の「究」が入っているという情報を耳にして、行って来ましたついさっき。
今日は寒くてちょっと体を温めたかったのであります。えへ。
レッドとグリーンの両方があったのでいただきました。そりゃおいしい。
去年はグリーンじゃなくてブルーだったなあ。

大人数の宴会が入っていて、ほかにもお客さんが何組か入っていてほとんど満員、大盛況。
じゃまにならないようにかなり早く帰ってきました。
好きなお店が繁盛してるのってうれしいね。


誰が何を怖がっているのか

2012-06-25 17:33:13 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 「原発再稼働をごり押しするのは、原発がいらないことがはっきりするのが怖いから。」ということとを前回書いたけど、じゃあ、“だれが”、“何を”怖がっているのかといったら、“電力会社と、電力会社によって利益を得ている関係者(たとえば、政治家、官僚、学者、研究者、企業など)が”、“電力会社が倒産すること”を怖がっているそうな。
 

 「再稼働なしに脱原発」となると、電力会社10社のうち4社が債務超過に陥るそうな。債務超過とは、負債の総額が資産の総額を超える状態。資産をすべて売却しても、負債を返済しきれない状態。
 つまり、所有する原発や核燃料の資産価値がゼロになり、それに加えて廃炉費用や発電設備の除去損などの特別損失できるため、たとえば東京電力だと6,221億円の債務超過となる。
 債務超過に陥ると電力会社は経営破綻すると政府は見立てているため、それを回避するために原発を再稼働したい。

 大飯原発再稼働の理由として最初にあげられたのが「夏場の電力不足」だけど、再稼働せずに夏を乗り切ったら、原発は必要がないことがばれる。
 なので、電力不足ではなく、国民生活と経済の混乱回避などを再稼働の理由にあげるようになった。
 電力不足解消のためではなく、安全性が確認されたからでもなく、他人がどうなろうとも自分の目先の利益を守るために原発再稼働が必要だということ。

 電気を使ってるほうは「電力会社がなくなっちゃったら電気が使えなくなる」って思っちゃうから、電力会社が破綻するよりは原発の再稼働のほうがましかなあと思うけど、でもね、電力会社がなくなっても、発電、送電部門を国が管理して運営するならば停電はしないはずだよね。

 日本って、原発がないとつぶれちゃうの? そんなにもろい社会なの? 原発だけで支えられているの?
 電力会社が原発を再稼働しないと国民生活日本経済と日本の安全が破綻するというなら、破綻させない方策を考えること。今緊急に切実必要なのはそっちなんじゃないの?

 原発を抱えている会社は、永遠に原発を動かし続けないとつぶれてしまうって聞いたけど、それって可能なこと?
 今こそやり方を変えたほうがいいんじゃない?
 私って単純すぎ?


原発から出る核のごみ 地層処分ムリ

2012-06-22 10:19:04 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 6月18日の東京新聞記事を以下にまとめてみました。

 原発から出る、“人がわずか二十秒で死に至る”核廃棄物(放射線を放つ高レベル放射性廃棄物)は処分がやっかい。国は廃棄物をガラスで固め、地下300メートル以上の地層に埋める「地層処分」方式を採用したが、核のごみの放射線レベルが十分に下がるまでには約十万年という想像もできないような時間がかかる。
 そして、核廃棄物処分場はいまだに受け入れ先が白紙。まったくめどが立っていない。
 解決の糸口を探るため、日本学術会議が原子力委員会の依頼で2010年に議論を開始。
  結論は、「地層処分からの方針転換が必要であること、一から考え直すこと」
 その理由は、日本はもともと地震や火山活動が活発なことに加え東日本大震災が発生し地殻変動も活発化しているため、地下深くに埋める現行の処分方針では、十万年間安全だと説明しても住民の理解は得られないということ。50~数百年にわたって暫定的に貯蔵し、その間に抜本的な解決策を探る、と先送りの案も浮上した。
 今月7日の検討委でも、「将来世代にごみを送り続けるのは現代人のエゴだ」「未来の人類の知恵にすがらなければ、最終的な決定ができないとわれわれの限界を認めなければならない」などのさまざまな意見が出た。結局、一致したのは、地層処分では住民理解は進まず、行き詰まりは解消されない-ということだった。

 なーんか、なさけない結論のような気もするけど、現実を認識して、現在の日本の状況や技術レベルを考えたらこういうものなのかしら。
 原発って停止してからも、原子炉の安定した冷却と放射性物質の放出防止、土壌や海洋に出た放射性物質の管理などが必要。使用済み燃料の冷却と取り出しには年単位の時間がかかります。原子炉からの燃料取り出しに3~4年、周囲の除染と解体撤去までは数十年との見方もあるそうです。
 原発本体もそのゴミ(核廃棄物)も、とってもとっても危険なうえに、処理にものすごいエネルギーとお金がかかるのよ。 そんなの増やしてどうすんのさ。
 なぜ再稼働させるのよ。

 その理由の一つが、
 原発停止のまま夏が終われば「電力不足」の嘘がばれ、原発がいらないことがはっきりする。それが怖いのだ。(鎌田慧 東京新聞6月19日 本音のコラム「嘘っぱち再稼働」から抜粋)
だろうなあ。

 あー、あたしはくっだらねえことを「うひゃひゃ、くっだらねー」って笑って、江戸っ子みたいにいろんなことを茶にしちゃって、アホはアホなりにのんびり生きていたいんだよう。
 マジに“くだらない”ことでジタバタしたくないよう。トホホだぜい。


購入量0キロワットなのに一千二億円を支払うの?! で、ツケは私たちに!

2012-06-20 10:33:15 | がっくり

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)
 
 東京新聞6月20日 朝刊1面に、
「原発から受電ゼロなのに 東電購入費1000億円  安全費、値上げ原価に算入」という記事がありました。抜粋します。
 
 東京電力が、東北電力と日本原子力発電(原電)の原子力発電所から購入する電力量が今後三年間はゼロとなる見込みなのに、年間一千二億円の購入電力費用を家庭向け電気料金の値上げ原価に入れていることが分かった。
 (前回の二〇〇八年度は、二社から約百六億キロワット時の電力を購入し、約一千億円を支払った。)
 今回の一二年度から一四年度では、購入している三原発の再稼働の見込みはないとしているが、年平均の購入電力料は〇八年度より、約二億六千万円増えた。
 購入する電力量がゼロでも料金が増えた理由について、東電は「東日本大震災による安全対策費などが、かさんだため」と説明した。
 (内閣府の消費者委員会の)委員からは「受電していないのに一千億円を支払うことに、長期契約だから『ああそうですか』とはならない。消費者に丁寧に説明するべきだ」「費用の内訳がないと、納得できない。原電などにもコスト削減を要望するべきではないか」といった厳しい意見が相次いだ。
 委員長の河上正二・東大大学院教授は取りまとめ案として、公的資金の投入企業として、人件費や福利厚生費のさらなる削減▽燃料費の負担増を原価にすべて反映させる仕組みの見直し-などの点を指摘した。

 あのさー、東電からの「電気料金値上げのお願い」に、「弊社は、東北地方太平洋沖地震直後から、人件費の削減や資産等の売却など、徹底した経営合理化に取り組んでいます。」って書いてあるけど、「徹底」ていうのはもしかして「徹底した家庭向け電気料金の搾取を目的とした経営合理化」ってこと?


猫はソファーに、犬は床

2012-06-20 09:56:12 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

わーがハラ、わーがハラ、ほめたたえよ 美しいピンク~♪



もっと見たいか、うむ、許す



 と、これ見よがしに大きな態度で寝ている幸太にいらついたか、ハルちゃんがさりげなく近づいていき、間違えたふりして鼻で突っついた。

 で、こちらに移動。


 もしもし、私が座る場所がなくなっちゃうんですが。

苦しゅうない、あのものと共におれ。



あのものって、あのもの?
                   ↓




お断り!



 お断りされてしまいました。
 耳掃除したからって、そんなに冷たくしなくてもよかろうが


人間は布ぞうりブラボー、猫は犬の寝床ブラボー

2012-06-19 13:46:40 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 このところのブログが原発関連のことばっかりで、知り合いたちにウザイといわれているのであります。
 でもさ、人間は多面体ざます。原発一本槍じゃあーりませんのことよ。
 相変わらずうへうへと喜び、イヒヒとかワッハッハとかグフッとか笑い、飲み、よれよれしてるわさ。
 あ、もしかしてその一面だけしか持ってない? ま、気にしないでちょうーだい。 

  で、よかったなーと最近思ったのが布ぞうり。
 ちょっと暑くなると素足でいたいけど、素足でスリッパを履くと上のカバーの部分がうっとーしー。
 で、ためしに布ぞうりを履いてみたら、気持ちいいこと気持ちいいこと。

 で、幸太くんですが、最近のお気に入りは犬用寝床。
 5月下旬ころまでは右横の箱で丸まっていたんですけどね。



 ぼかあ虐待されてます。
 僕のゴージャスなベッドを猫に略奪されました。
 それなのにアホネエはあの猫用に大型クッションを加えてやり、ますます猫のために居心地よくしてやってます。
 あんな猫、ちっさい箱で丸まってりゃいいんだ!
 ひどいです。ぼかあひどい目に遭ってるんです。
 このぼくはどこで寝たらよいというのでしょうか。アホネエは悪魔です!

  あんたがそっちでダラーンとするようになったからでしょうが。
    隣の部屋にもっと ごおじゃす な寝床がちゃんとあるでしょうが。


大飯原発は安全じゃないよ、電力不足でもないらしい

2012-06-18 10:12:35 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
                (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 大飯原発の再稼働に反対。安全性は国際基準にもほど遠く、電力不足も乗り切れると言われているのに。
 
●6月16日夕刊1面「大飯原発『5層の防護』3層目まで 国際基準程遠く」から抜粋
 野田首相らはしきりに安全性が確保されたと強調するが、国際的な安全基準の一部しか満たしていないのが現状だ。このまま再稼働に踏み切れば、国際基準から逸脱した形になる。
 国際原子力機関(IAEA)は、原発の安全性を保つため「五層の防護」という考え方を示している。
 五層の防護とは、故障や誤作動を防ぎ、地震や津波などに襲われても炉心溶融のような重大事故にならないよう備えをするのが一~三層目。事故が起きてしまった場合、いかに事故の被害を最小限に食い止め、住民を被ばくから守るかの備えをするのが四、五層目となる。
 大飯原発はどうか。事故が起きた後に重要となる四、五層目の対応は空手形というのが現状だ。
 ベント(排気)時に放射性物質の放出を最小限にするフィルターの設置、事故収束に当たる作業員を放射線から守る免震施設の整備などが四層目に当たり、適切に住民を避難させたり、内部被ばくを防ぐヨウ素剤を配ったりするのが五層目。
 しかし、四層目が達成されそうなのは三年後で、五層目はいつになるか、めども立っていない。
 原発外で対策拠点となるオフサイトセンターは、いまだに見直し作業の最中。モニタリングポストなど広域に放射線量を監視する体制も整っておらず、福井県の避難計画も近隣の他府県との連携を考えない硬直化した内容のままだ。
 首相らは「福島のような津波と地震が襲っても事故は防げる」と胸を張るが、国際基準に照らせば、重要な対策がすっぽり抜け落ちている。 (福田真悟)

●政府の需給検証委員会委員の植田和宏・京都大学大学院教授は、次のように言っています。(東京新聞6月17日「フクシマ生かされず」から抜粋)
・検証委は猛暑になった場合は電力不足になると結論づけたが正しかったか。
 「足りない」という判断を導くためにやっていたと疑われても仕方がない結論だろう。
 実際には関電は一年前から今回の電力不足を予想できたはずだ。それなのに対策をほとんどとっておらず、「ほんま何やってんのやろ」と驚いた。
 (企業の自家用発電からの供給力は関電が供給契約を結んだ実績分より多いので)企業との契約をさらに増やし、電力を融通してもらえるはずだ。関電の本気度次第だ。
・大飯原発を再稼働しなくても今夏は乗り切れるのか。
 他電力からも電力融通がうまくいき、節電目標を達成した家庭に報奨金を出すといった努力を関電がもっとすれば大丈夫だろう。

●東京新聞2012年6月17日社説から抜粋
「大飯原発が再稼働へ 私たちの望む未来は」
◆安全の根拠はどこに
 原発の再稼働を、このような形で今許すのは、間違いだ。新しい日本が遠ざかってしまう。
 第一に、福島の事故原因がわかっていない。まだ誰も責任を取っていない。誰もきちんと謝ってはいない。そういうあいまいさの中での再稼働なのだ。
 政治判断のそもそもの根拠にされた安全基準は、経産省の原子力安全・保安院がたった二日で作った即席だ。福島第一原発事故の張本人で、間もなく解体される予定の保安院が作った安全基準を、国民として信じられるはずもない。新たな原子力規制機関の設置法は、まだ成立していない。原発の安全をはかる物差しが、今この国には存在しないのだ。
 非常時の指揮所になる免震棟と放射性物質のフィルターがついたベント(排気)設備は、それぞれ二〇一五年度、防潮堤のかさ上げは来年度にしか完成しない。地表がずれて原子炉を損傷させる恐れがあると専門家が指摘する、原発直下の断層に至っては、再調査の予定もないという。
 政府がなすべきことは、綿密な節電計画を立てて、国民によく説明し、協力を求めることだったのではないだろうか。
◆世界はグリーン経済へ
 太陽光パネルや家庭用燃料電池を取り付ける家が増えている。装いは涼しく、エアコンは、ほどほどに。打ち水をし、風鈴を軒に下げてみるのもいい。際限なき電力依存から抜け出そう。
 多くの企業は、直接の経費節減につながり、ビジネスチャンスの宝庫でもある省エネへの取り組みをやめるはずがない。
 経済の繁栄は、原発ではなく持続可能性の上に立つ。技術立国日本こそ、グリーン経済移行の先頭に躍り出るべきなのだ。
 そのためには、原発の寿命を最大でも四十年と厳しく定め、この間に風力や太陽光、太陽熱の効率利用に磨きをかける。
 移行期間は水力や火力でつなぐ。クリーン・コール(有害排出物の少ない石炭燃焼)技術などを駆使した小規模な発電所を、可能な限り地域に分散配置して、高度な通信技術で需給の管理を図るエネルギーの地産地消が望ましい。
 廃熱を利用し、蓄電技術に磨きをかけ、国内に豊富な地熱や森林(バイオマス)などの資源も、もっと活用すべきである。
 日本経済の未来をひらいてくれるのは、原発ではなく、積み上げてきた省エネ技術なのである。
 国民は原発の立地地域にも、深い理解を寄せている。原発の危険と隣り合わせに生きてきた地元の痛みを感じている。
 原発マネーが支える暮らしは永続しない。電力への依存をお互いに改めて、この国全体の体質改善を目指したい。
◆なし崩しは許さない
 福島の教訓を教訓以上の成果にするため、私たちは立ち止まらない。福島に報いることでもある。原発推進、反対の立場を超えて、持続可能な新しい日本を築く。

●東京新聞2012年6月17日、1面「それでも原発に頼らず」(名古屋本社論説主幹・深田実)から抜粋
 政府はこの夏に、日本の未来のエネルギー計画について大綱を出し、それをもとに国民的議論を行うと言ってきました。しかし、それは本来、再稼働を決める前に行うべきことです。順番が間違っているのです。民主的ではないのです。世界を見渡せばドイツは昨年、早々と脱原発を決めました。環境汚染に厳しい国柄ですが、人も技術も優れた日本で重大事故が起きたことに驚いたのです。
 日本は日本のやり方で決めればいいと思います。技術論だけではなく、日本のもつ自然観、倫理観また歴史があります。
 私たちは、原発に頼らない第一の理由として、人の命と健康は経済性に優先する、と訴えてきました。ドイツには人間の尊厳を重んじる人間中心主義というカント以来の思想がありますが、日本にも人や自然を大切にする伝統的精神があります。
 未来は長い目で考えたい。自然エネルギーの活用は持続可能性を実現するカギです。大量消費文化は見直すべき時です。被爆国としては、核不拡散を進める人類的責務もあります。
 国は再稼働を決めました。しかしそれでも、私たちは、原子力に頼らない、持続可能という新たな豊かさを築くべきだと考えます。次世代のためにも、今よりは未来を考えようではありませんか。そのためには、民主的手続きと国民的議論が欠かせないのです。


東京電力からの“お願いという形の強制”

2012-06-16 09:25:02 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 「電気料金値上げのお願い」が届きました。

・徹底した経営合理化に取り組んでいます。
・火力発電の燃料費が大きく増加しています。
・そのため、やむを得ず料金値上げをお願いしています。
 徹底したコスト削減を行っていますが、現行の電気料金収入では、電気の安定供給に必要な費用をまかないきれない状況です。

  だと。思わず「ケッ」って言っちゃったよ。
 東電の値上げに関して東京新聞6月13日の読者投稿欄に投書がありました。抜粋して紹介します。

●東電の体質示す「一枚」(主婦 岩沢薫 46)
 玄関先の新聞受けに東電からの一枚のリーフレット(説明の印刷物)が入っていた。今度のリーフレットは「料金値上げのお願い」である。

 電力の利用者として、原発停止によって起きる電力不足に対し、節電や値上げに真正面から反対するわけではない。「ないものはない」と腹をくくり、今夏もできる限り節電しようと思うが、東電社員の冬のボーナス分が料金値上げ分に含まれていたり、安全神話におぼれた末に東電が起こした福島原発事故の尻拭いをさせられることに納得がいかないのだ。
 しかも、この事故に関して東電幹部の誰一人責任を取っていない。それどころか多くの幹部が子会社などの社長や役員に天下りすることが既定路線となっているというではないか。なのに、しわ寄せを受けるわれわれ利用者に対しては、リーフレット一枚で理解を得ようとしている。
 原発事故から一年数カ月が過ぎるのに、東電の企業体質は依然として、リーフレット並みに薄っぺらいままである。もしもこの意見を東電関係者が目にしたなら、ぜひその見解を聞いてみたいものだ。そして同時にこう尋ねてみたい。「どこまで国民をバカにすれば気が済むのか」と。


 で、河野太郎衆議院議員のブログ「ごまめの歯ぎしり」6月7日に「霞ヶ関は東電から電気を買わない」という記事がありました。
 
 霞ヶ関の各省が、どこからいくらで電力を買っているか、ようやく資料が出てきた。驚いたのは、東京電力から買っている役所は一つもない。東電の値上げは役所にとっては他人事だ。
 
それだけ東京電力の電気が高いということか。

 とあり、2010年度と2011年度の「役所名・基本料金/kW・電力量料金(夏季)/kWh・その他季/kWh・電力使用量kWh・契約企業」が記されています。
 そのなかから「役所名・2010年度の契約企業・2011年度の契約企業」を紹介します。

農水省・エネット・エネット
経産省・丸紅・昭和シェル石油・(2012年度F-Power)
法務省・丸紅・F-Power
総務省・エネット・エネット
総務省第二庁舎(独立行政法人統計センター)・エネット・イーレックス
財務省・イーレックス(2010年9月まで)・丸紅(2011年9月まで)・(2011年10月からエネット)
中央合同庁舎五号館(厚労省、環境省、内閣府防災、テナント)・エネット・エネット
国交省・F-Power(2011年1月まで)・エネット
外務省・エネット・エネット

 6月13日の「各機関の電力調達(続き)」では以下が掲載されています。
文科省・エネット・エネット
内閣府・エネット・エネット
衆議院本館別館・東京電力・東京電力
衆議院議員会館・東京電力・東京電力
参議院(本館・分館・別館・第二別館)・東京電力・東京電力
参議院議員会館・東京電力・東京電力
最高裁判所・F-Power・F-Power・(2011年7月1日-2012年3月31・エネット)

 「東電の値上げは役所にとっては他人事だ」って、本当だねえ。
 いわゆる一般家庭は東電からも官僚からもバカにされてるってこと?!


前回からの続き 14日の、読者からの投書欄「発言」と社説

2012-06-15 08:37:51 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 14日の東京新聞の投書欄「発言」から抜粋します。

●事故進行中に再稼働? (主婦 滝原和美 66)
  関西電力大飯原発の再稼働問題は、地元の了解を取ればオーケーとは何を言っているのでしょう。福島では、事故から一年以上たった今でも「原発さえなければ」「原発のために」と、悲観と絶望のために自ら命を絶つ人さえいるのです。
 経済界は「原発を止めると大変なことになる」と国民を脅しているようですが、福島の事故はいまだに進行中。放射能を流出し続けています。今この状態こそが「大変なこと」ではないのですか。
 たいした対策もせず、再稼働して事故が起きたら「大変こと」どころではありません。日本の国に誰も住めなくなるのです。すべての原発を直ちに廃炉の方向に舵を切ることを望みます。

●首相は誰の生活守る?(会社員 大室元信 37)
 八日の野田佳彦首相の大飯原発再稼働の会見を見て怒りを感じました。
 まず「国民の生活を守るための再稼働」という言葉。しかも経済活動を重要視して、国民の生活を守るというならばまず、福島第一原発の惨状を収束させろと思います。
 一つの地域の生活を守れない政権がよくぞ言ったと、あきれるとともに、そんな言葉にだまされないぞと思いました。どんなに安全性を強調しても信用度がありません。
 安全でないことは福島原発が十分に証明しています。政府・電力会社は、確証のない安全性を語ることはもうやめるべきです。そして被ばくさせ続けられる私たちも声を上げて、考え、行動するときが来ています。危険なものを使ってまで豊かさを求めるのはやめましょう。

●福島忘れぬ 声に出そう (主婦 古瀬裕子 56)
 結局、しわ寄せは弱い方へくる国です。お金持ちや大企業に優しい国です。弱いものがせっせと節電し、せっせと電気代を払い、電力会社のもうけの九割を支えています。被災された方々に補償もたいしてされていないのに請求書は届きます。
 今こそ声に出して言いましょう。「私は忘れていない」と。私は原発再稼働に反対します。

★社説「つらさは消費者も共に」から抜粋します。適宜改行しています。
 1979年、大飯原発一号機が営業運転を開始した。それまで見たこともないような複雑化の大波だったに違いない。
 巨額の原発マネーが毎年流れ込み、雇用が生まれ、ハコモノができ、いつしか町財政の約半分を原発マネーに依存するようになっていた。
 野田佳彦首相は8日の記者会見で、「40年以上原子力発電と向き合い、電力供給を続けてきた立地自治体への敬意と感謝の念を新たにしなければならない」と、感謝の言葉を述べた。なぜ感謝したいのか。それは立地自治体が巨大な道の危険を引き受けてくれていたからだ。
 ところが、その危険はもう未知ではない。福島第一原発の事故で、それがあらわになった。世界有数の地震国日本に、例外などありえない。私たち電力消費者は、すべての原発立地地域に、危険という長年の重荷を下ろしてほしいのだ。
 収入源を失うことで、暮らし向きを心配するのは当然だ。しかし、使用済み核燃料の後始末一つとっても、原発の未来は危ない。
 原発マネーは永続しないだろう。
 それより、有望な自然エネルギーの生産拠点や今後、絶対に必要な廃炉ビジネスの研究拠点などに生まれ変われるよう、ともに政府に働きかけたい。
 私たちは電力への依存をあらためる。節電をしよう。ともに依存から抜け出そう。
 新しい時代に踏み出そう。
 今が、またとないチャンスだから。


首相の“ああ勘違い”

2012-06-14 14:48:23 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
              (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 今日(6月14日)の東京新聞朝刊記事「再稼働 野田演説の本質」で、いわゆる識者たちのコメントと、東京新聞による“野田首相の勘違い”のおさらいが載っていました。

 首相の大飯原発再稼働発言についてはもう脱力で、ブログに書くのもしんどいなと思っていたのですが、記事の紹介ならやれるぞ。
 で、抜粋して紹介します。

●識者たちのコメントから
・柄谷行人(文芸評論家)
 よくもあれだけ空疎なことが言えたと思う。「国家を守るために国民を犠牲にする決断をした、本当は国民のことは考えていまい」って言うべきだ。
  国民より国際競争力が大切で、原発をやめたら経済的に不利になるから国民はしばらく我慢しろと言うのが本音だ。

・宮崎学(作家)
  薬物をやめない言い訳を滔々と主張する薬物依存者の姿に似ている。
 原子力を国策にしてきたこの国では、原発推進こそ首相が堅持しなければならない最重要テーマ。いったん首相官邸に入ると取り込まれ、誰もが原発に関する重度の依存症になってしまう。いわば「原発中毒」だ。
 もはや思考停止の状態。電力供給が足りないなら、政治の力でその分の需要を抑えればよいだけ。国民に対する恫喝でしかない。3・11が科学万能主義の安全神話に問題を提起したのに、理解しようとする姿勢はゼロ。

・高村薫(作家)
 「安全は確保されているものの、安全判断の基準は暫定的なもの」という部分など明らかに矛盾している内容なのに、野田さんは滔々と話し続けた。官僚の作文にせよ、自分が発表する文章なんだからおかしいと思わなきゃいけない。
(「私の責任」という点について) この人はいつまで首相をやるつもりなんでしょうね。

●「勘違い」のおさらい から
 各方面から疑問の声が上がった野田首相の再稼働演説。その勘違いをあらためて指摘しておきたい。

 再稼働問題が「国論を二分」というが、早急な再稼働には圧倒的多数の国民が反対している。

 「慎重には慎重を」という安全性については、原子力安全委員会の斑目春樹委員長ですら、根拠である「安全評価(ストレステスト)の一次評価」だけでは、再稼働に不十分という立場だ。 
 さらに免震重要等の建設やベント装置、予備電源の設置など、災害対策に不可欠な設備の着手はこれから。再稼働してすぐに大事故が起きてしまえば、対応できない。

「石油資源の七割を中東に頼っており」と強調したが、火力発電燃料の主力は現在、石炭や液化天然ガス(LNG)で石油は一割に過ぎない。
 加えて、火力発電はコスト高という経済的な圧迫にも言及したが、使用済み核燃料の処理費用を含めれば、原子力の発電コストのほうが高くつくことはすでに明らかだ。


犬の目薬 猫の腹

2012-06-11 13:43:12 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
             (↑これをクリックするとホームページに行きます)

 以前、犬の白内障用に「ライトクリーン」という目薬を使っていると書きましたが、「キャンシー(CAN-C)」という薬に変更しました。この薬は“白内障の最新治療薬として、現在、世界各国で使用されている”そうです。
 ライトクリーンについてはほぼ気休めということだったので、これに変更したいと獣医さんに言ったらご存じなかったみたい。すぐに調べてくれて、「これは薬効をみとめられているようですが、使用にあたっては自己責任で」と言われました。
 最悪で白内障が進行しなければいいや、少しでもよくなってくれればラッキー。
 で、今のところ進行していないようなのでだいじょうぶみたい。
 10月ぐらいまでは1日2回、あとは1日1回を続ける予定。
 ライトクリーンは1日3回の点眼だったので、ハルにとってもストレスが減ってよかったと思ってます。
 ハルちゃん、きげんよく過ごしておくれ。


んー、んー、今は夢の中~。
夢のなかにはクソネエがいない~。
ストレスがないのは夢のなかだけ~~~。



 うーむ、「悪夢」ってのを身にしみさせてやろうかしらん。

 さて、猫のおなかのただれ、治療食の「低分子プロテイン」のおかげでだいぶ楽です。
 ただれはじめたらなるべく早くプレドニゾロンという薬を飲ませるとすぐにおさまり、再発までけっこう期間があきます。 この薬はいわゆるステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)なのでなるべく少量・短期間使用にしたいから、今の状態にまでなってくれてまずよかったです。

なに、わがハラを見たいとな。


どうじゃ、美しいであろう。


さあ、わがハラをほめたたえよ。
ハラー! ハラー! ハリハラー!

 いや、ハリハラってのは違いますから。

 どっちかってえと牛のおっぱいですから。
 
 レッドカードなので減量したら、ますます“タルーン”のおなかになっちゃって、ますます雌牛っぽくなってるん……。