ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

「こんな危険なもの(原発)を動かす方がものすごい勇気だ」と福井地裁元裁判長

2018-08-09 18:23:46 | 原発

 昨日(8月8日)沖縄県知事の翁長さんが死去。米軍普天間飛行場の辺野古移設阻止を掲げ、辺野古米軍基地建設反対運動を粘り強くおこなってきたのに、道半ばで……さぞご無念だったことでしょう。志を引き継ぐなんて大きなことは言えないけど、辺野古基地建設に反対し続けます。
  今日は長崎に原爆が落とされた日。戦争はいらない。戦争ができるようにする憲法改正はいらない。原発もいらない。

 昨日の東京新聞夕刊に、大飯原発3、4号機の運転差止訴訟で2014年の一審・福井地裁判決で運転差し止めを命じた裁判長の樋口英明さん(2017年8月に定年退官)のインタビューが載りました。樋口さんのまともな考えに同感。こんな危険なものを動かすのは「勇気」っつうか「狂気」だよねえ。
  発言を全文掲載します。

●大飯差し止め判決 福井地裁元裁判長 原発危険性「迷いなし」
 再稼働「全く非常識」

 差し止め判決を書くのに迷いはなかった。勇気ある判決と言われるが、こんな危険なものを動かす方がものすごい勇気だ。判決理由の最初に書いたが、多数の人格権や生活基盤、命にかかわることには、危険や被害の大きさに見合った安全性は当たり前のことだ。
 福井地裁で原発訴訟の審理に入る前は「あれだけの被害を及ぼすのだから、それなりに丈夫にできているだろう」と思っていた。だが、全く非常識なくらい、弱い。住宅メーカーは4000ガル(ガルは揺れの強さを示す単位)に耐えられる家を建てている。大飯原発の想定は当時700ガルで、東京電力柏崎刈羽原発の3分の1ほど。根拠をただすと「ここでは強い地震はきませんから」とのことだった。
 つまり、唯一の根拠は「今後何十年の間にここには何ガル以上の地震は来ません」という予知。だが、1000ガルを超える地震は国内で頻発している。良識と理性があれば簡単に答えが出るはずだ。
 福島第一原発事故前は、原子力行政への強い信頼があったが、事故後はゼロになった。事故を受けた新規制基準が合理的なのか、危険性に着目しないといけない。「合理的」という言葉を「つじつまが合っている」という意味で使っている人は多いが、専門家がやっているから合っているに決まっている。控訴審判決は「つじつまが合っている」というだけで判断しているが、そうした発想では、司法が規制委の判断を権威づけるだけの役割になる。
 もう二度と事故を起こさない内容になっているのか。それを厳しい目で見極め、合理性や科学の意味を自ら考えないといけない。「3・11」は戦後最大の出来事だったのだから、その前後で同じ姿勢では済まされない。国民を守れるか。それを判断するのは裁判所の最も大きな役割だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿