ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

ン十年痛い思いをして得た教訓がこの1冊に……

2008-02-25 14:47:37 | 本や言葉の紹介
 『「ジェンダー論」の教え方ガイド』を読んで、“うらやましーなー”でした。これは「くらしと教育をつなぐWe」で連載された沼崎一郎さんの「ジェンダー論」をまとめたもの。

 フェミックスのホームページでは以下のように紹介されています。


 ある日突然女子大で「ジェンダー論」を教えることになった著者。しかし、ありきたりの「ジェンダー論」が嫌いな著者が、大教室のマスプロ授業で、私語と携帯メールに余念がない学生たちを相手に、試行錯誤の授業の末たどり着いた結論は、
「ジェンダー」にまつわるテーマのなかで一番重要なのは、彼女たちが性暴力や DVの被害者になることを防ぐための実用的な性教育であるということだった。
 教員の任務はそのための“目覚まし時計”になることと“覚醒したあと”の自立支援……と、思い至った著者の、時に挑発的に時にサポーティブに展開する授業実践の記録をまとめたのが本書です。



 私がン十年痛い思いをしながら体得してきたことを、沼崎一郎先生のジェンダー論の授業を受講すれば大学生のうちに教えてもらえる。実に具体的に! いいなー。

 でも、身も蓋もない言い方だから受け入れにくいという人も多いだろうなー。

 パートナーとの関係やパートナーの言い分になんか納得いかない人、パートナーだけじゃなくて“いわゆる一般常識的な結婚観や恋愛観”にめげてる人などがこの本を読むと、その原因に思いいたるかもしれません。

大ペケ!

2008-02-23 14:49:18 | Weblog
 20日、遠方からわざわざ来てくれたMさんと浦和で飲み会。『和浦酒場 弐』→『うりんぼう』とはしご。

 Mさんと話すといつも、賢くてハートフルな人って素敵だな、好きだなあとしみじみ思います。

 ああそれなのに、失礼なことをしてしまった。Mさんが帰れなくなってはいけないので、10時半にはお店を出ようということにしていたのに、私だけいじきたなくお店に残ってしまった。駅まで送ることさえせずに。

 翌日目覚めてから気がついて、自分の至らなさにがっくり……。

 ところが、ごめんなさいメールを出したら「駅まで送ってくれたと思うのです」とのお返事……???
 
 頭を悩ませていたら、お蕎麦の沢畔のご主人から『うりんぼう』へのお誘いがあったので、行ったついでに確かめてみることに。

 22日は「埼玉の地酒を楽しむ会 新酒まつり~選りすぐり新酒・蔵人達との宴~」がさいたま新都心駅近くでおこなわれ、その流れで沢畔さんとお友だちの“女利き酒士軍団”が『うりんぼう』で飲むことになったようです。

 沢畔さんのおかげで、素敵なかたたちにお会いできました。大感謝!

 そして『うりんぼう』ののりちゃんに、20日のことをおそるおそる尋ねてみると

「一緒に帰った」

だって! 14日にご一緒したNさんとのときのことと混同しているのではとのご指摘。

 まっことそのとおり。もう、アルチュウハイマー……。

『くらしと教育をつなぐWe』

2008-02-17 14:51:14 | 本や言葉の紹介
 図書館にリクエストしていた本が次々と届いてくれたため、年末からずっとそれを読みこなすのを優先して自分の本がなかなか読めませんでした。ためてしまった本たちにやっと目を通せて、やっぱりすごいなと思ったのが雑誌の『くらしと教育をつなぐWe』です。これは年6回、2・4・6・8・10・12月の隔月刊。

 私が高校の家庭科教科書や副教材作成に携わっていたときに、家庭科関連記事メインだった『We』とかかわりができました。現在は、いろいろな立場にいる人や活動している人、多様なテーマを取り上げていて、おかげで自分の中にさまざまな“しばり”や“バイアス”があるなあと気づかせてくれる、とっても貴重な存在になってくれています。

 『「ひまわり」の日々』を連載している入江一恵先生は、私が手がけた教科書の著者のおひとりでした。記事を読むたびにお元気なようすがうかがえて嬉しく思っています。

 沼崎一郎さんの『同時代の男性学』では、自分には思いつかない見方があることを教えられています。

 『乱読大魔王日記』(冠野 文)だけでなく、ふつうの記事でも興味をひかれる本を発見できます。

 今回の2008年2/3月号では、『ミボージン日記』(竹信三恵子)にはっとしました。その部分を紹介します。


 (貧民街で苦学しながら帝大に通う学生が、余裕のある学生たちとの生活実感のあまりの落差に浮いてしまうという内容の田宮虎彦の「絵本」という小説に傾倒し、自分を重ね合わせていた筆者が、)タケノブ(筆者の亡夫)さんに、「絵本」の話をしたとき、彼は「それは嫌いだ」と言った。ウソがある、というのだ。本当に貧困のただ中にいて苦しい人は、そこから抜け出るのに必死で、自身を暗く描きだしているひまなどない。そうした現実はむしろ、滑稽だったり、おかし味があったりさえするものだ。それをあまりにも暗く描くのは、高みから貧乏を眺める者の自己陶酔ではないのか、というのである。本当のリアリズムには笑いがある、と彼は言い、さらに、機嫌よくしていることには知恵と勇気がいる、といった。それは、アジア各地で底が抜けたような貧困を見てしまったことからくる楽観主義であるように見え、また、不機嫌や不幸に妙な価値を置くばかりで、その原因をとりのぞくためには動こうとしない日本の知識人への嫌悪にも見えた。



 貧困ということだけでなく、苦しい状況にいるとき、“機嫌よくしていることには知恵と勇気がいる”のですよね。

さて、発行元のフェミックスのホームページでは、この雑誌のことを以下のように紹介しています。

編集: フェミックス  定価: 800円(最新号)  A5判80ページ
『くらしと教育をつなぐWe』 はもともと家庭科の男女共修の実現のためにスタートした月刊誌でしたが、従来の家庭科の枠を超えて、教育、性、家族、福祉、民族、環境、コミュニケーション、装う、食、住まい、稼ぐ、働く など くらしと教育とフェミニズムをめぐるさまざまなテーマを取り上げています。「こうあるべき」という正論を極力排して、「ゆらぎ」や「迷い」を大事にしながら、自分を見つめ、表現しながら、お互いに支え合えるような「場」になれば……と願っています。特集のほかにも、インタビュー「複眼で見る」やユニークな連載も盛りだくさんです。



 ご興味のあるかたは、編集部に直接申し込むか、書店でお取り寄せください。書店ならば「地方小出版流通センター取り扱い」でお申し込み下さいね。

雪見酒

2008-02-04 14:56:36 | おいしい
 雪の日、大人のやることは、そりゃあ雪見酒。とりとめもなく夢を見るようにうっとりとゆっくりと。ぐふふ……。

 数日飲んでいないし体調もバッチリ。今日のセッションはかなりハードだったから、ほぐすことも必要だし。

 ということで、昨日は雪降るなか、にこにことお出かけ。まず向かったのは中浦和のしみずなのですが、やってない。ガックシ!

 おうちに帰っておいしい苗加屋の純米吟醸・無濾過生原酒を飲もうかなとも思ったけど、ウ~ム、せっかくおんもに出たのだからと思い直しました。

 日本酒をいただきたいなあ、「うりんぼうは」休みだし、どこかないかなあとだいぶ考えて思い出したのが、裏門通りの「和浦酒場 弐」。

 実は、日本酒がそろっているとの情報をたよりに浦和駅ガード下の「和浦酒場 壱」には行ったことがあるのですが、そのときの感想は好みとは合わないなというものでした。なので「弐」には興味がなかったのですが、数日前に大好きなおそばやさんのブログでようすを知り、なかなかよさげな印象が残っていたのです。

 いやあ、思い出してよかった!

 6種類ほどの日本酒をいただいたのですが、どれもウフフウフフと自然に笑みが浮かぶものでした。特に嬉しかったのが、お燗がおいしかったこと。利酒師のもと子さんが上手にすすめてくれたおかげで、冷やとお燗を飲み比べることができ、お燗のおいしさにびっくりしました。もと子さん、ありがとうです!

 お刺身などのつまみもおいしかったし、スタッフのかたたちの対応も気持ちよかったです。好きなお店がまた増えて嬉しい。ありがとうございました。

 浦和の区役所前のおそばやさん「沢畔」ご店主の日常ブログ「そば屋がんばれ!個人店主。」に大感謝です。このブログのおかげで浦和駅すぐ脇の「うりんぼう」も知ることができました。ありがとうございました。

 私は、初めてのお酒のお店に一人で入るときはかなり緊張します。以前は“女性一人客はお断り”のお店がけっこうあったからなのです。女性だとあまり飲み食いしなくてそんなにお金を落とさないからかなと思っていたら、あるかたが「一人の女性客は客引き目当ての場合があるから、店側としたら“そういうたぐいの店”と思われたら迷惑なんだ」と教えてくださいました。

 それを知ってから、お酒のお店に行くときは、男性の友だちに頼んで一緒に行ってもらうようにしています。また来たいなと思ったら、「女性一人で来てもいいですか?」と尋ね、OKならば「またよろしく」とお願いしておきます。

 どうしても一人で行くような場合は、お店に入るときに女性一人だけどよいかどうか尋ねます。そして信じていただけるかどうかは別として、お酒をいただきながら、怪しいもんじゃないよとさりげなく素性を明かしておきます。最近はお店のかたが名刺をくださることも多く、返す形で名刺をお渡しできるのでありがたいです。

 さて今日、すっきりさわやかな目覚めでした。いいお酒を気持ちよく飲めるとこうなのねと納得。犬のハルトと猫の幸太はお日様の光を浴びながらのんびり寝ています。

 今日もいい日!