朝日新聞記事から抜粋します。
●他国軍の後方支援に恒久法 自衛隊派遣容易に 政権検討
安倍政権は、来年の通常国会に、自衛隊による米軍など他国軍への後方支援をいつでも可能にする新法(恒久法)を提出する検討に入った。
これまで自衛隊を海外派遣するたびに特別措置法を作ってきたが、新法を作ることで、自衛隊を素早く派遣できるようにする狙いがある。
政権は7月の閣議決定で、集団的自衛権の行使を認めるとともに、海外で自衛隊が米軍などを後方支援する活動範囲の拡大も決めた。派遣期間中に戦闘が起きないと見込まれる「非戦闘地域」以外でも、派遣時に戦闘がなければ、自衛隊を派遣できる内容だ。
新法では、自衛隊を派遣する対象として、侵略行為をした国などに制裁を加える国連安保理決議に基づく活動や、米国を中心とする対テロ作戦のような有志連合の活動などを想定している。
つまりは「戦闘地域でも実際に戦闘が行われていないときなら支援する」っていうことだけどさ、支援中に戦闘が始まっちゃったら「やむを得ず」応戦せざるをえないんだろうねえ。そして、「支援中に巻き込まれてしまったからしょうがない」ってんで、ずるずるとそのまま戦争に突入……。そして徴兵制が敷かれ、特定秘密保護法がフルに発揮されて心ある人の口が封じられて……。うっわー、いやだいやだいやだ。
10月に発表された日米防衛協力再開亭の中間報告では、“米軍支援を世界規模に広げる”としてるけど、これも新法に取り入れるって。
こんな内容の恒久法(有効期限を限定しない法律)が成立したら日本はますます危険視されるよ、“アメリカのポチ、米軍の奴隷”って。 “アメリカの言いなりにカネもヒトも出して、いつでもどこでも戦争に加わる気満々の危険国家”だって。
安倍政権がつくりたがってるこの新法って完全に日本国憲法違反だよね。日本国憲法第9条では次のように言ってるもん。
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
これに対して、「国際紛争を解決するために、正義の戦争を行っているアメリカを支援していつでもどこへでも戦力である自衛隊を派遣します」って言ってるわけだから。
防衛大臣や防衛庁長官を歴任した自民党の石破茂という人なんて、12月26日のテレビ番組で、「戦争をするにあたって、し、失礼。集団的自衛権を行使するにあたって」と「集団的自衛権の行使=戦争」ってはっきり口をすべらせてるし。
こんな法律を成立させちゃダメだ。成立させないようにしなくちゃ。そして、どの議員がどんな行動をとるかしっかり見ておこう。