ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

今年の桜もいい桜

2013-03-29 19:19:58 | よもやま話

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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今夜は雨になるかもという予報なので、桜を見がてら桜図書館までひとっ走り。
桜吹雪をあびながら、のんびりゆっくり。

鴨川土手に延々とつらなる桜、すばらしかった。

土手でツクシやノビルなどを採っている人もちらほらで、いかにも春。

ツクシ。ふつうのアパートにたくさんはえててびっくり。 


菜の花の黄色が鮮やか。



タンポポもびっしり咲いてる。


ローズマリーの紫もきれい。


ホトケノザの赤紫もかわいい。


猫さんが畑の中でのんびりしてました。


カラスノエンドウが咲くといよいよ春だなあって思う。


ユキヤナギってたけだけしいぼどびっしり咲くなあ。


ボケの花、ほかの色が混じってない赤だけできれい。


もうヒナゲシが咲いてる!


柿の木も柔らかい葉を出してます。


小さな古墳の桜。


桜並木。


まだこれからの桜もいろいろありますね。


ことしもありがとう。


日本でも市民電力

2013-03-26 10:44:13 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 前々回・前回と脱原発を実行しているドイツの例を紹介しましたが、日本ではどうなってるかなと思っていたら、今日3月25日の東京新聞に「みんなで創る発電所 広がる市民電力」という記事がありました。グッドタイミングですのじゃ。

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故をきっかけに、自分たちが使うエネルギーを問い直す動きが起きた。2年がすぎた今、国や大企業に頼らずエネルギーの地産地消をめざす「市民電力」の設立といった形で、実を結びつつある。

  ということで、「自然エネルギー革命をはじめよう」(大月書店)という本を書いたノンフィクションライター高橋真樹さんによる5回連載の予定だそうです。
 抜粋して紹介します。(適宜改行しています)
 
  2013年2月、山口県宇部市で「コミュニティ・パワー会議」が開催され、全国各地で自然エネルギー事業を手がけている人々が、それぞれの経験を共有した。日本では聞きなれない「コミュニティ・パワー」という言葉は、「地域が主体となって自然エネルギーを活用していくこと」を指している。
 なぜ地域や市民が主体になる必要があるのだろうか?
 従来どおり、国や電力会社がトップダウンで巨大な発電設備を設置するのは簡単だ。しかし、地域の声を無視して建設し、供給源だけを原発などから自然エネルギーに変えたところで、大規模集中型のシステムや、都市が地方から収奪するという関係性など、この国のエネルギーをめぐる問題の多くは解決されない。
 重要なことは、単に自然エネルギーの設備を増やすのではなく、地域の人が主体的プロセスに関わり、その恩恵を地域が得られる仕組みを作ることだ。
 小規模分散型の社会をめざす「コミュニティ・パワー」という考え方は、こうした背景から生まれた。

 3・11の震災から始まった日本の地域のエネルギー事業で、一歩先行しているのが神奈川県小田原市だ。小田原では、昨年末に地元企業24社が「ほうとくエネルギー株式会社」を設立した。
 市民が出資して、太陽光や小水力などの設備を設置し、地域のための発電事業を進めようとしている。
 また、「みんなで創る市民発電所」を合言葉に設立された「しずおか未来エネルギー株式会社」は、すでに2月末に一口5万円の市民出資「大洋の力ファンド」の募集を開始。動物園など市民にとって身近な施設に、太陽光発電設備を設置する予定だ。
 地域のさまざまな立場の人が協議して進めるエネルギー事業は、手間がかかり、課題も多い。
 しかしそれは、地域が自然エネルギーを使って自立していく過程の、生みの苦しみと考えるべきだろう。
 日本でも動き始めたコミュニティ・パワー。たとえ生み出す発電量が少なくとも、地域の人々が主役になったエネルギー事業が、この国のカタチを変えていく可能性がある。 


市民の力で脱原発を果たしたドイツの市 2/2

2013-03-24 11:17:29 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 前回の続きです。

 市民たちは持続可能な地球のためにエネルギーをなるべく使わないつつましい暮らしを提案した。
 送電線を買ってきれいな電気を流して売ろうという行動へはKWRからの誹謗中傷などがあったが、94年に念願のシェーナウ電力会社(EWS)という市民電力会社を作って、市と電力供給の契約を結んだ。

 97年から電力供給を始めましたが、EWSの経営は順調です。はじめ1700世帯くらいだった契約者がいまでは13万5000世帯に増えています。シェーナウの町のなかに100人ほどの雇用を作ることもできました。

 規模拡大に欠かせないのは電力網の整備。KWRは電力網を870万マルク(約4億5000万円)という不当に高額な値段でEWSに売ろうとしたが、住民は『原発の邪魔をする厄介者』(とわざと自嘲する)キャンペーンでお金を集め、支払った。その後、裁判で金額の不当性を訴えて勝利し、取り戻したお金で風力、水力、太陽光などの再生可能(自然)エネルギーにシフトするさまざまな事業を行っている。そして、基本料金を安くし、電気を使えば使うほど料金が増えるシステムを採用した。

(福島の事故に苦しむ日本人へのメッセージ)
 大切なのは福島の事故を過去のものとしないこと。そしてこれまでの道とは別の道を進むことです。政府は快く思わないかもしれませんが、下から政治家に影響を与えていく。電力の地方分散は市民にしかできません。ソーラーパネルをつけたり、再生可能エネルギーに投資したり、省エネ改修をして地域の工務店に仕事を増やしたり、やれることはたくさんある。それが地域が豊かになる道でもあるのです。

 住民の運動に反対だった人の話も聞かなければと、市議会議員のウルリッヒ・シュラーゲータさんを訪ねた。

 KWR(当時のラインフェルデン電力会社)はよくやっていると思っていた。新しい機械も取り入れ、電線も地下埋設して、質のよい電力を安定的に供給していた。スラーデック氏たちはKWRが原発にも出資しているというので反対したのだが、私は市民が電力網を買い取って運営するなんてできっこない、とそのときは思った。市民たちが電力網を買い取ろうと運動を始めたときも、『医者と教師に何ができる』ってわれわれは笑いとばした。でも彼らは本気だった。

 私も今は電力を彼らのEWS(シェーナウ電力会社)から買っている。
 今になって考えると彼らのほうが正しかったな。EWSはこの町で言い役割を果たしている。法人税もちゃんと払っているし、雇用も生み出している。今も彼らを悪く言っている人はわずかだろう。


(森)原発だけを云々するよりエネルギー全体を考えなくてはいけない、ということも今回身にしみた。ドイツは暖房に使うオイルは北海油田から、天然ガスはロシアから買っている。それだけの金が外国に流れてしまう。ソーラーや小水力、風力などの地域分散型のエネルギー生産と省エネ改修、地域集中暖房などは地域でお金を循環できる。

 

 知恵を出して、実行していけば、日本でも脱原発できるはずだと思うんだけど。


市民の力で脱原発を果たしたドイツの市 1/2

2013-03-23 10:23:40 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 「通販生活」2013年春号の記事に、森まゆみさん取材の「市民の力で脱原発を果たしたシェーナウを訪ねて。」という記事があります。
 できるんだよ、脱原発。
 ドイツと日本じゃ状況や環境が違うと言う人が必ずいるけど、日本でも知恵を使って実行していけばできるんじゃないの? という意味で抜粋して2回に分けて紹介します。

 チェルノブイリ事故のあと、シェーナウの住民が子どもの未来を守るために「親の会」をつくって活動し、地域に再生可能エネルギーを供給する市民の電力会社を作ったというドキュメンタリー映画「シェーナウの想い」を見た森さんは、「原発は怖い、という映画をしこたま見た後、この映画は一番希望の持てる明るい映画だった」と書いています。
 そして2012年10月、取材にゴー。
 取材対象は、市民運動の先頭に立ったウルズラ・スラーデックさん。もとは小学校教師で60代なかば、5人のお子さんがいます。

 チェルノブイリ事故のとき、上が13歳で、下が5歳でした。放射線がどのくらいどういうふうに飛んでくるのか心配で、外では遊ばせなかったし、庭の砂場は砂を入れ替えました。新鮮な野菜も食べられなくなって冷凍食品や缶詰を買っていました。

 チェルノブイリ事故当時、政治家が何かをしてくれるかと思ったのですが、物事はいい方に動かなかった。
 『親の会』ははじめは10~15人ほど。子どものいる夫婦が中心でメンバーの家で集まっていましたが、子どものいない人や独身の人も次の世代のことを考えて参加するようになりました。

 (フランスのフェッセンハイム原発からは30キロもない場所なので)風はこっち向きに吹くし、何かあったら危険このうえありません。それなのに原発のことにそれまでは関わって来なかった。原発とはどういうものかすらわかっていなかった。 夫のミヒャエルは医者ですから、チェルノブイリを特に深刻に受け止めていました。
 親が行動する姿勢を見せなければいけないと思いました。
 そのころ40%は原発による電気を使っていましたから、その分の電気を使わないようにしようと。
(節電コンクールを始めたが、それ以上動くと妨害された)
 私たちの地域の電力会社であり、原発にもお金を出しているKWR(カーヴェーエル)に、①原発でできた電気を使わないこと、②ソーラーなど住民の作ったエコ電気をちゃんとした価格で買い取ること、③電気を使えば使うほど安くなる料金体系を見直すこと、を求めました。でも簡単に拒否された。そこで、そうだ、送電線を買っちゃえ、きれいな電気を流して売ろう、と誰ともなく言い出して、みんなできるような気分になった。


福島原発停電事故でまたガックリ

2013-03-22 09:19:17 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  18日午後6時57分に福島第1原発の停電が起き、1、3、4号機の使用済み核燃料プールなどの冷却装置が停止した事故、とても怖かった。ありがたいことに20日午前0時12分までに復旧してくれて本当にほっとしました。
 でもね、またまた東電のひどさがわかって、もう……。
 だってねえ、トラブルが起きたとみられる3、4号機プールと共用プールの冷却装置がつながる配電盤は事故直後から使用している仮設配電盤で、トラックの荷台に積まれたままの状態だったって。万が一のさいのバックアップ設備はなかったって。
  4号機プールには、1533体と多くの燃料が貯蔵されていて、プールが冷却されず水が蒸発すると大変な事故になるのがわかりきっているのに、その冷却の心臓部は仮設のままだったんだよ。
  事故直後の仮設のまんまなのは配電盤だけではなくて、「仮設タンク」と呼ばれる汚染水タンクも、放射性物質を含む汚染水を浄化する装置の配管もだって。
 あまりのひどさにガックリしちゃって、もう声をあげてもしょうがないかなあと思ったんだけど、奏しちゃったら相手の思うつぼにはまっちゃうんだよねえ。

 で、今日3月22日の東京新聞の社説を抜粋して紹介します。

●体質が変わっていない 福島原発停電
  一匹のネズミのせいだったという。東京電力福島第一原発を新たな危機に追い込んだ停電。そのもろさと公表遅れは多くの国民を不安がらせた。東電は、あの震災から何を学んできたのだろうか。 
 言いたいことは三つある。
  第一に、停電事故そのものについてである。原発事故を防ぐには、何よりも「冷やす」機能が重要だ。骨身にしみたこの教訓を、東電はおろそかにしていたかのようである。
 今回の停電は、3、4号機の使用済み燃料プールにつながる仮設の配電盤から、1号機や除染装置など九つの装置へ逆に危険が広がった。いずれも安全確保の要になる設備である。仮設であろうと「備え」は必要だ。
 次に公表の遅れである。住民自身が生命と健康を守るには、迅速かつ正確な情報提供が欠かせない。原発事故時、情報不足が適切な避難を妨げ、被ばくした被災者は少なくない。それでも今回東電は、停電から3時間以上も事実を公表しなかった。
 三つ目は、公表の中身である。会見した東電幹部は、「事故」とは言わず「事象」と呼び、「原子力の世界では、放射性物質の影響が出るようなことがなければ事故ではない」と言い張った。住民の心情より原子力ムラの特別なルールを優先させる思考法もどうやら変わってはいない。
 結局東電には、住民の側に立つ視点が育っていないようだ。


 東電は停電の理由を、ネズミのような小動物が接触して配電盤がショートしたからだろうと言ってるけど、「停電が発生したのは、福島原発2号機の冷却システムの修理が完了して再稼働した30分後。再稼働時にシステム全体に大きく負荷がかかって、強い電圧などに耐え切れなくなった仮設配電盤がはじけ飛んで停電が起きたのではないか」という意見もある。もしそうなら、事故は東電側のミスではなくネズミが悪いんだってことにしたいわけね。でも、それにしても、小動物が入り込めるような設備にしている東電側のミスじゃんか。

 原発問題に関しては、危機管理ができない電力会社、事故対策ができない原発研究者、どんなに危険でも存続させたい政治家、三拍子そろっちゃってるのよ。いや、それだけじゃないか。原発事故をひとごととして、自分に直接の危険が及ばない限りどうでもいいことにしている国民もか。これで四拍子かい。「みんなそろって やんれ手拍子足拍子」じゃいかんのよトホホ。
 私は原発廃止に賛成。


「14歳からの原発問題」4/4

2013-03-19 09:37:14 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今朝の東京新聞一面に、原発関連の試算が出ていました。もうびっくり。

では「14歳からの原発問題」の続き、これで最後です。


●第3章  なぜ日本に原発ができたのか ――社会学者・開沼博さんに聞く
 ――気になるのは原発がある地域の人たちですが、スリーマイルやチェルノブイリの事故を見て、反対運動が起きたりはしなかったのでしょうか。

 それがならなかった。というのは、もう原発なしでは生きていけないような状況ができてしまっていたというのが一番大きいと思いますね。もし原発がなかったらどんどん過疎化が進んでいた。そういう中では「原発をなくす」なんて誰も言えない状況が既にできていたんです。具体的にいうと、三分の一から四分の一は何らかの形で原発に関連している職についている。


 住民の生活を原発に依存させて、それを楯にとって原発存続が正しいという意見があるけど、だからこそ原発にかわる事業の立ち上げが必要だよね。再生可能エネルギーやエコ関連事業で充分雇用が生み出せるという試算が出ているよ。

●第7章  「総被爆時代」に立ち向かうために ――映画監督・鎌仲ひとみさんに聞く
  (鎌仲監督による未来のエネルギーについて考える映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で取り上げられている)住民たちの激しい反対に遭いながらも、それを無視して進められる中国電力の上関(かみのせき)原発建設計画。そんな横暴としか言いようがないやり方がまかり通る日本の状況と対照的に取り上げられるのが、スウェーデンの取り組みだ。
 映画を見て驚いたのは、スウェーデンの男性が「環境にいい電気を選べばいい」と当たり前のように主張していることだった。

 (鎌仲監督による、核燃サイクルという日本のエネルギー政策の根幹に切り込んだドキュメンタリー)「六ヶ所村ラプソディー」でもっとも怖かったのは、角砂糖1個くらいのプルトニウムで2000万人くらいが死ぬ、という小出裕章(こいでひろあき)助教の話だった。角砂糖6個分で、日本列島を全滅させるほどの猛毒・プルトニウム。
(小出)私はもんじゅをゾンビと呼んでいるんです。もう死んでいる。だけどゾンビとして置いておかないと六ヶ所村の再処理工場を動かす理由がない。再処理工場を建てるのにどれだけかかっていると思いますか。しかも六ヶ所村ではプルトニウムより簡単なウランの実験をして大失敗している。でも失敗したことを認めないオヤジどもがいる。

 その「オヤジども」というのはもちろん、原発利権でボロ儲けしたい「原子力ムラ」周辺の人々や原発を推進してきた/今もしている政治家たちだ。


 私は原発廃止に賛成。


「14歳からの原発問題」3/4

2013-03-18 10:03:40 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 昨日(3月17日)の日本テレビの番組「真相報道バンキシャ!」で、「ヘルシンキ(フィンランド)ではオンカロという核のゴミ最終処分場の建設がはじまった」と報道されていました。
 「ユーラヨキという町の安定した硬い岩盤を地下420メートルまで掘り進め、横穴を作って使用済み核燃料を埋めていく。2120年に埋設を終え、地上部分をさら地に戻してあとは埋めっぱなしして10万年かけて放射能の影響が弱まるのを待つ。
  電力会社は「今後数年、数十年、数百年といった話ではない。10万年持ちこたえるように設計されている」と自信を示している」そうだけど……。変だと思う。
  フィンランドの計画については、「海外ネットワーク」2012年3月24日記事の「10万年後の安全をどう守れるか? 北欧で世界初の放射性廃棄物処分計画」にまとめられているので、それも読んでみてください。

  で、「14歳からの原発問題」紹介の続き、3回目です。

●第1章 「原発いらない!」と気付いた日 ――3・11からの「反原発」
 原発問題を追い続けてきたジャーナリストの鎌田慧さんは、原発に絡む金額として、以下のような数字を出している。
「まるめていえば、135万キロワットの原発一基を建設させると、運転開始までの10年間(開始後ではない)で481億円の交付金が、運転開始の翌年からの10年間で交付金、固定資産税など500億円が入る。小さな村に一基だけで20年間で1000億円が入るのだから、カネと命の交換である」(FRIDAY 2011/6/29増刊号)
 原発は一度建てられると、地域がそれに依存せざるを得ない構造を生み出してもきた。地元の雇用と密接に結びつき、周辺住民の誰もがどこかで不安を抱えながらも「必要」とされてきた原発。


●第4章  世界の動きと日本の原発 ――歴史社会学者・小熊英二さんに聞く
  ――構造改革が手つかずだった原発!
 最近では経済雑誌も軒並み脱原発ですよ。補助金と核廃棄物の処理費と事故後の補償を含めたら、原発なんて純民間ベースだったら全然採算がとれない。こんなに政府に保護されている癒着産業、自由化しないで電力料金を高く設定している独占産業はダメだ、だから自由化しろ、自然エネルギーのほうが新産業だ、当面は天然ガスの方が原子力よりずっとやすいと。それはエコロジーとか産業社会への疑問とかそういう論調ではまったくなく。
 ――純粋にビジネスとしてダメだと。

 ――小熊さんは、3・11の2ヶ月後くらいのイベントで「原発は斜陽産業」と言ってましたね。その理由を教えてください。
 まず、40年間も技術開発投資しても、ほとんど進歩がない。それに作るのにも投資がたくさん必要。最近は資材費もあがって建設コストが急騰。今後安全性に配慮したらもっと高くなる。そのうえ地元への補助金にも研究開発にも政府が予算を投入しなければ成立しない。だから癒着していればうまみがあるとも言えるんだけど、このご時勢では、そんな産業はなかなか成り立ちにくくなっている。典型的な昭和の重厚長大型巨大プラントで、政府が開発投資して補助金つけてという国策産業です。

 国策として推進するという姿勢がなければもう衰えていくしかないよね。

 補助金なしでは受け入れる自治体はない。


 さて、今の経済雑誌などの論調はどうなっているのか。
 自民党が政権を奪還したあとの動きはどうなのか。 
“純粋にビジネスとして破綻している”、“金儲けの視点から見ても原発は先がない”のに、なぜそれをまだ押し進むめようとしているのか。誰がそれを押し進めようとしているのか。
 今そしてこの先も、注意していくことが必要だねえ。ストップをかけられるのは私たち国民なのよさ。

 


「14歳からの原発問題」2/4

2013-03-17 08:46:16 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 昨日から、経済産業省が中長期のエネルギー政策指針「エネルギー基本計画」策定の議論を再開したけど、これ、基本方針が“原発の活用を重視する”。
 “とにかく原発ありき”ってさ、どれだけこりないんだ。私は原発全廃に賛成。

 さて、「14歳からの原発問題」(雨宮処凛(あまみやかりん) 河出書房新社 2011年9月30日初版発行)紹介の続きです。

●第2章  原発の中ではなにが起きている? ――元・原発労働者Aさんに聞く 
  Aさんが主に担当していた仕事は定期検査。
 「原発って」13ヶ月ごとに1回止めて、点検しなくちゃいけないんですよ、中を開けて。その時に、いっしょに燃料集合体の交換とかもするんですね。あと、炉心の水にカメラを入れて中を見たりする。私はその作業の放射線管理をやっていたんですよ」
 現場の様子を知らない素人でも、「ものすごく危険な仕事」ということはわかる。
(原子炉の蓋を開けるとものすごい放射線の蒸気が充満する。そんなオペレーティングフロアに、全身を防護服とマスクで覆って突入する)
 オペレーティングフロアに入って真っ先にやることは、とにかく雑巾がけだ。人海戦術で放射能を拭き取るのである。
  「キムタオルっていう使い捨ての紙雑巾とか化学雑巾とかで拭きまくるんです。あと、建家の中は基本的に養生シートが全面に貼ってあるので、それを剥いで交換する。それもゆっくりやらないと、放射能まみれのダストがバーッと散る。はっきり言って、ものすごく原始的です」

 25年前に事故があったチェルノブイリでは、今も多くの人が事故の処理を続けている。「原発」は、廃炉にするにしてもその後の処理をするにしても、必ず多くの「被爆要員」を必要とするのだ。


 原発は、建てるときも、稼働しているときも、廃炉にするときも、廃炉にしてからも、必ず被爆する人がいるそうです。すぐに健康被害が出る量じゃないかもしれないが、でもそんな危険な原発なんて、いらない。

 


「14歳からの原発問題」1/4

2013-03-16 09:21:57 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  「14歳からの原発問題」(雨宮処凛(あまみやかりん) 河出書房新社 2011年9月30日初版発行)
  これは、「3月11日に原発事故が起きるまで、「原発」については恥ずかしながら無関心だった1人」という雨宮さんが、考えれば考えるほどわからないことばかりなので「だれか教えて!」とさまざまな専門家に話を聞いた、“まったくの素人が取材した原発に関する本”です。だからこそわかりやすい。
 3・11直後から数か月のあいだにできた本なので今とは状況が違っているところもあるけど、原発に関する基本的なことは変わっていません。
 あのころからどのように変化してきたのか、今はどんな状況になっているのかを考えて、今の状況を確かめるためにも、よい方向へ進めていくためにもぜひ読んでほしい本です。

  章の並び順とは違う流れになりますが、抜粋して、4回に分けて紹介します。
 厳しい状況やびっくりすることを抜粋していますが、「14歳からの原発問題」にはどうしたらいいかや提案なども書かれているので、ぜひ読んでみてください。


●第5章  そもそも原子力発電って何!? ――「はんげんぱつ新聞」編集長・西尾漠さんに聞く

 例えば火力発電は、石油や石炭を燃やして水から蒸気を作って、その蒸気でタービンを回して発電します。原子力発電所は、石油や石炭を燃やすかわりに原子力を使います。物質の大本になっている原子核が壊れ、壊れたその破片が飛び出す時の熱を使って水から蒸気を作ります。そこから先は火力発電と基本的には同じ流れになります。
  ――どうしてその発電方法がそんなに危ないものなんでしょうか。
 原子核が割れた時にできるカケラというのが、放射能を持っている放射性物質(一般的には、放射性物質そのものも「放射能」と呼ぶ)なので、放射線を出します。その放射線が身体に当たると、たくさん浴びればすぐに病気になるし、それほどたくさんじゃないとすぐには何も起きないけど、何年、何十年か経つと癌になったりいろんな病気になる。それが一番怖いことだと思います。原子力発電所の中では放射能が外に出ないように一応閉じ込めているんですけど、今回のように事故が起きるとそれが表に出てきてしまうんです。

 ――原発はいろいろな問題を抱えていますが、廃棄物やゴミの処理も深刻です。
 まず、ウランを使って燃料を作ります。原子炉で燃やす。燃やしたあとの後始末が一番大きな問題になるわけですね。燃やしたあとの使用済み核燃料の中には核分裂をしたカケラである放射能が含まれるわけです。
 使用済み核燃料をどうするか2通りあって、いずれにしてもそれを最終的に処理した国はどこにもない。
 ――まだ誰も処理できていないんですね。

 ――(使用済み核燃料を再処理したあとの高レベル廃棄物をガラス固体化したものや廃棄物は)どれくらい経ったら安全で、どうなったら最終的な処分ができたと言えるんでしょうか。
 ガラス固化体はまずは熱を冷やすために、数十年保管をしておいて、それから地下に埋める。埋めたあとどれくらいの年月が必要かというのが国によって考え方が違うんですけど、1万年とか10万年とか。
 今のうちに地下深く埋めてしまえばたぶん地層が守ってくれるだろうという話ですけど、守ってくれるかどうかなんてわからない。

 ――原発が停止されたとしても課題は残りますよね。
 全部廃炉になったとしても使用済み燃料は残っているわけですし、放射性廃棄物は残っているわけだし、福島の事故で出た放射能も残っている。
  あまりに危険すぎて人間の手には余るものをあえて使う必要はないよねえ。

●第6章  20キロ圏内にとり残された動物たち ――獣医・なかのまきこさんに聞く
 小見出しをいくつか抜粋します。
・おうちの前で飼い主の帰りを待つ犬
・餓死を待つかのような政府の対応
・チェルノブイリでは、家畜は全頭避難した

  アメリカでは、建てたけど稼働させていない原発があるそうです。
 住民が、何かあったときにペットをつれて避難できないということに気がついて、稼働に猛反対したからとのこと。
 その感覚を私は支持するなあ。

 


変える、変わるということについて

2013-03-11 11:06:13 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 とにかく行動してみて、だらだらでもやっていくと、人生が大きく変わるということについて、

・見せかけでも笑顔と愛のある言葉をやり続けてると、ちょっとずつ自分に金メッキができるんだよ。
 生きてる間、その金メッキをちょっとずつ、ちょっとずつ厚くしていくと楽しくて、そういう生き方が素敵なんだ。
 そんなふうに素敵な人生を生きて、いつか魂が肉体から離れて神様のもとへ行ったとき、神様はその人を金100%の金無垢として認めてくれる。
 だから、とりあえず、いつも笑顔でいてごらん。

  と書いている本があります。「斎藤一人 神的な生き方」(みっちゃん先生 PHP研究所)です。
  斎藤一人さんが書いているものや、斎藤一人さんに学んだ人が斎藤さんの言葉として書いているものって、いつも私が言っていることをもっともっとわかりやすく表現してくれている感じで、そうか、そう解説できるといいなと思うのです。
 この本からもいくつか抜粋して紹介します。

・ナニナニだからダメだとか、自分が使う言葉、言う言葉で自分を不幸にする。それ、よしな。
 オレたちは、しあわせになるために生まれた。自分を不幸にしちゃいけないの。ダメだ、ダメだと言ってて、人生よくなるんですか? なんないよ、そんなもん。
 起きる現象すべてを肯定的にとらえ、何があっても自分の心の火を消さないで前向きな言葉をしゃべる。そういうことしてる人、素敵でしょ。そんで、そういう魅力的な人間に世間が味方し、天が味方するんだよ。

 ほんとよ。自分を、悲劇のヒロイン・ヒーローや報われないヒロイン・ヒーローなどに仕立て上げちゃいかんのよ。
 そんな幻想に酔っていても、われにかえってみたらすんごくみっともなかったことに思い至ってムチャンコ恥ずかしくなるよ。まわりはこんな思いで見てたんだなあと理解しちゃったあかつきには、もう……。

 でね、「○○な状態だけど、だからこそそれをおもしろがっちゃおう。喜び探しゲームをしてみよう」ってやっていくと、思わぬ光景が広がったりする。違う次元が開けたりするよ。

・すてきなことしたら、すてきな人生なんだよな。
・素敵な行いをするから素敵な人。

 だから素敵な行いだと思えることをまねしていけばいいの。やってくうちに、それがメッキじゃなくなるからさ。


自分を変えたいなら

2013-03-09 09:36:19 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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   諏訪中央病院名誉院長の鎌田さんは、『がんばらない』『あきらめない』『病院なんか嫌いだ』などの著書で知られています。鎌田さんの『人は一瞬で変われる』(鎌田實 集英社)から抜粋します。

●行動変容とは、自分の中に眠っているものを引き出すこと
 行動変容という言葉は、英語だと「ビヘイビア・モディフィケーション(behavior modification)」と言う。「チェンジ(change)」ではないのだ。
 「英語のチェンジは、変える、別のことをするというイメージです。一方、モディフィケーションは、自分のなかにある違うものを引き出すというイメージつまり、行動変容とは、まったく違う自分になるということではなく、今はまだ自分のなかで眠っている何かを引き出すことなのです」
 行動変容が成功するかどうかの大きなポイントとなるのが「セルフエフィカシー(self-efficacy=自己効力感)」――自分にはできる、きっとやり遂げられるという自信だという。自分のなかにある秘められた力に気づいたり、誰かに気づかせてもらったりすることが、行動変容の第一歩なんだ。

●人は「気分」で変わる
 行動変容に必要なのは、意志の強さや動機づけだと思われている。もちろん、それも大切だけれど、(精神科医の)足達は「気分という、あやふやな心のあり方が大事だ」と言う。気分が変われば、考えが変わる。考えが変われば、行動も変わる。

 チェンジじゃないのねー。自分の中にあるものを引き出すのねー。「ビヘイビア・モディフィケーション(behavior modification)」っていい言葉だな。気分を変えるってのも大事だよね。
 でもね、

・「行動変容が成功するかどうかの大きなポイントとなるのが「セルフエフィカシー(self-efficacy=自己効力感)」――自分にはできる、きっとやり遂げられるという自信

っていうのはちょっと違うような気がするん。
 そんな自信を最初からもってたら、わざわざ「行動変容」とか「変わらなくては!」と大上段に振りかぶって、意気込んでやらなくてもすぐ変われるんちゃうか。

・気分が変われば、考えが変わる。考えが変われば、行動も変わる。

ってのも。
 だってね、考えを変えることがむずかしいんだよねえ。
 自分や知っている人たちの経験を思い出してみると、まず行動を変えることが考えを変えることに結びつくなあって思う。
 「自分を変えたい。○○のような人間になりたい」と思うなら、自分が理想とする人間ならどう行動するかを知ったり考えたりして、その行動をまねてみる。大きなことじゃなくてもいいのよ。
 その行動が身についてくると自然に考え方も変わってくるんだよ。
 これ、ほんとよ。


だまされかたにも2つある

2013-03-06 09:09:23 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 頭が悪いから騙されやすい人と、頭がいいのに騙されやすい人は根本的に種類が違う。前者は強欲だから人より儲けようとして騙される。後者は根が素直で善良だから、人を信じようとしてたちの悪いのに引っかかる。

  これ、「祝もものき事務所2」(茅田砂胡 中央公論新社)での一節。
 言い得て妙であります。

 まったく関係ない話ですが、おととい群馬県の草津温泉方面の山間に行って来ました。


 まだ雪が降ったりしているので杉花粉は飛んでないなあ、よかったよかったと思っていたのですが、帰ってくるときに驚いた。
 バスで約1時間山を下り、電車で1時間くらいまでは何ともなかったのに、高崎駅に着くころ、目がかゆかゆ鼻むずむず。
 そこから1時間強の大宮駅に着いたら涙も鼻水も垂れ流し状態。

 花粉よー、とまれ

 


30分吠え続け

2013-03-01 12:43:48 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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  犬のハルト君、この冬は自分のスペースにこもってばかり。去年はねえちゃんといっしょの部屋でひなたぼっこしてたのに。
 気になるのは頻尿。夜間2~3回、日中は10回ぐらいとかなり多い。
 夜遅くに吠え続けたりときどき駆け回ったりと、“ぼけてる疑惑”も浮かんでる。
 そこで尿検査をしたところ、潜血も結石の結晶もないし、糖尿病もクリア。
 でも心配なので獣医さんと話し合い、血液検査とエコーをかけることにしました。
 ああ、また大変な騒動になるだろうなあ、獣医さんたちに大迷惑をおかけすることになるなあと気が重かったけど、今後の対処の仕方がわかるだろうし、何もなければありがたいし。
 
 で、期待を裏切らずにやってくれたよハルト君。
 診察室に入ってから出てくるまでの30分間悲鳴と吠え声がまじった声がまったくとぎれなかった。一瞬たりともとぎれなかった。帰り道でも悲鳴をあげっぱなし。すまん、でもトホホ。
 ハルトを連れ帰ってからまた動物病院へ行って説明を受けたのだけど、獣医さんの手に透明なファイルでおおわれたなまなましい傷があってどっきり。あやまったら、「これはハルトちゃんじゃないですよ。ハルトちゃんは吠え声はすごいですけど」って。
 そうか、吠えながら噛みつくことはできないよなあと妙に納得。でもうるさくてすみません。

 血液検査で引っかかったのは20項目中2項目。
 GPT/ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)が、参考正常値の最大値の約4倍。“肝細胞の障害または壊死”の疑いあり。
 ALP(アルカリフォスファターゼ)が、参考正常値の最大値の約8倍。これも肝疾患か肝障害の疑い濃厚。
 副腎皮質ホルモン異常も疑われる。
 で、ウルソ錠100mgを服用することになりました。これは、「胆汁分泌の促進作用により胆汁の流れを改善し、また肝細胞の障害を軽減します。さらに肝機能を改善します」というもの。 楽になってくれるといいなあ。

  この2つ以外は正常値におさまっていて、「16歳という老犬でこれだけきれいな数値が並ぶのって珍しいですよ」とのお言葉をいただきました。よかったよかった。
 エコー検査では、もしかしたら腎臓に石ができてるかもしれないと。うーん、違っててほしい。

 2万円近くかかっちゃったけど、安心を買ったと思えば安いもんだ、と思えば……思えば……お、思え……思えれば……思うんだ、思うんだぞ……がんばれあたし。


ぼかぁまだまだ若いんだ。



ニヤーリ……まだまだ長生きしてくそねえを食いつぶしてやるのさ。




かんべんしてください~


ふっ……またアホどもが……
賢いボクちゃんには関係ないことだ。