ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

脳科学から見ると自分は道化師

2013-01-29 18:38:29 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 『単純な脳、複雑な「私」』(池谷裕二 朝日出版社)は、池谷さんが20年前に卒業した高校で、後輩の高校生たちに脳科学の「最前線」を語った講義をまとめたもの(講義は2008年に行われたもよう)。脳とからだの関係や実存とはなにかなどまで考えさせてくれる本です。
 そうなんだよねえと思ったところを、ほんの少しですが抜粋して紹介します。


 2-14 「正しい」は「好き」の言い換えにすぎない
  「正しい」というのは、「それが自分にとって心地いい」かどうかなんだよね。その方が精神的には安定するから、それを無意識に求めちゃう。つまり、「好き」か「嫌いか」だ。自分が「心地よく」感じて「好感」を覚えるものを、僕らは「正しい」と判断しやすい。
 実際、普段の生活の中で、だれかに対して「それは間違ってるよ」と偉そうに注意するときって、その「間違ってる」を、「おれはその態度が嫌いだ」と言い換えても意味は同じだよね。「正しい」「間違い」って、脳にとっては、個人的な、あるいは社会的な意味での「好悪」のバランスの問題になってくるんじゃないかな。
 次は、じゃあ「好き嫌い」ってどうやって生まれるのかという話になってくる。
 好き嫌いというのは本能で決まる部分があるとはいえ、学習の結果として克服することもできる。とりわけ人間の場合はそれが顕著だ。だから僕らって趣味や思考は多様だよね。だれもが個性的。

3-2 僕らの「心」は環境に散在する
 心臓がドキドキしているとか、汗をかいているとか、こういった兆候は無意識の世界から生まれて、その変化が再び脳によって感知されて、意識に影響を与える。つまり、なんらかの形で知覚できるようになるわけ。
 そして身体の反応を参考にしながら、僕たちはなんとかしてこれを説明づけたいと欲する。理由を知りたい、原因を追求したいというモチベーションが、僕らの脳にはプログラムされている。
 身体状況を説明するための根拠を、僕らは過去の「記憶」に求める。以前はこうだったから、今回もこうに違いない、と。
 こうすれば説明がつく、と過去の記憶を参照しながら、現状に納得のいく説明をつけていく。
 このプロセスは、広い意味でアブダクションと呼ばれる推論だ。現象を矛盾なく説明するような仮説を考え出すんだ。ただし、それが正しいという保証はどこにもない。当面の問題が解決できればそれでいいってわけ。だから「作話」という奇妙な現象も生まれてくる。
 こうした、身体と脳の相互作用、無意識と意識の相互作用のプロセスの全体、これが「心」の姿だと考えてもらえればいいんじゃないか。
 そのどれが欠けても、私たちの「心」は形成されない。だから「心は脳だけに局在する」と短絡的に考えるよりは(まあ、それでもいいんだけど、でも)、むしろ心は全身に、あるいは周囲の環境に散在すると言った方が適切だと思うんだ。

2-33 僕らは「自分が道化師にすぎない」ことを知らない
 (人間は)いつもゆがんだ主観経験の中を生きている。単に、その推論に論理的矛盾が生じない限り、「自分はウソをついている」ことに気づかないだけのこと。
 不幸にして、日常生活の中では、僕らは「自分がウソつきである」ことに気づくチャンスは少ない。だって行動や感情の根拠が不明瞭だからこそ「作話」するわけでしょ。
 僕らは「本当は自分が道化師にすぎない」ことを知らないまま生活している。根拠もないくせに、妙に自分の信念に自信を持って生きている。
  そんな傲慢な僕らは、やはり「人間って生き物は主観経験の原因や根拠を無意識のうちにいつも探索している」という事実を、もっときちんと認識しておくべきなんだろうね。そうすれば、もう少し自分に素直に、あるいは他人に対して謙虚になろうって思えてくるでしょ。

 

 だれもが「自分にとって正しいこと」をもってるんだよね。そして、自分が思っている正しいことを人に押しつけてしまうことが多い。でもその正しいことって、根拠がないことかも……。
 自分自身に対しても謙虚にならなきゃね。

アホネエ、「先ず隗より始めよ」(まずかいよりはじめよ)という言葉を知っとるけ?

 はいはい。

 よけいなことですが、池谷さんの読み方をけっこう長いことイケタニさんだと思ってました。イケガヤさんなのよね。


猫服、ほぼ満足

2013-01-27 13:34:33 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 猫服、ふつうの布地だと伸縮性がないために余裕をとって作ったつもりでも、猫のさまざまな姿勢に対応できにくいみたい。
 やけにニャーニャー言ってるなあと思って見てみると、足が服の中に入っちゃって歩けなくなってたりする……。
 手近にある伸縮性がある布は、と探して、もう着ないかなあとよけておいたタンクトップを見つけました。新聞紙でつくっておいた型紙をおいてみると、ありゃちょうどいい大きさ。ラッキー!

 で、作ってみました。(すみませんが、新聞記事がつらいものなのには目をつぶってください)

タンクトップと型紙



ちょうどいい大きさなのにびっくり。
幸太君、やっぱりodebuちん……。


切って広げるとこんな感じ。


縫ったりタックをとったりしていると、幸太君が横でずうっと見ていました。

「……またかよ……」



まあこんなもんか。




やっと「これならOK」をいただいたようです。


おいしいおそばは、腕プラス配慮でさらにおいしく

2013-01-25 21:02:48 | おいしい

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 このところなぜかおそばを食べたくて、われながらなぜかしら??? と思ってました。
 前に鍼灸の先生から、「麺類を食べたいときって、けっこうからだが弱ってるときなんだよね」と聞いたことがあったのでちょっと気になってはいたのですが、どうも違うような気がする。違ってほしい。えへ。

 でも、おそばを食べたいなと思っておそばやさんに行っても、ついお酒とおつまみを頼んでしまう。
 
 ちょっと話はかわりますが、私、のびたおそばも好き。
 父のいなかが群馬県で、今は片道1時間半ぐらいのところが昔は5時間ぐらいかかりました。で、父がいなかから帰るときにはおそばを持たせてくれたんだけど、なぜかゆでたおそば。
 5時間も車で揺られるとみごとに大きなお団子になってるわけです。でも香りがよくておいしい。
 そんな生い立ち(わぉ、おおげさですな)なので、ゆでたて締めたてできりっとしてエッジが立ってるようなおそばも好きなんだけど、ちょっとゆるんで香りが立ってるやわらかくなったおそばも好き。
 なので、お店でおそばが目の前に来たら、半分ほどはキリッとしているときにいただき、あとは少しおいといて、やわらかな感じになってから食べたいのよ。でも、たいがいのおそばやさんは(特に、腕に自信があるかたは)「さっさと食いねえ」、「きりっと締まっているうちに食べてね」なのよ。
 なので、おそばやさんに行くと、「これこれこういうわけで、ちょっとほとびたおそばも好きなので勘弁してくださいね」と言うようにしてました。でもイヤな顔されることが多いの。
 ちょっとおいておくと怒られたりしましたわ。確かに、ちょっとおいておくとお団子状になっちゃう。でもそれにお酒をちょっと振りかけてほぐして食べればいいんだよう。じいちゃんたちはそんなふうにしてたよう。

 えー、おそばやさんっていいお酒をおいているところが多い。お酒のことを「そば前」なんて言うくらい。で、しつこいですが、私はお酒もおそばも好きなんだよう。きりっとしまったおそばをつまみにお酒をいただき、ちょっとゆるんでホンワリしたおそばでまたお酒をいただきたいのよう。でもそれはおそばやさんから嫌われちゃうのさ。なのでおそばやさんに行ってもついついおそばじゃないものをつまみに頼んじゃうわけです。

 そして今日、いつもはおそばではなくおつまみを頼んで極上のお酒をいただいているおそばやさんで、「もう、おそばをすぐに食べきらないイヤな客でごめんね」と心のなかであやまりながら、おそばとお酒を頼んだの。
 おそばを口にしたとたんにおそばの甘みが口に広がった! もちろん冷たくきりっと締めたおそばなのにこの甘みと香り! すごいよ! と思いながら半分ほどいただき、あとはちょっとおいといてから食べたら、お団子状にならずに箸で気持ちよくつまめる。
 ありゃ不思議、と思ってたら、ご店主が配慮してくださっていたことがあとからわかりました。「そういう食べ方をするの知ってたから、ちょっとおいといても食べやすいように盛りつけました」と。写真を撮っておけばよかった!

 うーん、しっかりした技術があるうえに目配りと配慮がすごい。
 いつもありがたいのよ。中浦和のおそばやさん「那須家」さん、ありがとうなのよ。
  
 あともう一つ嬉しかったのが、気持ちのよい接客をしてくれる男の子と久しぶりに会えたこと。“就職が決まったので3月ぐらいまではときどき手伝いに来る予定”とのことで、おめでとうだわ! よかったよかった! 
 あ、男の子じゃなくて青年と言うべきだね。うん、青年、よかったね


銀の匙6巻 もう発売されてた

2013-01-21 16:12:11 | うれしい

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今月下旬に発売されるよねー、楽しみだねー、と思ってた「銀の匙6巻」、さっき書店で見つけたよ。やんれうれしや。
 んーと、図書館から借りている本を読み終わってから読もうとぞおもふ。  つもりである。  のであるのだが。 
 ガムバル。

 


精神を病んでいるのがふつうになっちゃったの?

2013-01-20 10:32:23 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 「天才だもの。 わたしたちは異常な存在をどう見てきたのか」(春日武彦 青土社)に、アリャマと思う記述がありました。

 精神を病んだ人は、我慢が出来ない。性急で、地道に物事を進めることが出来ない。すぐに事態を分かりやすい形にしなければ精神が耐えられない。

 たとえば本やテレビ番組で「すぐわかる○○」とか「これだけでまるわかり」などのタイトルをよく目にするような気がするんだけど。 何でも分かりやすくするっていう風潮が当たり前になってるなあと思ったんだけど、それって、ふつうにみんなが精神を病んでるってことかなってドキッとしました。


進化する猫服

2013-01-19 18:12:43 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 ひもで縛る形の猫服、面倒だしはずれちゃうしで、着ぐるみタイプのものを作ってみました。
 タックを取ったりお端折をしたりでかなり試行錯誤したけど、まあまあのでき。でもいまいち満足できないので、まだ作ってみるぞ。
 幸太くん、着せたり脱がしたり何度もすみませんが、もうちょっとつきあってちょうだいね。


めいわくだ。いいかげんにしてくれ!


そろそろ覚悟しとけや


 


術後服のかわりにふろしき

2013-01-15 10:08:39 | 犬猫

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 猫の幸太くん、どうしてもお腹をなめちゃって、五百円玉ぐらいのなめ傷がずっと治らない。
 ちょっと前に「術後服」を着せてなめないようにしたら治ったけど、服を脱がせるとすぐなめちゃう。
 アレルギーで湿疹ができるのだろうということで食餌療法をいくつか試してみて、低分子プロテインが少し効果があったけど、慣れてしまったのか効果が出ないようになってしまった。
 これはもうずっと服を着てもらうしかないなあと覚悟しました。いつもじゅくじゅくとしてて感染症になったら大変だから、幸太くん、我慢してください。
 で術後服、買ったものはかなり手直ししなくちゃいけなかったしねー、けっこう高いしねー、けっこう汚れるしねー……自分で作っちゃおうと思って調べてみたら、布に切り込みを入れてちょいと工夫すればできる簡単なものを見つけました。
 最初にタオルで作ってみたら、糸くずがぼろぼろ落ちて結構大変なことになってしまった。手ぬぐい2本で作ってみて結び方をちょっと工夫したら、まあ使えるものができたのでラッキー。
 汚れたときの着替え用にもう1つ作っておこう。でも、1枚布のほうが着せやすいなあ。なんて思いながら100円均一のお店に行ったら、おお、ふろしきを売っている。ためしにこれで作ってみようとやってみたら、なんとかなりました。
 でぶでぶさんなので、ひもがぎりぎり結べるぐらいだけど。

  ヒモ部分は切りっぱなしなので糸がほつれちゃって見た目はあんまりよくないけどねー、幸太くんからは見えないからいいか?! 術後服もどきのかっこわるさは幸太くんのかわいさでカバーしてね。
   
ケッ


  

た、たしかに ↑このまともな術後服に比べたら……
すまんのう、幸太君、こらえてくれい。

 


省庁や大企業から下請け業者まで火事場泥棒か

2013-01-14 11:22:16 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 ほんとにもうねえ、なさけないとしか……。

 東京新聞の今日(2013年1月13日)朝刊1面の記事「国支払いの除染事業 健診・講習費 作業員持ち」から抜粋して紹介します。
 
 東京電力福島第一原発事故に伴う国直轄の除染事業で、作業員の健康診断や安全講習の費用は国から出るにもかかわらず、業者が作業員本人に負担させていたことが、作業員らへの取材で分かった。除染事業をめぐっては、作業員への不透明な給与支払いが横行。今回の問題も、従業員の健康確保などを定めた労働安全衛生法などに抵触する恐れがある。

 被ばくの危険がある除染作業では、業者は作業員を雇う際に、白血球の数など詳細な健康診断を受けさせるよう国の規則で義務付けている。除染作業には不可欠の草刈り機も、使うには安全講習を受ける必要がある。

 健康診断も講習も、費用は放射線防護や安全管理に必要な経費として、発注元の国が業者に支払うことになっている。業者の負担はないため、作業員に費用を負担させれば、その徴収分は業者の不当利得になる。

 作業員の中には採用時に、作業着や長靴、ゴム手袋、草刈りがまなどを自分で用意するよう、業者から口頭やメールで指示された人もいた。
 これらをだれが負担すべきなのか明確な規定はないが、作業員の中には買いそろえるお金がなく、業者から十万円を前借りして、給料から天引きで返済した人もいた。


 さらに3面には、「モラルなき復興予算 制度、査定 不備のまま増額」という記事が。抜粋して紹介します。
 
 安倍内閣は、東日本大震災からの復興予算を増額させる方針を打ち出している。遅々として進まない復興のスピードを上げるのが狙いだが、実際のところ、復興予算は「使い残し」も多く、不適切使用も指摘され続けている。その状態での「増額」は、ただのバラマキにつながらないのか。

 復興予算は実は、だぶついている。2011年度予算でみると、約6割しか使われていない。使われなかった6兆円のうち1兆円は国庫に返納。残る5兆円は繰り越され、関係省庁が引き続き復興事業に使う。予算は各省庁がため込んでいるようなものだ。
 復興の遅れが叫ばれる中、予算が使い切れないというちぐはぐな現状は、国の制度の不備が主な原因だ。制度が難解で申請に手間取る上、復興町の査定が厳しく、被災自治体が申請する復興計画が却下される例が続いてきた。

 使われた予算も、被災地のために使われているのか疑問に残るものも多い。代表例が、企業の設備投資を国が一部負担する国内立地補助金。震災で寸断したサプライチェーン(部品調達・供給網)を強化するとして、被災地と取引がある企業も補助対象にしたため、大企業が補助金を吸い上げていった。

 被災地の現状を見れば、復興予算を積み増すことに反対する人は、いないだろう。しかし今の制度のまま予算を増やせば、復興は進まないのに予算は余るという悪循環が、続いていきかねない。予算を請求して執行する政府や各省庁のモラルが問われている。

 これに対して、法政大教授・五十嵐敬喜氏は、
公共事業の負担は必ず国民に跳ね返ってくる。真に必要な事業にのみ予算を集中すべきだ。
 復興でも大事なことは事業の効果。被災地に役立つ事業を行うには、省益優先で予算の獲得を争う官僚の価値観を変えることも必要だ」と言っている。

 また、27面の『搾取指摘 逆に脅され 「あんたらもう働けない」 除洗作業員 長靴も支給なし』という記事の最後の文は「国や元請けの目は、下請け業者まで行き届いていない。」というもの。

 行き届いていないどころか、省庁や大企業から下請け業者まで、制度が不備なところにつけ込んで火事場泥棒をしてるんじゃないか。火事場泥棒じゃないなら強盗か。
 上から下まで、情けないことしてんじゃないよ!
 情けないことをしているのを許してる国民だからこんなことになってるのか。
 てえことは、これらは私自身の問題だよね。じゃあ、だからこそ声を上げていこう。理不尽は理不尽と。
 是正を促さなきゃいけんよね。
 NHKの大河ドラマじゃないけど、「ならぬことはならぬものです」じゃわ。 


ピンハネなんて生ぬるい言い方だ

2013-01-13 15:16:16 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 東京新聞2013年1月12日1面「筆洗」の全文を紹介します。(適宜改行してあります)

 サイコロの1の目をピンと呼ぶのは、点を意味するポルトガル語のPintaが由来である。そこから転じて、取り分の一割、さらに上前をはねること自体をピンハネと呼ぶようになったらしい。
 本当の必要経費を差し引くことまでピンハネと決め付けたら真面目な業者に失礼だが、福島の除染現場で起きていることは、まぎれもないピンハネだろう。
 税金から支出される一日一万円の危険手当を除染作業員に直接渡さずに賃金に合算。宿泊代や食事代を半ば強制的に天引きすることで、ゼネコンの下請け業者は実質的に作業員に日給千円程度しか支払っていなかったことが、本紙の取材で明らかになった。
 作業員が泊まるのは、下請け業者が国から無料か安く借りた施設だ。床の抜けた家に押し込められた男性は「人として扱われていない」と憤った。劣悪な環境で働く人たちと対照的なのが、敦賀原発などを所有する日本原子力発電だ。
 震災以降、原発は稼働していないのに、本年度上半期の純利益は過去最高の約二百九億円。東京電力など電力五社の電力購入の契約が続き、基本料計七百六十億円が入ったからだ。
 稼働していないから燃料費などの経費はかからない。利益だけが拡大するからくりだ。発電していない企業をぼろもうけさせる裏で、電力各社は料金値上げに踏み切ろうとしている。壮大なピンハネである。

 

 これってさ、ピンハネじゃなくて詐欺だよ。詐欺というより強盗か。

 


小さな転機のつくりかた

2013-01-10 18:31:47 | 本や言葉の紹介

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 『99人の小さな転機のつくりかた』(『ビッグイシュー日本版』編集部・編 大和書房)から、抜粋して紹介します。

●「人間、変わることって、そんなに重要?」マツコ・デラックス(コラムニスト) から
 今さらこんなこと言うの、身も蓋もないかもしれないけど、ターニングポイントってそんなに大切? 人間、変わることって、重要? 
  これまでいろんな分岐点で、いろんな選択をしてきたけど、その選択が正しかったかどうかなんて、わからないじゃない。
  正解もなければ、間違いもない。その時々を必死で生きて、いいと思う道を選べばいい。些細に思っていたことが、すごく重要だったと気づくこともあれば、勝負かけてやったのに、後々考えたら、大したことなかった……こともあるでしょう。右に行っちゃったからって、左に戻れないわけじゃなく、いろいろ方法はあって、結局、人間、いくべきところに行き着くのよ。
 今この瞬間に、自分ができることを精一杯やれば、それがいつかターニングポイントになる――そう考えれば、毎日、毎日がターニングポイントってことよね。

●「すべては起こるべくして起こったのだと今は思える」中村うさぎ(作家)から
 35歳ぐらいまでが、買い物依存症のピークでしたね。あのときの借金を私、いまだに払い続けているんですよ。
  でも、何事も体験しないとわからない。どんなことも、経験して無駄になることはないというのが、私のスタンス。ろくでもないことでも、やらないで未練を残すより、トコトン失敗して、反省して、完璧に見切りをつけるほうがいい。精神的にきついこともいろいろあったけれど、すべては起こるべくして起こったのだと今は思えるんです。

●「よいことも悪いことも、自分で蒔いた種は自分に返って来る」岡本麗(女優)から
 よいことも悪いことも、自分で蒔いた種は自分に返って来るんです。昔吐いたつばは、忘れたころにポチョンと返ってくるし、若いころに水まいて耕したのに枯れちゃったと思っていた種が、ふと芽を出すこともある。それって、長く生きているからわかることことなんです。
 だから、どんなに人生に絶望しても、絶対に自分で自分の命を絶っちゃダメ。


原子力の時代を超えて「持続可能」へ向かおう

2013-01-05 13:05:15 | 原発

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 東京新聞1月4日社説「原子力の時代を超えて」から抜粋して紹介します。

◆制御しがたい巨大な力
 核は制御し難いものであることを、福島原発事故に思い知らされました。理不尽な力に故郷を追われ、多くの人々が避難先の仮住まいで、二度目の新年を迎えることになりました。
◆核のごみがあふれ出す
 フクシマは教えています。
 人間はいまだ、自然の猛威にあらがう技術を持ちません。これからも持ちうることはないでしょう。雨風に運ばれ、複雑な地形の隅々にまで入り込んでしまった放射能を集めるすべはありません。
 ひとたび事故が起きたとき、電力会社はおろか、政府にも、広範で多様な損害を満足に償うことはできません。補償は莫大(ばくだい)な額になり、安全のための補強にはきりがない。ほかよりずっと安いといわれた原発の発電コストが、本当は極めて高くつくことも、福島の事故が教えてくれました。
 核のごみ、危険な使用済み核燃料の処分場は決まりません。各原発の貯蔵プールからいまにもあふれ出そうとしている。
 その上、原発の敷地内やその周辺からは、大地震を引き起こす恐れのある活断層が、次々に発見されています。日本列島は地震の巣です。原発を安全に運転できる場所など、あるのでしょうか。
 このような欺瞞(ぎまん)や危険に気付いたからこそ、昨年の夏、前政権が全国十一カ所で開いた意見聴取会では約七割が、討論型世論調査では半数が「二〇三〇年原発ゼロ」を支持しています。
 人や企業は原発への依存を減らすため、自らの暮らしと社会を変えようとし始めました。
 電力会社があおる電力危機を、私たちは省エネ努力で乗り切りました
 太陽光や風力など、自然エネルギーの導入を近隣で競い合う、そんな地域や町内も、もう珍しくはありません。
 原子力の時代を超えて、その進展にブレーキをかけようとしています。
◆地域が自立するために
 交付金や寄付金頼みの財政は、いつまでも続きません。
 今ある港湾施設や原発の送電網などを利用して、新しいエネルギー産業を創設し、雇用を生み出すことができれば、本当の自立につながります。ふるさとを未来へと進める仕組みを築く、今がそのチャンスです。
 原子力の時代の次に来るもの。それは、命や倫理を大切に、豊かな暮らしと社会を築く、「持続可能の時代」であるべきです。
 発足早々、原発の新・増設に含みを持たす安倍政権には何度も呼びかけたい。時代を前へ進めることが、政治家と政府の使命であり、国民の願いでもあると。

 時代を前へ進めるっていうか……なんかもっとしっくりする言い方をしたいんだけど出てこないのがとほほだわいのう。

 


武蔵浦和図書館開館ばんざーい

2013-01-04 18:08:36 | うれしい

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今日、武蔵浦和図書館が、やっと開館してくれました。
 武蔵浦和駅との直通通路がある9階建て複合施設サウスピアの2・3階です。
 直通通路はちょうど3階につながっています



 1階は子育て支援センター、4~7階は南区役所、7階には老人福祉センターもあり、8・9階はコミュニティセンターになっています。
 2時ごろ行ってみたのですが、まあ混んでいること。
 思ったよりずいぶん狭いのにびっくり。吹き抜けなんていらないから、フロアを広くとってほしかったなあ。
 でも、近場にできてくれたのがとってもありがたい。自動貸出機があるのもありがたい。よかったなあ。嬉しい。ありがとう。
 もう少ししたら混雑もおさまるだろうから、そうしたらじっくり見て回ろうっと。


昨日いただいた、日本一の女将さんからのすばらしいお年玉

2013-01-04 10:30:03 | うれしい

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 見覚えのない電話番号からの電話。いたずら電話かなあと少しへこみながら出たら、
「松井さん? あたしよ。お年賀状を早々とありがとうございました。声を聞きたくなっちゃって」
「えー! おかあさん?!」

 十条の齋藤酒場のおかあさんがお電話をくださったのでした。
 だいぶご無沙汰していたのでどうなさっているかなあと思っていたのですが、いつもどおりのかわいいお声を聞けてうれしい。でもそのあとのお話でびっくり。
「引退したのよ、12月で。だからお店にはいっさい出ないことにしたの。3月になったら81歳だもの」
 えーーーー 
 「じゃあ客席にいてください」なんて言ったら笑っておいででした。
 いろいろとお話ししてくださって、「お酒は飲めないからランチをご一緒しましょうね」とおっしゃってくださって、まあなんとうれしいこと
 なによりも、私のことを「お友だちだから」とおっしゃっていただけたことが最高のお年玉です。

 齋藤酒場は、ご家族と長年おつとめのかたたちの接客が気持ちのよいお店。で、なんてったって、いろんなお店をご存じのあの太田和彦さんが「日本一の女将さん」と評したおかあさんがすてきでねえ。にこやかなお顔、鈴をふるようなかわいいお声、飲み過ぎのお客や険悪な雰囲気になりそうなお客にはやわらかいけど毅然とした声かけ等々、いつも見ほれていました。

 おかあさんにはいろいろ心配していただいたなあ。最初は男友達に一緒に行ってもらって、そのときにおかあさんに「女の私一人で来てもいいですか」と聞いてご了承いただいたんだけど、女性といったら年輩のご夫婦で来るお客さんぐらいだったときのころからちょろちょろうかがっていたから、最初は変なやつだと思われていたんだろうなあ。
 書籍編集がいそがしくってけっこうよれよれになっていたし、ほかのお客さんにご迷惑をかけてしまったらお店の評判に関わると思われても当然だったなあと、今になってみれば思います。
 まあ、素性というか、どこに住んでてどんなことをしているかなどを知っていただいたあとでも気にかけてくださったから、私の人間ができていないことがまるわかりですな。

 お店での姿、ふうるふうるに来てくださったときのこと、折々にお話ししてくださったこと等々、文武両道で粋で優しい生き方をかいま見せていただけて、私は幸せ者だと思っています。本当に見習いたいすてきなおかあさんなのよ。
 さびしいけど、「今までできなかったことをやれるようになって嬉しい」とおっしゃっていたから、いい形になったんだよね。 
 息子さんご夫婦の代になったんだなあ。チイママなんてちょいとふざけて呼んでいたかたが、チイがとれてフロアの責任者だ。いいお店が続いていってくれてめでたいことであります。
 


飲み初め

2013-01-02 14:26:53 | よもやま話

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 元旦はお酒を控えたのでございます。私ってば偉い!
 だから今日が飲み初め。
 賀茂金秀・特別純米(金光酒造 広島県東広島市)でございます。
 
 遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

「夕方まで我慢するぞ、早く夕方になれ」なんぞとほえております、相変わらすのアホネエである。


今年は少しだけでもアホが少なくなってほしい……。


 これでも心がけてるのよ