ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

今日も満員じゃないか、那須家さんってば

2013-12-26 20:26:01 | おいしい

 クリスマスも終わったし、大晦日には間があるし、今日ぐらいならそんなに混まないかな、でも早く行ったほうがいいかなと思って夕方6時ちょっと前ぐらいに中浦和のおそばの「那須家 宋庵」さんへ。
 あら、“お座敷その1”はご宴会の準備完了、そのほかのお座敷も、テーブル席も満杯……。カウンターがあいててよかった。さっと飲んで早く帰ろうね。
 と思って日本酒のリストを見たら、なんてこったい! 品揃えをかえたばっかりだね!
 うー、好きなのばっかり!! 
 あーどうしましょ!!!

 数秒のあいだに私の頭はめまぐるしく回った
  に違いない
   と思うんだがさだかではないのである
 うん、どうでもいい!
 かたっぱしから飲みゃーいいんじゃ。うふ。

  甲子(きのえね)純米活性にごり きゃー、踊るわ、私、歓びの舞を舞うわ  ってなもんですな。ハイ、じぶんちに帰ってから舞いますです。で、先ほど、犬猫にうなられながらモンゴルの鷲の舞みたいなもんをちょっとやっちゃったですわいの。
 それはさておき、「五橋(ごきょう) 純米あらばしり」、酒井酒造山口県岩国市)、「大雪渓 純米無濾過生原酒」(大雪渓酒造 長野県北安曇郡池田町)、「春鹿 純米吟醸しぼりばな」(今西清兵衛商店 奈良県奈良市)、すてきじゃないのさ!
 ひたすらありがたいのであーる。
 今日飲めなかった宗玄その他はまた飲みに来ればいいのだ……そのときにまだあればの話だけど。

上はカキフライと自家製のタルタルソース。
下は利き酒セットにしていただいた 五橋、大雪渓、春鹿。
 


あんまり好みで、写真を撮ろうと思うまもなく飲んじゃった
甲子(きのえね)純米活性にごり。
2杯目を頼んだけど、また同じことになってしもうた。

 おそばがまた、その、なんて言うかさ、香りがよくて甘みが濃いのよ。
 おいしい!
 で、これは「小せいろ」で、なおかつひと箸たぐっちゃったあと。
 おいしいからつい箸が先に出ちゃうんだ。

 
 なんてありがたいんだろうか。あたしゃーしあわせじゃ。で、またおうちでのんでいるのであーる。ありがたいのであーる。
 ハイ、バカデアール。

 くだらなくておかしいことが9で、いのちに関わるしんこくなことが0.2で、あとは適当に帳尻を合わせたらいいじゃんぐらいで生きたいのにさ、割合が逆転しちゃってる今日この頃は、やーよねー。だから気持ちいいほうにころがしたいわあ。 


銃弾一万発提供が、なぜか盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)とダブって見えた

2013-12-26 09:46:17 | まじめな話

 23日、政府は治安情勢が悪化している南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の銃弾を、韓国軍に無償譲渡する方針を決定し、現地で活動する国連南スーダン派遣団(UNMISS)を通じて銃弾1万発を提供した。PKO協力法に基づき日本が他国軍に武器を提供するのは初めて。
 この日、安倍晋三首相や麻生太郎副総理、岸田文雄外相、小野寺五典防衛相ら関係閣僚が首相公邸に集まり、国家安全保障会議(日本版NSC)を開いて譲渡方針を決定。その後の持ち回り閣議で閣議決定した。
 政府は、韓国の隊員や避難民の生命・身体保護のために一刻を争う状態で「緊急の必要性・人道性が極めて高い」ため、銃弾提供を武器輸出を原則禁じる武器輸出三原則の例外と説明したが、韓国国防省の報道官は、切迫した状況ではなく、事態が長期間続く可能性にも備えて、予備分を確保するために臨時に借りたと発表している。

★持ち回り閣議とは、閣議を招集せず、首相から閣議書を各大臣に回し署名を得て閣議決定とすること。


 なんかねえ、この件で盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)を思い出しちゃったんだよね。
 盧溝橋事件は、1937年(昭和12年)7月7日に北京の西南方向の盧溝橋で起きた日本軍と中国国民革命軍第との衝突事件で、日中戦争(支那事変)の直接の導火線となり、このあと第二次世界大戦になだれこんだんだよねえ。

 現地情勢に引きずられたといいわけして既成事実を積み上げて、どんどん「軍隊」を動かしていく。戦争に向けて。
 こんな思いが取り越し苦労にならないように、目を光らせ、発言していこう。


戦争招く 沈黙と無関心

2013-12-21 10:48:41 | 特定秘密保護法

  今日(21日)の東京新聞、読者投稿欄「発言」に掲載された、オーガニック植木業の曳地トシさん(55)の投書「戦争招く 沈黙と無関心」を抜粋します。

 父は太平洋戦争のときビルマ(現ミャンマー)へ徴用され、乗っていたトラックが地雷を踏んだにもかかわらず、九死に一生を得たという。
 その父に「なぜ戦争に反対しなかったのか」と問うと、「戦争になってからでは反対できない。その前に情報や人権を著しく統制する法ができるから、気をつけた方がいい」と話していた。
 特定秘密保護法はテロ情報漏えいを取り締まるというが、戦前の治安維持法も共産主義者を取り締まると言いながら、一般市民を監視した。そのことを思うとき、反ナチ運動の指導者であったマルティン・ニーメラー牧師の詩を思い出す。   

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
(中略)
そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

 沈黙と無関心が戦争を招き入れる。今声をあげなければ再び私たちの口はふさがれて、若い命を戦場に送ることになる。


 引用された詩ですが、ウィキペディアによると、
 ニーメラー自身は「原稿のないスピーチの中で成立してきた言い回しで、詩として発表されたものではない」としており、厳密な意味でのオリジナルは存在しない。
 ニーメラー自身もしばしば言い回しを変えたことや、引用者によって修正・付加されたりしたため、多くの版が存在する。こうした版では次々と迫害されるターゲットグループには、共産主義者、社会主義者(社会民主主義者)、労働組合員、ユダヤ人、障害者、カトリック教会、エホバの証人、都市労働者などが挙げられ、順序も前後する。

 というものだそうです。今現在の日本なら、ターゲットにされるのはどんなグループ、どんな人物だろうか。いや、すでにターゲットにされているわけなんだけど。


幸太君は心のオアシス

2013-12-20 09:35:39 | アホ話

 このところすっきりしないことが多くてちょっとへこんでおりますのですな。
  政治はどうなっちゃってるんじゃいと怒り狂おうと、ハルトが暴れまくり吠えまくり牙をむこうとも、噛みついてこようとも、ンチやシッコを床にばらまこうとも、幸太君を眺むれば口角は上がり目尻はますますたれ下がるのだ。
 あーかわええかわええ幸太君は心のオアシスさ。ううう




  オアシスでしばし憩うたれば、復活するのじゃわ。めげねえぞい。

 幸太君、お耳のお掃除や爪切りはおいやであらしゃりましょうが、ちょっと我慢してくださいませ。あーええ子じゃええ子じゃ。


倒錯社会! ほんとだ

2013-12-19 09:56:11 | 特定秘密保護法

高知新聞 12月8日「喫水線」欄の「倒錯社会」(高知新聞本社社会部長 山岡正史)から抜粋します。

 特定秘密保護法。「国民を守るために」と説明された法は、いったい何を守秘し、誰を守るのか。ごく一部の政治家と官僚だけで秘密を持つ。その秘密を守るために主権者の「知る権利」を放置し、国民を監視し、相互に萎縮させる社会をつくる。今でさえ国民の負託に十分に応えていない国会や裁判所の機能を今以上に破壊する。説明と、法が生む結果は斑点を始める。
 環太平洋連携協定(TPP))。美しい国と国土を守ると言って宰相になり、巨大与党の一員になった人たちがいる。その彼らが、小さな山村で田畑を守り、つましく暮らす人たちの息の根をゆっくりと止めようとしている。
 原発はどうか。福島の事故後、私たちは免震棟は大丈夫か、フィルターはどうか…と管理技術のもろさを見せつけられ、危機管理の強化を考えさせられた。今、隣県(愛媛県)では伊方の原発を想定し、自治体は被ばく時用の薬を備え、多くの住民が避難訓練をさせられている。おかしくはないか。もとは原発政策と設計思想の誤りをただす話だ。いったいなぜ、人々が「古里を捨てる訓練」をしなければならないのか。思考も、論理も、風景も、倒錯してしまっている。

 おかしいと気付けばおかしいと気付いた時にそれを言葉にし、態度にする。そうしなければ状況は変わらない。
 政治は「愚民」をつくりたがる。


 うーん、だんだんと倒錯している状況に気づけなくなってたかも。
 長いものに巻かれずに、気づいたときに言葉にしなくちゃ。ジャーナリストやマスコミも頑張っておくれよ。 


特定秘密保護法に「賛成」した国会議員一覧

2013-12-18 19:50:02 | 特定秘密保護法

 東京新聞18日「いいたい放談」欄で、映像作家の鎌仲ひとみさんの発言「先手必勝」から抜粋します。(適宜改行しました)

 特定秘密保護法案が衆院、参院とも強行採決されてしまった。
 議論の時間は衆参合わせて68時間しかなかった。
  安倍自民党政権は国民に知らせず、水面下でさまざまな戦争法制を準備している。用意を調え、地歩を固めて畳み掛けてくる気配を感じる。
 武器輸出三原則を緩和したり、国家安全保障基本法や防衛大綱の見直しを画策したり…。「戦争ができる国に」というなみなみならぬ意欲が伝わってくる。中でも秘密保護法案は超重要法。先手を打って市民の反対をかわすため乱用される可能性をはらんでいる。というか、そのためにつくったようなものだ。
 これまで市民の情報が届くころに向こうは準備万端、というケースが多々あった。私たちが先手を打つためには想像力を働かせねばならない。
 今回の法案に賛成した議員の名前を覚えておこう。法の施行まで一年だが、やはり廃止にするしかないと思う。


 うん、私もそう思う。なので、“特定秘密保護法に「賛成」した国会議員一覧”をご紹介。
 これ、東京新聞が12月14日に掲載したものを撮影して紹介してくれてます。参考にしてください。


少年、ありがとね

2013-12-17 18:50:19 | うれしい

 道路ぎわの花たちに水をあげていたら、下校途中の小学生男子 -推定3年生- がうしろを通り過ぎながら
 「水あげすぎないようにね」とクールな感じで声をかけてくれた。
 とっさに「うん、ありがと。気をつけるよ」と声が出た。
 ありゃ、小学生なみのお返事をしてしまった。 
 ちょっと情けないかもトホホ。
 少年、声をかけてくれてありがとね。


今日は上喜元のにごり酒

2013-12-14 16:07:42 | おいしい

 いいお酒で気分を変えなくちゃねと、森田商店さんへ。
 新しいのがたくさん入ったとのお知らせ通りで、うふふふふー。 



  3種類購入して、今日は「上喜元 特別純米酒 活性生 にごり酒」(山形県酒田市 酒田酒造) 。
 活性ではあるけど、プッシャー、シャワシャワシャワというんじゃないのよ。控えめなのよ。でも長いつきあいだから許す!
 何を許すんだかわからんけど。
 なんで偉そうに言ってるのかわからんけど。
 うふっ。

 つまみは、白菜漬け、牛筋(アキレス腱)煮、ニンジン炒め煮、ニンジン葉と干しアミ炒め、刻みネギ味噌。


  白菜漬け、おいしくできたよ。ありがたいよ。
 さ、しこたま飲むよ。たぶん大那にも手をつけちゃうんだろうなあ。えへ。
 ハルちゃんよ、明日の朝の散歩は勘弁してくれんかね。


原発を「基盤となる重要なベース電源とする」なんて

2013-12-14 10:25:41 | 原発

 経済産業省は13日、国のエネルギー政策の中長期的な方向を示すエネルギー基本計画案をまとめた。けど、その内容が……。
 民主党政権時代の「原発ゼロ目標」はつぶされ、原発推進姿勢が明らかになったよ。
 国民をなめとんのか、現政権は?
 はい、もちろんです
  だってね、「今後、国民の意見を募り、関係閣僚会議の議論を経て、来年一月に閣議決定する。」って言ってるけど、
 「意見公募しか行わない。」んだよ、現政権は。「前民主党政権は意見公募に加え、討論型世論調査などで国民の意見を取り入れ脱原発へ舵(かじ)を切った」けどね。
 つまり、「政府が国民の声に耳を傾ける姿勢」は形だけってことじゃねーのさ。

 今日(14日)の東京新聞の記事 「原発ゼロ」なし崩し 核燃サイクル・もんじゅも継続明記 と 「脱原発」に耳貸さず エネ基本計画案 をまとめてみます。

・原発を「基盤となる重要なベース電源」とし、推進色を強めた。
・「原発依存度を可能な限り低減させる」が、原発をどう減らすか具体策は示さず、「必要な規模を確保する」と明記した。
・原発の依存度が増す新設や建て替えについての考えは記載せず、、「必要とされる規模を確保」と盛り込み、将来の新増設に含みを残した。
・運転から四十年で廃炉にする原則にも言及はなかった。
・実現性が疑問視されている核燃料サイクルは「着実に推進」とした。
・ずさんな保安管理とトラブル続きで停止中の高速増殖原型炉もんじゅの研究も「実施体制を再整備する」と継続を明記。研究終了を掲げた前民主党政権時の方針は白紙に。
・高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場探しについて、国が全面に出て取り組むと明記。しかし地震国で地下水の多い日本で、万年単位で安全に管理できる保障はない。
・原発を動かせば使用済み核燃料が増えて、6割の原発の核燃料プールが数年で満杯になる。このような重要な情報を国民に示していない。
 脱原発につながる項目は曖昧にして、なし崩し的に原発を進めようとする姿勢が見え隠れしている。

 高速増殖原型炉「もんじゅ」に関しては、すでに1兆円の国費が投入されたうえ、1万点の点検漏れも発覚。実現のめどがないのに巨額の無駄がさらに膨らみかねない。国民の税金を無駄に使うなよな。


 今日の朝日新聞記事 原発重視を強調「基盤となる重要なベース電源」 エネ基本計画案 から抜粋します。  

■業界「新増設できる」
 「実現には、新増設やリプレース(建て替え)が必要になる」。
 関西電力の生駒昌夫副社長は12日の会見で、新たな基本計画案は新増設を事実上認めているとの解釈を披露。「われわれの意見が反映された」と語った。原案に「必要とされる規模を十分に見極め、その規模を確保する」と盛り込まれており、新増設や建て替えができる、ともとれるからだ。
 一方、脱原発派からは懸念の声が上がる。民主党政権時に基本計画をつくる会議の委員を務めていた環境ジャーナリストの枝廣淳子さんは、「国民的な議論もせず、原発の重要性だけが強調されている。脱原発が根強い民意から、これだけかけ離れていいのか」と批判した。
 
 まったくもう 
 くっだらないことを面白がってうだうだしてたいのにさ。
 ふーんだ、せいぜいあきらめず、粘り強く、忘れず、声をあげていっちゃうもんね。


次々とまあ……今度は共謀罪やら武器輸出解禁やら

2013-12-13 11:20:16 | がっくり

 2020年の東京五輪に向けたテロ対策強化を口実に、共謀罪について検討されています。
 共謀罪は、「重大な犯罪にあたる行為を「団体の活動」として「組織により」実行しようと共謀すると、実際に行動を起こさなくても、それだけで罰する」という内容。でもその内実はどんなものかについては、「キョウボウザイってなんだ?」にわかりやすく書かれています。

 東京新聞昨日(12日)の記事から抜粋します。
●秘密の次は…共謀罪 「戦争できる国」へ着々
 内閣支持率の急落もなんのその、安倍晋三首相が「警察国家」「戦争できる国」に向けて一気にアクセルを踏み込んだ。希代の悪法たる特定秘密保護法を強引に成立させたかと思えば、今度は、事前の話し合いだけで処罰される「共謀罪」創設が急浮上した。十七日にも閣議決定される国家安全保障戦略には武器輸出推進が明記される見込みだ。来る。次々と来る。
◆市民運動監視、つぶすことも
 「安倍政権は、日米で戦争を遂行する体制づくりを進める一方、戦争に反対する団体を監視して運動を委縮させたい。共謀罪は、言論の抑圧に悪用される可能性が極めて高い」。日弁連共謀罪等立法対策ワーキンググループ副座長の山下幸夫弁護士は懸念する。
 実行行為がなくても、犯罪の謀議に加わるだけで処罰対象となるのが共謀罪だ。安倍政権は、共謀罪を創設する組織犯罪処罰法改正案の検討に入った。
 これまで政府は、暴力団や組織的な詐欺の取り締まりを共謀罪創設の目的に挙げてきたが、今回は20年東京五輪のテロ対策も「大義名分」に掲げたいらしい。
 しかし、石破茂・自民党幹事長の「絶叫デモはテロ行為」発言を引くまでもなく、自民党には暴力団も反戦団体も等しく「危険な集団」に映る。
 共謀罪があれば、市民運動を監視するだけにとどまらず、場合によってはつぶすこともできる。例えば、反戦団体にもぐり込んだ公安警察のスパイが「政府の建物への放火をみんなで計画している」とウソの密告をすれば「自白を証拠に、団体の関係者が有罪にされかねない」(山下氏)。
 このままでは秘密法の二の舞だ。小倉利丸・富山大教授(監視社会論)は「どんなにデモで国会を囲んでも、安倍政権が続く限り、共謀罪の導入を強行するだろう。阻止するには安倍政権を退陣に追い込むぐらいの大きな運動を今からつくり出さなければならない」と力を込めた。

●首相の野望 続々 安保戦略・防衛大綱も
外交・安保政策の中長期的な指針となる「国家安全保障戦略」と、防衛計画の大綱(防衛大綱)の最終案などによると
 安保戦略では、武器輸出3原則に基づく禁輸政策の見直しに伴って輸出を推進する方向に転換する。
 渡辺治・一橋大名誉教授(憲法)は「『戦争できる国』を目指す安倍首相の最終目標は明文改憲であり、その前のプロセスとして必要な2本柱が『戦争できる権限』と『その権限の中身』をつくることだ。安保戦略と防衛大綱は後者。前者にあたるのが解釈改憲による集団的自衛権の行使容だ」と説く。
 われわれはどうすればいいのか。渡辺氏は、秘密法反対運動が全国的な広がりを見せたことに期待を寄せる。
 「それぞれ平和と民主主義を求める運動がこのまま結び付いて継続し、そこに一般国民が多く参加していくこと。それこそが安倍首相の野望を食い止める唯一の手段だ」


 朝日新聞12日の記事から抜粋します。

●監視強化、また模索 政権、共謀罪創設を検討 「五輪テロ対策」
 実際に行動を起こさなくても罰することができる共謀罪の対象は600以上にのぼる。「捜査機関が乱用するおそれがある」「コミュニケーション行為を処罰すると、市民団体などの活動が処罰対象になるおそれがある」といった批判は根強い。
 海渡雄一弁護士は「特定秘密保護法、共謀罪、通信傍受法は『三位一体』だ。共謀罪を創設した後、それを取り締まるための通信傍受法の範囲拡大に突き進むだろう」と指摘。大出良知・東京経済大教授(刑事訴訟法)は「犯罪行為に至る前に罪に問われるのは、捜査機関に都合のよいやり方で冤罪(えんざい)が作り出される危険性が高い犯罪類型だ」と語る。

●秘密の次は共謀か 「個人より国、再び」 政権に不信感

 東京地検公安部などで11年間検事を務めた落合洋司弁護士(東京弁護士会)は「共謀罪があればテロや組織犯罪が防げるものではない」と考えている。共謀罪がある米国でも、2001年の同時多発テロを防げなかったからだ。怖いのは拡大解釈につながる可能性だという。
 「公安捜査は、犯罪が起きる前に色々なことを調べるのが基本。明確な定義で歯止めをかけないと、思想、信条など内心の自由にまで捜査権限が拡大し、基本的人権を侵害しかねない」と指摘する。
  戦争はいや。戦争ができる国にするための布石を許しちゃいかんぜ。
 どんなことが画策されているかを伝え、反対の声をあげなくちゃ。どの議員がどんなことを言って何をしているかを知って投票にいかそう。


罰したいのよ、本音は

2013-12-12 15:29:29 | 特定秘密保護法

 今日の(12日) 東京新聞朝刊から抜粋します。

●「秘密」暴く報道 処罰も 石破氏発言、会見後に撤回

 自民党の石破茂幹事長は十一日、日本記者クラブで記者会見し、特定秘密保護法によって指定される「特定秘密」を報道機関が報道し、安全保障に影響が生じた場合には、記者らが罰せられる可能性があるとの認識を示した。会見後に「報道した当事者は全く処罰の対象にならない」と発言を撤回した。
 秘密保護法は、外国の利益を図ったり、国民の生命を侵害する目的で特定秘密を入手すれば罰則を科すと二四条で規定。二二条で報道・取材の自由への配慮を定めているが、強制力のない努力目標にとどまっている。

  これって、本音は「“強制力のない努力目標”なんて単なるお題目にすぎないんだ。秘密を漏らしたやつは片っ端から罰してやるぜ」って思ってるってことじゃないの?
 ちらりと本音を見せることで「てめえら勝手なことすっとただじゃおかないぜ」って恫喝してるんだね。あーあ。


森村誠一さんと斎藤美奈子さんの発言

2013-12-11 09:38:50 | 特定秘密保護法

 昨日12月10日、朝日新聞「声」欄に作家の森村誠一さんの投書が掲載されていました。全文を紹介します。

●今、無力感に陥ってはならぬ
 国民の全国的な反対の声に耳をかさず、特定秘密保護法の強行採決に無力感に陥った人は多いでしょう。前政権に失望した国民は、現政権に一票を投じたことを後悔していると思います。
 現政権を見ていると、民主主義はあり得ないという思いを強くします。国民から選ばれた政権が任期中、国民の意思を無視して発動できる強権は、独裁政治と何ら変わりありません。国民がどんなに異議申し立てをしても国会で大多数が賛成すれば可決し、成立してしまいます。
 太平洋戦争中、国民を欺き、国を誤らせた大本営発表は、まさに特定秘密保護法の原形です。現首相が強行した悪法は一代限りでなく、累代相続され、必ず強化拡張されていきます。善いことを強化するよりも悪いことを強化する方がはるかに楽であり、「悪貨は良貨を駆逐」します。
 戦争の犠牲を全く無意味にする悪法成立の前で無力感に陥ってはなりません。この悪法を阻止するために国民は声をあげ、全国的な阻止運動を盛り上げていく秋(とき)であると思います。

 文芸評論家の斎藤美奈子さんが、今日の東京新聞「本音のコラム」に「対抗の方法」というタイトルで書いている発言から抜粋します。

 安倍晋三政権がここまで強権的だとは一年前には想像しなかったことである。
 改憲をチラつかせるだろうとは思ったが、まさか一年後にこんな悪法を成立させるとは。
 たった一年で日本はこんなにも「独裁体制」に近づいたのである。
 何が「嵐は去った」だ。嵐はこれからだよ。

 うん、巻き起こさなくちゃね。
 このコラムで、「権力に対抗するための教科書」という副題がついている『独裁体制から民主主義へ』(ジーン・シャープ ちくま学芸文庫)のことを知ったので読んでみます。「非暴力行動」の方法として198の方法をあげているそうです。
 しかーし、アタシみたいなノンポリがガタガタ言うようになっちゃったってのはかなり末期的状況ではあるまいか。
 あーあ、こんなことでうろうろしないで安心してくだらないことをのんびりやってられる生活を守りたいんよ。あ、だから声をあげなきゃいかんのね。


エネルギー政策 反省ゼロの基本計画

2013-12-11 09:34:42 | 原発

 昨日、原発のことを取り上げたけど、今日の東京新聞社説でも言ってくれているので抜粋します。

●エネルギー政策 反省ゼロの基本計画
 経済産業省の新たなエネルギー基本計画案を見て驚いた。福島原発事故の反省は一体どこへ行ったのか。三年足らずで、もう忘れてしまったのか。忘れた時に、人は過ちを繰り返すのではないか。
 経産省のエネルギー基本計画素案によると、原発は「重要なベース電源」で、輸出も推進、新増設の比率は明記しないが、将来に含みを残し、使用済み燃料を再処理する核燃料サイクル計画さえ、引き続き推進するという。
 ベース電源とは、基本になる最も重要な電源の意味である。
 今現に五十基ある原発は、すべて停止中である。汚染水さえ止められず、膨大な国費をつぎ込んでいる。この先、除染、補償、廃炉など、天文学的な費用が必要になるだろう。
 とてもではないが、原発は安定的とも低コストとも言い難い。
 使用済み核燃料の処分方法は、棚上げにしたままだ。核燃料サイクルの実用化は可能かどうかわからない。再処理して取り出した危険なプルトニウムが蓄積されていくだけだ。
 特定秘密保護法に従えば、原発の事故対策すら、テロ防止を口実に公開されない恐れがある。
 基本エネルギーが原子力である必要はない。原発に代わる新技術をなぜ奨励しないのか。そこには国の未来がかかっている。


 素案をまとめた審議会委員の大半は、原発維持・推進派が占めているそうだ。
 福島原発事故をなかったこととしているのか。もしそうならアホじゃ。
 政策を3・11以前に戻そうとしても、それはもう破綻している政策だよ。日本を殺してその先どうするつもりだ。


ネット時代、誰もが弾圧の対象

2013-12-10 15:01:47 | 特定秘密保護法

 「秘密保護法ができた背景の一つに、少なくない国民が『自分は関係ない、大丈夫』と思っていた点がある。言論統制がいつのまにか国民の生活を脅かすことは歴史が証明している。今は誰でもネットで情報発信できる。逆に言えば誰もが弾圧を受けかねないことを忘れてはならない」

 これは、今日(10日)の東京新聞「こちら特報部」の「言論弾圧強まった戦前 次第に自由奪われた国民」記事中の、中京大の浅岡邦雄教授(出版史)の発言。

 同じく「こちら特報部」「政権の強力な武器 秘密保護法の恐ろしさ」記事からも抜粋します。

 「秘密保護法が言論の統制や弾圧に使われる恐れは拭い切れない。事実、戦前にそうした事態が起きている」
 「特高警察」の著書があり、戦前の治安体制に詳しい小樽商科大の荻野富士夫教授(日本近現代史)はこう指摘する。
 しばしば秘密保護法は、天皇制や私有財産制を否定する結社を禁じた戦前の治安維持法に重ねて論じられる。

 治安維持法は二度、改定された。成立の3年後に最高刑が死刑となり、日米が開戦した41年の改定では、取り締まりの範囲が広がって結社の「準備行為」と当局が見なすだけで検挙が可能となった。結局、大勝は共産主義者からジャーナリスト、宗教者に広がり、最終的に全国民に拡大した。
 「戦前の特高のように公安警察が活発化し、見せしめ的に運用されることもあり得る。秘密保護法は政権の国民に対する強力な武器になりかねない」 (荻野教授)

 これ、杞憂じゃないと思う。
 松谷みよ子さんが編纂した「現代民話考〈6〉銃後・思想弾圧・空襲・沖縄戦」 (ちくま文庫)を読むと、特高による思想弾圧という言いがかりのひどさがよくわかる。
 これは、聞き書きをした時点で生きていらしたかたの話だから「現代民話」としたみたい。

 さて、自分も関係あるからさ、こんなの変だ、なくそうよって言っていかないといかんのよね。ふう。


「どさくさまぎれ」原発ゼロ撤回

2013-12-10 10:13:22 | 原発

 7日のブログに「特定秘密保護法案 新聞記事」として東京新聞の紙面の写真をいくつかとりあげ、“「原発ゼロ目標」撤回”というタイトル記事写真も載せました。
 アタクシしつこいのでこの記事の内容を抜粋します。

●「どさくさまぎれ」原発ゼロ撤回(2013年12月7日)
 六日に経済産業省がエネルギー基本計画の素案で、民主党政権が打ち出した「二〇三〇年代原発ゼロ」の目標を撤回し、原発を「重要なベース電源」と位置付けて活用していく方針を打ち出したことに、脱原発を訴えてきた市民らから批判の声が上がっている。特定秘密保護法をめぐる国会の攻防の最中だった点も「どさくさまぎれにやりたい放題だ」と非難する。

 被ばく問題などの学習会をする市民グループ「さよなら原発@東村山」の共同代表川島治さん(51)は「明らかな後退。脱原発を訴える国民の声を反映しようとせず、特定秘密保護法に世間の目が向いているすきに、という最低な行為だ」と批判する。
 東京都国分寺市で脱原発の学習会や街頭アピールをする「Bye-Bye原発国分寺の会」代表の服部久美子さん(61)は「まさにやりたい放題。福島の原発は汚染水の問題もあるし、事故原因もきちんと特定されていない。無責任だ。将来に責任を負うのなら、原発に依存する選択はないはず」と憤る。
 七日に代々木公園などで行われた特定秘密保護法廃止を求めるデモに参加した川崎市の女性会社員は「討論型世論調査とか、民意を反映する仕組みを駆使して決めた『原発ゼロ』方針なのに、民意をそでにされたのと同じ」と怒りを口にした。

「核燃料サイクル政策は着実に推進」だと。  おいおい!

 で、今日(10日)の「本音のコラム」にジャーナリストの鎌田慧さんが「もんじゅの秘密」というタイトルで書いてるのも抜粋します。

 (福井県敦賀市の)「もんじゅ」は、かつて「夢の増殖炉」と呼ばれていた。原発原料のプルトニウムが無限にふえる、という触れ込みだったが事故続きで休止。すでに一兆円以上を空費した。
 青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場とあわせて、安倍政権がまだやると言い募っているのは無責任にすぎる。
 (三十数年前)からもんじゅは、核兵器工場に転換されるおそれがある、危険な秘密工場だったのだ。」原子爆弾の原料になるプルトニウムの生産量は、特定秘密保護法によって秘密にされる。その輸送経路も秘密。市の職員も工場の労働者も「適性評価」の対象者として監視され、発言はチェックされる。「文殊菩薩」の名を騙(かた)るのは罰当たりだ。


 なんかさ、特定秘密保護法案成立、原発推進、憲法改正(改悪!)、徴兵制制定、戦争勃発(しかける)……という流れを感じてしまうよ。
 あたしゃ死にたくもないし殺したくもないわさ。
 いやな流れは修正しなくちゃねえ。

 なんて書いてると、次の記事が胸に刺さるのさ。
 次回に続きます。