ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

原発事故や廃炉などの費用をすべての電力使用者に押しつけるんだと

2016-09-22 10:31:02 | 原発

 昨日21日の東京新聞朝刊を読んでガックリしたよ。
 原発事故や廃炉などの費用をすべての電力利用者に押しつけるんだとさ。
 原発の電力を使わない電力会社と契約した消費者にも一律に負担させるって。
 あたしたち国民は無尽蔵の宝蔵じゃねえっての。しぼってもしぼっても文句を言わずにいいように使えるって思われてんだね。
 政府と電力会社にこうまでいいようにされても声をあげないならば、奴隷と同じだけどね。

 記事2つから抜粋します。

●原発電力の購入拒否でも 全原発の廃炉費用は国民負担
 経済産業省は、東京電力福島第一原発の廃炉や事故処理にかかる費用のほか、他大手電力が保有する原発も含む廃炉費用を、原則としてすべての電力利用者に負担させる方向で調整に入った。同省の方針通りに決まれば、四月の電力小売り自由化で大手電力会社以外と契約した消費者も費用を支払うことになる。
 同省が費用の上乗せを考えている「託送料金」は、大手電力会社の送電網を使うための「利用料」のようなもので、修繕費など送電網の維持管理に必要な経費を基に国が認可し、すべての電力利用者の電気料金に上乗せされている。ここに福島第一原発の廃炉や除染、賠償に必要な費用やほかの原発の廃炉費用も上乗せする案を軸に調整する。
 同省の方針通りになれば、消費者はどの電力小売り事業者と契約していても、原発に必要な費用を負担する可能性が生じる。料金が高くても原発による電力を売らない会社や、電源の種類を選ぼうとする消費者の意向に背くことになる。
 福島第一原発では廃炉や除染、被災者への賠償にかかる費用が一三年の見通しを上回っている。
 誰も責任を取らないまま国民負担が膨らむ構図は、今でも変わっていない。

●原子力政策の限界鮮明に 廃炉費をすべての電力利用者負担へ
 経済産業省が東京電力福島第一原発をはじめとする大手電力会社の原発の支援に乗り出すことで、国民には「底なし沼」のような負担が迫る。「原発は安い」という説明を続けながら、綻(ほころ)びが生じるたびに国民負担を増やすことで覆い隠そうとする政府の原子力政策。有識者からは「限界にきている」と厳しい批判が相次いでいる。
 電力問題に詳しい立命館大の大島堅一教授は「矛盾は明らかで、福島第一原発のように最終的にいくらになるのか分からない費用があったり、超長期にわたって費用を積み立てなければならない不安定な電源を『安い』とは言えない」と話す。
 原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「原発を保有する東電や大手電力会社を生かすために付け焼き刃の対応と国民負担を増やし続けている状態で、原子力政策の行き詰まりは明らかだ」と批判している。


自衛隊PKO重武装化構想だと 

2016-09-21 09:59:49 | 戦争

  19日の東京新聞朝刊1面に「自衛隊PKO重武装化」の見出しで、「国連平和維持活動(PKO)に参加する自衛隊に将来必要となる装備として、防衛装備庁が、武装勢力による迫撃砲攻撃や自爆テロに対応するための兵器を開発する方針であることが分かった。」を始まりとする記事が掲載されました。暴力の連鎖が強まってしまう。
  「他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法は19日、成立から1年となった」ので、それについての識者の発言も掲載されました。そのなかから抜粋します。

●「自衛隊」……柳沢協二さん(元・官房副長官補 旧防衛庁で運用局長や官房長を歴任)
 日本周辺でも軍事衝突の危険が潜んでいる。安保法により、日本が直接攻撃を受けなくても、活動中の米艦を守るための武器使用ができるようになったからだ。
 これは事実上の交戦となり、日本が相手国から敵とみなされ攻撃を誘発する。日本が攻撃を受けていないのに、米軍の戦争に巻き込まれることになる。これは本来の任務である国土防衛とは全く違う活動だ。
 安保法の新任務で生じる危険は、本来なら一年前の安保国会でじっくり議論すべきだった。
 今からでも日米が軍事的に一体化する得失を分析し、慎重な対応をすべきだ。

●「憲法」……君島東彦さん(立命館大教授
 他国を武器で守ることを可能にする安全保障関連法は憲法九条に違反している。だが、反対するだけでは不十分で、どうすれば安保法なしで日本の安全を確保できるか議論を深めて政策を提示し、市民が行動することが必要だ。
 憲法の平和主義の趣旨は、敵を想定する軍事同盟ではなくて「共通の安全保障」で日本を守ることだ。
 政府が「共通の安全保障」へ動かないならば、市民がそれを先取りする必要がある。

●「外交」……猿田佐世さん(弁護士)
 米国は日本に期待していることが一歩一歩進んでいると評価はしているが、満足してはいない。これからは具体的に安保法を運用し、軍事行動に慣れるよう求めてくるだろう。
 米国と「両思い」になりたいという日本の姿勢には懸念も付きまとう。たとえば、中東諸国の人たちは米国に反感を持つ一方、日本に対しては原爆を落とされながらも戦後に発展を遂げた「平和国家」という好意的なイメージを抱いてきた。今後は、米国陣営で戦争する国だという認識を持たれかねない。

 うーむ、「戦争したいんだい。どんどん行くぞ、愚民どもに考えさせるな」とやってるアベボン、自民党……。外交力の欠如、思考力の停止……。
 「共通の安全保障」へ、あたしら国民が動こう。
 考えよう。声をあげよう。動こう。


やっぱり回復には8か月くらいかかるのね

2016-09-18 12:13:43 | よもやま話

 今までちょいと遠出をする気になれなかったんだけど、やっとからだのメンテナンスをする気力がわいてきてくれたのよ。で、前回書いたけど根津へ。ぶらぶら歩く気持ちになってくれたのもありがたかった。
 誰の著書だったかなあ、「けっこう大きな病気やけがをしても数か月で平常に戻ったぐらいに回復する。でも本当に心身共にしっかりとするには8か月ほどかかる」というような意味の文章を読んだことがありました。精神科医の中井久夫さんだったかなあ。
 で、からだのメンテナンスをする気力がわいたのって、アホ犬ハルトくんが天国でのお手伝いをしに行ってから7か月半ほど。ボケにつきあい、寝たきりにつきあいで、自分で思っていた以上にへとへとだったみたい。「回復には8か月ほどかかる」ってホントだなあとしみじみ思ったよ。
 7か月半のあいだ、食品成分表の大改訂に伴う食品解説のお仕事をいただいて、調べることと書くことで目的意識とやりがいを与えていただいたことは本当にありがたいことでした。その忙しさがおさまってからの7月8月、ボケーとせざるを得なかったのもいいことだったんだろうなあ。
 まことにねえ、よい道筋を指し示していただいているよ。大きなところで愛されているんだなあと、なんだか胸が痛くなる。感謝です。


根津から日暮里までぶらぶら40分

2016-09-16 08:18:41 | よもやま話

通称「やねせん」で有名な谷中・根津・千駄木。根津に行ったので、せっかくだからJR日暮里駅まで歩いてみました。
  根津駅近くからへび道を通り谷中銀座商店街に入って日暮里駅へ。
 平日の昼間だからか、地図を手にしたおばさまグループが幾組も歩いていたので、「ほう、やっぱりここらへんは観光地なのね」と思ったんだけど、びっくりしたのが谷中銀座商店街周辺に外国人観光客が多かったこと。
 下町っぽい感じにしつらえたお店が多いけど、ちっちゃな短い商店街なのにねえ。いやいや、だからこそお手軽に下町情緒を味わえるってことか。
 で、カフェが多いことにもちょっと驚いたよ。
 今度根津に行ったら、逆方向に上野駅まで歩いてみよう。


オートミールのクッキー作ったけど

2016-09-11 14:50:42 | よもやま話

 オートミールは、牛乳で煮て砂糖をかけるポリッジではなく、お粥ふうに煮て和風で食べるのが好き。
 グラノーラもクッキーも好き。
 久しぶりにオートミールクッキーを作ることにしたんだけど、オートミール、卵、砂糖だけで作るいちばん好きなクッキーは天板にくっついちゃって、はがすときに砕けちゃう。グラノーラを作ってるわけじゃないんだけどねー、そんな形状になっちゃうのよ。
 手早く慎重にはがしたんだけどやっぱりそうなってしまったよ。(写真 右)
 なので、小麦粉と油も入れたクッキー(写真 左)も作ってみたら、うーむ、やっぱりいまいち。次に作るときは配合割合を変えて、オールスパイスやシナモンも入れてみようと思ったのでありました。


あったりまえだけどさ、原発がなければ原発事故は起きない

2016-09-05 08:05:49 | 原発

 今朝の東京新聞社説から抜粋します。

●原発避難計画 「絵に描いた餅」ならば
 「絵に描いた餅」。原発事故の広域防災訓練の参加者が、漏らした言葉。でも皆さん、そもそも疑問に思いませんか。こんな訓練が必要な原発と、私たちは、ともに暮らしていけるでしょうか。
 原発から半径三十キロ圏内の広域避難計画の策定は、3・11の教訓を踏まえ、原子力規制委員会から自治体に義務付けられた。
 避難の実効性には、かねて疑問があった。全国に先駆けて再稼働した九州電力川内原発では、三十キロ圏内の住民全員が避難を終えるまで、最長で四十三時間かかると警鐘を鳴らしていた。
 先月再稼働したばかりの四国電力伊方原発では、陸路で避難する場合、事故を起こした原発の直前を通る以外に、文字通り道がない人たちが大勢いる。
 そもそも原発は、人口密集地から隔てられ、交通の便が良くないところに建てられてきた。避難を考慮に入れた立地には、なっていないということだ。
 国策と言いながら、国は避難計画の策定を“支援”するだけだ。規制委は、計画を作れと言いながら、なぜか、その内容や効果を審査する立場にはないと言う。
 住民の安全を物差しにして、避難計画の実効性をきちんと審査したならば、恐らくどの原発も、おいそれとは動かせまい。
 天災は避けられない。だから備えを怠れない。だが、原発事故は避けられる。
 訓練を重ねて身に染みるのは、原発のリスクの大きさだ。そして「原発に頼らない社会」づくりを進めていけば、「絵に描いた餅」と言われる机上の避難計画も、確実にいらなくなるということだ。