ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

昨日も今日も発泡濁り酒は1杯に

2011-02-22 19:17:45 | おいしい
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 むふふーん、森田商店さんで「寿喜心(スキゴコロ) 雄町純米にごり」(愛媛県西条市 首藤酒造)4合瓶を購入。
 もうこれ、ようこさんがいくつも試飲させてくださったなかでピカイチでした。

 ようこさんが「スキゴコロもいいですよ」と出してくれたとき、ちょっとひるんだわさ。
 でももちろん「色好みの心」のほうじゃなく、「風流を好む心」の意味のほうね。もしかしたら、「とってもお酒が好きな心」のほうか。

 先日は「上喜元」を美味さのあまり短時間で飲み干してへべのれけになっちゃったんで、今回は味わって飲むのじゃ。
 ということで「寿喜心」は1日1杯に限定。でも他のものは飲み放題じゃ。
 うーん、1日1杯の意味ないじゃん。とほほ。
 今回はブランデーのポール・ジローも用意したんだけど、日本酒のあとに飲むとスモーキーな香りが鼻について、ちょっと失敗したかも。
 でもまあ、昨日も今日も同じ御酒のラインで同じようなものを飲み食い。



ちょっと早いけど、ひなあられも用意。
ほかは、オイルサーディン、粒マスタード、ブロッコリー、カリフラワー、ピータン、クラッカー、白菜漬け、チェダーチーズ、くるみ、ローズソルト。


 きのうは、ち・よ・つ・と 飲み過ぎたかもで、のどが渇くこと渇くこと。
 糖尿病のかげにおびえてしまった。
 今日は少しひかえるつもりでございます。

 さて、昨日の大笑いは朝日新聞の夕刊小説でした。

 「なかでも小田月厳入道信定というものが出来物じゃ。己が庶流ゆえに、人を生まれ育ちで見ぬ。ただ才覚と、これで見るわ」
 人差し指と親指を丸めてみせた。
 「はあ、仏の印相で」
 「阿呆、鳥目(ちょうもく)よ。銭じゃ」


 もう大笑い。
 本当に、仏の印相にも見えるし、お金マークにも見えるよね。うひゃひゃひゃひゃー。うーむ。

久しぶりに会えて嬉しいFF同窓会

2011-02-17 19:38:18 | うれしい
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 “大学受験の息子の付き添いという口実”で山口県から東京に遊びに来たらしいY・M君のおかげで、“じゃあ久しぶりに集合じゃん”になりました。
 おかげさまで何年かぶりで、FF(フィルムファクトリー=映画製作工房)の仲間が集まりました。
 早稲田は映研(映画研究会)が有名らしいですが、FFは同好会&今は無し。
 おまけに私は幽霊部員。
 映画製作にはまったく興味がなく、誰もいない静かな部屋をみつけてそこで本を読んでいたら「利用するなら入会して部費を払うように」ということで部員になっただけ&部室でよく酒盛りしてただけ。
 そんな私にも声をかけてくれてありがとう。

 前回の集合から6年ぶりぐらい。会えて嬉しかった。
前述のY・M君は新幹線には欠かせない部品をつくっている鉄工所の社長。
 ほかは、塾の主催者で何回もの大変な手術から無事還ってきたF、医療ジャーナリストとして活躍しているS、フィルムのカメラマンY、IT関連のK、専業主夫になったY、長野善光寺の某宿坊住職のY、ミュージシャンのKと、みんながんばってる。唯一ヨレヨレしてるのが私。トホホでござんす。
 今回参加していないメンバーについてもうわさ話に花が咲きました。

 さて、今回ね、自分のテーマを2つ設定したんです。
1.今の自分でいること
2.お酒に飲まれないこと

 あのころの自分に戻っちゃわずに、今の自分であのころの仲間に会うことって、けっこうこれまでは難しかったんです。だから「今の自分でいること」。
 けっこうできてたように思います。
 面白かったのが、「あの癖、変わってないなあ、あの人も、その人も」と指摘していたその人も、自分の癖が変わっていなかったこと。自分のことってわかりにくいよね。

 2.は簡単。ぐふふ、飲まなきゃ酔わない、飲まなきゃ飲まれない。
 あたりまえだ。
 今さらながら、“飲みすぎなきゃいいんだけどさ”ですね。
 でもさー、それができるかできないかが大変サー。
 で、できました。ビール2杯であとはウーロン茶で4時間。しらふで帰り着いたなんて、感激!
 が、翌日、「上喜元 特別純米 にごり酒」(山形県酒田市 酒田酒造)4合を、あまりのうまさに1時間かからずに飲んじゃって、じぶんちで記憶なし。
 ばかじゃん。ま、いつものことか。
 えっ、「あのころから成長しとらんじゃないか」という声が聞こえるような気が。こらY、よけいなことは言わんでよろし。

 次回もよろしくねー。

つげ櫛がターゲットに……

2011-02-11 17:35:23 | 犬猫

武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 やけにハルトが静か。ケージから出ようとしません。
 雪が降って寒いからこもってるのねと思いつつ台所に行ったら、何かが散らばっている。


 何年も大切に使っていたつげ櫛の無惨な残骸……。
 もう脱力……

 ハルちゃんよ、今まで興味面を示さなかったのにいきなりどうして。
 カミカミ用の木の棒には見向きもしないのに。

1.つげ櫛に塗っているオイルにひかれたの? 
  でもそれならどうして一緒に置いておいたオイルの袋が無事なのよ。
2.雪が降っていてお散歩に行けないうっぷんばらし?
3.昨夜遅く酔っぱらって帰ってきたねーちゃんが気にくわなかったの?
4.やってみたかっただけ?
5.その他?

 きりきりと白状しろい、この破壊大魔王め。

「えん罪です!」


「悪いことなんか何にもしてません!」


「やったのはあいつです! ほら、ごめんなさいしてます!」
            ↓



「本当です!」


「信じてくれないなんて……」





「へへ、このぐらい言っときゃいいわな」


……………………


未熟って、ね  小川棟梁のことば

2011-02-07 13:40:12 | 本や言葉の紹介
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 先日、「あー、未熟なことをしてしまった!」とガックリしていろいろ思いめぐらしていたら、翌日にお客様とのセッションという形で、“それはどういうことだったのか”を教えてもらえました。
 セッション中も終わったあとも、いろいろ再確認させてもらえてとってもありがたかった。

 で、思い出したのが宮大工の棟梁・小川三夫さんの言葉でした。少しご紹介させてください。

●「棟梁」(小川三夫 文藝春秋)より
・上手になれば、過去の自分の未熟さがわかる。
 それも上手になって始めてわかること。つまり、判断は常にそのときの自分を越えないということや。

・合格点はいつも自分が納得がいく満点でなければならないのです。

・なかなか気がつかないことやが、職業ごとに暮らし方、考え方があるもんや。

・やる前に考えて、できねえと思うようなやつは、職人としてはつかえねえで。
 それでは、小さな体験からはみ出せねえってことだ。

・自分で枠をはめてしまったら辛くなるだけや。それで思ったのと違うと言って出ていくんだが、おもしろさを見いだせないというのは不幸や。
 どんな仕事だってやってみれば、どこかにおもしろさがある。
 それを見つけられないと、何をやっても大変や。向こうからおもしろさや楽しさは来てくれるわけじゃないからな。それに気がつくまでは同じことを繰り返すだろうな。


 そう、本当にそうなんですよね。

 小川さんは、あの西岡常一棟梁、法隆寺金堂の解体修理や法輪寺三重塔、薬師寺金堂、同西塔などの再建を棟梁として手掛け、飛鳥時代から受け継がれていた寺院建築の技術を後世に伝えて「最後の宮大工」と称された、あの西岡棟梁の唯一の内弟子。
 西岡棟梁もすばらしいことを教えてくれてますけど、小川棟梁も“棟梁”“職人”“会社経営者”“次代を育てる立場”からすごいこと言ってます。

 西岡棟梁の本も、小川棟梁の本も、読んでみてほしいなあ。

ガッツだぜ! 「絲的メイソウ」

2011-02-01 16:52:30 | 本や言葉の紹介
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 スンマセン、大笑いしたところを勝手に抜粋します。

★私だってほめられるのは嫌ではないけれど、「文章書けるなんて羨ましいな」などと言われても面白くありません。「今度僕にも文章の書き方教えてよ」なんて輩(やから)が場末の飲み屋なんかにいるけど、やなこったって感じです。そういう人は、漁師に向かって「今週末、釣り堀行くんでコツ教えてよ」なんて言ってぶん殴られてくるといいと思います。

★(カラオケは嫌いだという話で)
 歌いに行ったところで、うまい酒が出てくるのなんか見たことがない。珍しいラム酒や瓶(かめ)に入った焼酎なんか出てこない。私の苦手なウィスキーの水割りか、水っぽいカクテル、安い日本酒。食い物もまたしかり。乾き物しか出てこない。犬のおやつじゃあるまいし。

 さらにおぞましきは歌詞である。昔、とても暑苦しい性質の上司と二人きりになったときに、「百万本のバラ」を歌われたことがある。繁華街のはずれにあるスナックで、人間の汗とこぼした酒のしみ込んだ赤いビロードのボックス席で私は殺意さえ覚えながら「ボスしけてるぜ」を歌った。なんと情けない返歌だろう。かつて和の先人たちはみやびな歌を歌い交わしたというのに千年たった我々ときたら、このていたらく。

★宴席と言えばセクハラである。(中略)騒ぐことはない。ヒンとかキャンとか言うとセクハラ人は増長するに決まっているのだから、中学校の体育の先生ばりに、
「ハイ、その手を五センチ下げる、ハイ、よーし、そこならオッケー」
 とか、
「ハイ、そこは気持ちいいからやめてください、で、何の話でしたっけ」
 と、よく通る声で反応すれば相手はみるみるやる気をなくして一件落着である。カタカナの「ハイ」がポイントだ。女は死ぬまで女なのだから、この「ハイ」は、墓まで持っていきたいものである。

★何が酒飲みの掟なのか。
 酒飲み三訓というものがある。昔よく行った飲み屋の壁に貼ってあった。
・飲んだら酔え
・くだを巻くな
・金を払え
 という、粋で明快なもので、これは一生忘れまいと思っていたのに、罰当たりな私は金曜の夜に財布を会社に忘れて、しかも会社はロックされてしまっていた。三訓を貼った店主は、感情をツケにしてくれたばかりではなく、翌日の生活費まで貸してくれた。北海道の人で名古屋の店だった。未だにどちらに頭を向けて寝たらいいものかわからない。

★「自分の取説」という文章の、
・「各部の名称」から
 腹部 肺部 中身がしばしば真っ黒になります。定期的なフィルタ交換をおすすめします。
 うなじ部 触ると「いやーん」と野太い声を出します。
 
・「上手な使い方」から
 言うことを聞かない場合。
 「仁義」「商道徳」「何様のつもりだ」などといったキーワードを使うとたちどころに大人しくなります。逆切れはあまりしませんが、しても相手にしなければ独りでに収束します。

 本製品は「体育会系」を装っていますが、体育会とは無縁で、むしろ打たれ弱くできています。しかし、「女扱い」をされると意地を張ったり反発したりします。「単なる酒飲み」として扱うのが妥当でしょう。

・「故障かな? と思ったら」から
 「セレブ」「母性」「エコ」「ラカン的」などという言葉に接すると「けっ! ざけんな、やってらんねー」とほざくことがありますが、これは故障ではなく正常な反応ですので、通常通りのご使用が可能です。


 いいなー、好きだなー、こういうセンス。
 これくらい言えるようになりたいなー。
 これ、「絲的メイソウ」(絲山秋子 講談社)。

 絲山秋子さんって、「とりぱん 3」(とりのなん子 講談社)で絲山・とりの対談をしていて、糸山さん曰く「会社員をしていたときの同期の友達が、何か、すごくお前と感性が似てるマンガがある、と。」紹介されて読んだらすっかり「とりぱん」ファンになったとのことでした。
 この対談を読んだのがきっかけで絲山さんの小説(タイトルは忘れました)を読んだのですが、それはあまり趣味ではなくてそのままにしていたのでした。
 それが、たまたまエッセイを読んでみたら、こりゃええわいな、でございます。ぐっふっふ。 
 久しぶりにおもしろくって爽快でございました。ほかのも読む予定でございます。楽しみ楽しみ。