ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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虐待の連鎖を断ち切る

2004-06-25 22:32:21 | 本や言葉の紹介
 『生まれ変わる家族』(鳥山敏子 法藏館)にこんな文章があります。

 「我慢することに慣れる」ことは、自分のからだの要求や、自分は本当はどうしたいのかを感じ取る感覚を完全に麻痺させてしまって、こうあるべきだというところで動くからだになってしまうことなのです。こうあるべきだと自分のからだを操作して生きている人は、あるべきところで動かない子どもを見ると、すぐ叩いたりどなったりします。その子どもが、どうしてそうしているのか、考えてみることはありません。
 自分が親からそういう扱いを受けてきたので、子どもが自分の思いどうりに動かないと、出てくる言葉はみんな同じ、「わがままだ」「勝手だ」「だれのおかげで食ってると思っているんだ」といった言い方ばかりです。また、すぐ叩いたり蹴ったり、押入れに入れたり、家から放り出す、蔵のなかに閉じ込めるといった方法をとるのです。
 親自身もその親の思いどおりに動かされてきたために、自分の内側にしまいこんできた心の傷や、その傷に触れたときに吹き出してくるどうすることもできない怒りがどこから来ているのか、自覚できないのです。だから一様に、「おまえをしつけるためだ」「まともな人間になるためだ」と、子どもに暴力をふるうのです。



 児童虐待の連鎖に気がついたかたは、それを断ち切る勇気を持ってください。自分と親との関係を思い返したり考えたりすることはとってもつらいことでしょうが、どうか実行してください。