ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

子どもの疑問にお釈迦さまが答えるとしたら3/3 わがままな愛と本当の愛

2019-04-12 09:32:25 | 本や言葉の紹介

 『答えにくい子どもの「なぜ?」に お釈迦さまならこう言うね!』(増田俊康 主婦と生活社)から。

●「愛ってなに? こたえ 相手から好かれたいという気持ち」
 仏教では愛とは元々、相手を自分の思い通りにしたい、好きな人から自分も好かれたい、というわがままな気持ちを指す言葉です。
 相手に何かを求めないで、こちらから与える気持ちは、愛ではなく慈悲というのですが、今は慈悲のことを愛と呼んでいるのがほとんどです。だから今は、愛と一言で言っても、わがままな愛と慈悲の愛、二つの愛があるんだね。
 みんながもし、相手に何かをしてあげるときに、何かが返ってくることを望んだら、それは慈悲の愛ではなく、わがままな愛と思ってください。本当の愛(慈悲の愛)とは、相手から何かを返してもらおうというものではなく、すべての人に対して、私たちの心からどんどんあふれて湧いてくるものなのです。 


 イエズス会宣教師が日本に来て日本語=ポルトガル語辞典(日葡辞書 1603年出版)を作ったとき、「愛(神の愛)」を日本語に翻訳するのに大変苦労したそうな。なぜならば、その頃の日本には神の愛(慈悲の愛だねえ)という概念がなかったからだって。
 結局「御大切」という言葉を選んだ。うまい選び方をしたねえ。


子どもの疑問にお釈迦さまが答えるとしたら2/3 幸福はいくら分け与えても減らない

2019-04-11 09:53:22 | 本や言葉の紹介

『答えにくい子どもの「なぜ?」に お釈迦さまならこう言うね!』(増田俊康 主婦と生活社)から。

●「困っている人を助けたい こたえ その気持ちを大切にしながら大人になってください」

 お釈迦さまは「自分さえ良ければいいという心を捨てて、他人を助ける努力をすべきである。あなたが他人を助けるのを見た人は、さらに別の人を幸せにし、幸福はそこから生まれる」とおっしゃいました。
 そして、「一つのたいまつから、何千人の人が火を取っても、そのたいまつは元の通りであるように、幸福はいくら分け与えても、減るということがない」ともおっしゃいました。

 それと、自分ができることをする、できないことまで背負わないことも必要だよね。
  同じように、キリスト様は「なんじの隣人を愛せ」と言ったけど、「自分を愛するように」って言葉がその前についてる。自分をないがしろにして他人を救えっていうことじゃないんだよ。
 他人を助けるために自分を不幸にしてしまうのは本末転倒、よいことではないんだ。


子どもの疑問にお釈迦さまが答えるとしたら1/3

2019-04-10 10:20:26 | 本や言葉の紹介

 『答えにくい子どもの「なぜ?」に お釈迦さまならこう言うね!』(増田俊康 主婦と生活社)から抜粋します。

 ●「自分に自信がない こたえ 努力した、という事実が自分を強くする」
 お釈迦さまは「自分がだめだと悲しむ人は、だめ人間ではない。自分をよく知らないで、すごい人間だと思っている人こそが本当のだめ人間だ」と言われました。
 自分自身に嘘はつけません。だから本当のことをするしかありません。
 あなたががんばったとすれば、努力した、ということは間違いなく本当です。
 きちんと努力した、という満足があれば、自信はちゃんとつくのです。できなかったことより、できたことを数えよう。

 うん、「きちんと努力した」というのが大切だね。見当違いの努力はむしろしないほうがいいよ。
 「こういうひとになりたい」と思ったら、じゃあそうなるためには何をしたらいいかをちゃんと考えて、きちんとおこなうことが必要。

 


期日前投票に行くわ

2019-03-31 10:01:31 | 本や言葉の紹介

 埼玉県とさいたま市の議員一般選挙、4月7日が投票日だけど、期日前投票に行ってくる。それで思い出したのが「美しい朝」(さだまさし ダイヤモンド社)。2007年冬から2009年春にかけて書かれたものが載っています。
 抜粋します。

●「そんなのかんけーねー」と選挙を放棄する事は政治への反対票ではなく多数意見への賛成票だと気づかないほど民度の低い国になった。たぶん「危険」なんて言い訳。本当は政治の事なんて何も知らないけど見栄があるし、面倒くさいだけ。

●中国の神話時代に「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)」という逸話がある。(説明文は略)  腹が一杯で生活の不安がなければ幸せだから誰が指導者でも構わない。成る程それはそうだろうが終身雇用、年功序列、親方日の丸護送船団方式の鼓腹撃壌の時代はバブルとともに消えた。今は国民が真摯に国を思う時代なのだ。国とはなにか、国民とはなにか、と。  若者が国を語らず、老人が未来を語らぬ国はいつか滅び去る。  国は自分に、自分は国に、果たして何が出来るかを問え。

あたしゃ御酒をいただけて、猫の幸太君にご飯食べさせてやれて、病気のときは獣医さんに診てもらえてっていう今のささやかな暮らしがいい。生活できるのかなあという不安があっても、戦争景気なんかで暮らしが豊かになるより今のままのほうがずうっといい。
 だから戦争いらない、戦争できるようにする憲法改悪いらない、原発いらない、辺野古に基地はいらない、水と食料を他国に売り渡したくない。
 だから選挙権という権利をしっかり使って、日本に貢献するよ。


360度生きられるほうが楽しい

2019-01-23 10:27:52 | 本や言葉の紹介
 お正月早々風邪で寝込み、引き続いて花粉症発症。 いつもより1か月ほど早く発症したのはやっぱり体が弱ってたからだろうなあ。
 風邪の症状がかなりひどかったのは、体を大切にしなさいよとのおさとしですな。
 腰と座骨神経のラインに痛みが残っているため、トリートメントはしばらくの間お休みします。他は大丈夫。
 本当にねえ、暴飲暴食はいけませんですよ。
 
 さて、「阿川佐和子のワハハのハ この人に会いたい4」から、美輪明宏さんとの対談での言葉を抜粋します。
 
阿川 美輪さんが高校時代、先輩に、「君ね、ラジオのどのチャンネルを回しても楽しめる人間になれよ」と言われたというお話を読んで、なるほどと思いました。
美輪 そう。「分度器で言えば一つの分野しか知らない人は15度ぐらいの人生だ。音楽も
スポーツも政治も経済もみんな知ってると、360度生きられる。そのほうが楽しいじゃないか」って。
 
 ほんとだねえ。
  人生を楽しく生きるためにも戦争はいらないねえ。戦争できる国にするための改憲はいらないねえ。戦争するための基地もいらないさあ。命を脅かす原発もいらないわあ。

戦争への道を進ませないために、9条改憲はダメ

2018-12-06 10:08:19 | 本や言葉の紹介
 「知る権利」を侵す恐れがある特定秘密保護法が成立して5年の今日、東京新聞に弁護士の海渡雄一さんの発言が掲載されたので抜粋します。
 
●特定秘密保護法きょう成立5年 「戦争する国」へ進む
 特定秘密保護法が成立した後、安全保障関連法、「共謀罪」ほうが次々と成立し、この5年で日本が「戦争をする国」になるための法律がフルスペックの状態で整った。
 まず国家安全保障会議(NSC)設置法ができ、戦争遂行の機関を作った。秘密法が続き、戦争準備の情報を隠す制度ができた。そして、安保法で海外での武力行使に道をひらき、共謀罪法は戦時の反対運動を抑える仕組みを作った。安倍政権はこの路線を突き進み、この先には9条改憲と緊急事態条項の新設がある。
 
 秘密法の問題点も放置されたままだ。もし市民が摘発され、刑事裁判がおこなわれても、どんな情報の漏えいにかかわって罪に問われたのか、具体的に示されない。何が秘密かも秘密だ。行政が恣意的に都合の悪い情報を隠す恐れがあるが、特定秘密は件名しか示されず、チェックできない。
 秘密法は廃止すべきだが、せめて一定期間後に公開させる制度を必ずつくるべきだ。
 

 行政によって秘密のうちに罪をかぶせられ、秘密のうちに処分されるって、恐怖政治だよね。
 生活の根幹である主要穀物の種を放棄し、水を売り払い、事故が起きたらすさまじい被害を引き起こすエネルギー施設の維持・増設・開発を進め、戦争ができる国にする……誰が日本を滅ぼそうとしてるの? 売国奴って、こういうことをする人たちのことじゃないの?
 憲法改悪いらない、戦争いらない、原発いらない。

市場の論理と生活の論理の違いが夫婦のすれ違いの原因というのに納得2/2 

2018-11-13 08:38:51 | 本や言葉の紹介
 共同生活を営む場をコミュニティーというけど、これは「cum(ともに、お互いに)」と「munus(義務を果たす、助け合う、贈り物をする」という二つのラテン語からできたことば。家庭でも、家事育児を担う妻が夫の仕事を支援してくれるように、夫も妻の家事育児のサポートをするのは、共に生活の場を創りあげる成員として当然の態度と言える。
 
  (感想)うーん、コミュニティーって社会的共同体ってイメージみたい。家庭って私的な感じがするから、家庭をコミュニティーと認識してる人ってあんまりいないんじゃないかなあ。でも家庭って、コミュニティーがどうのこうのってのはさておき、「共に生活の場を創りあげる場」だよね。じゃあその家庭で協力し合うのは当然だよね。
 
  政府が推進する「女性活躍」「女性が輝く」のフレーズは、おかしいのではないか。筆者が、すでに「先進国で一番活躍しているこの国の女性が輝いて見えない」という、政府与党議員の目の曇り具合のほうが気になってならない。
………………………
 
  アタシならさ、どうせ一緒に暮らすなら、お互い納得できて助け合えていたわり合える場(家庭というコミュニティーだねえ)を創りたいと思うんだけどなあ。
  ま、いろんないろんなカップルがあるよね。お互い機嫌よく暮らせるのがいちばんなんだろうねえ。

市場の論理と生活の論理の違いが夫婦のすれ違いの原因というのに納得1/2

2018-11-12 10:50:24 | 本や言葉の紹介
 「夫が家事育児を分担しない」という妻の嘆きは昔からあるど、女性の負担が多くなってる今は以前より深刻になってる気がする。
 ちょっと前のことになるけど、10月10日の東京新聞夕刊に掲載された社会学者の水無田気流(みなしたきりゅう)さんによる「家事負担 夫婦の深い溝  市場の論理 生活の論理」を読んで納得したわ。以下は抜粋+感想です。
………………………
 現状では、フルタイムワーカー同士の夫婦であっても、7人に1人の夫が全く家事育児をしないとの統計もある。
  日本のフルタイムないしはそれに準ずる形で働くワーキングマザーは、先進国で一番の長時間労働者との統計もある。有償労働(仕事)と無償労働(家事労働)双方の負担が、重すぎるのだ。
 
 (感想)フルタイムで働きながら家事育児を一人で全部こなすってすっごく大変だよ。そういう人の夫って何のために結婚してるんだろうねえ。無料の家政婦(性サービス付き)がいて便利だというぐらいの感覚? それを許してる妻ってのもおかしいんじゃないの?
 
 妻の言い分は、「私の給料は夫より少ないけど、こっちだって働いているのに……」、「家事で手一杯なときに子どもが泣き出すと、『おい、泣いてるぞ』って……知らせる暇があるならあやしてほしい」等々。
 夫の言い分は、「自分のほうが稼いでいる」、「自分のほうが仕事が大変」だから家事育児は妻が負担すべき。
 
 (感想)家事労働の値段だけど、1カ月394,000円という数字もあるよ。https://www.drwallet.jp/navi/12247/   それだけの家事をやってさらに仕事も抱えてだよね、じゃあ夫より「稼いでる」ってことになるんだけどねえ。
 
  家事育児をしなくてもよいとの論理は、つきつめればお金を払ってケアワークのサービスを購入する消費者の目線。これは「市場の論理」から発している。一方、妻の嘆きは「生活の論理」に根ざしている。それは、ともに暮らす生活の場を、ともに築き上げていこうという共同性の論理でもある。
 
 (感想)おお、それって納得できる論だなあ。うん、一緒に暮らしている生活の場である家庭だから、金さえ渡しとけばなにやってもいい(なにもしなくていい)ってことにはならないよねえ。
  続きます。

『つもりちがい10カ条』でどっきり

2018-04-16 16:13:58 | 本や言葉の紹介

 長野県にある元善光寺のご住職が作られたと言われる名言を知りました。
 そうなんだよねえ、あちゃーと大反省。
 去年から続いているある問題にとらわれすぎていて「こりゃいけません」状態に陥っていたのに気がついたのよ。そうしたら少しずつ状況が動き出しました。ありがたいことです。
  ご存じのかたも多いでしょうが、ご紹介します。言葉が少し違うものも多いそうですよ。

高いつもりで低いのが教養
低いつもりで高いのが気位
深いつもりで浅いのが知恵
浅いつもりで深いのが欲望
厚いつもりで薄いのが人情
薄いつもりで厚いのが面皮
強いつもりで弱いのが根性
弱いつもりで強いのが自我
多いつもりで少ないのが分別
少ないつもりで多いのが無駄

 気づかせてくださってありがとうございます。


仏像に手を合わせるわけ

2017-11-08 09:56:59 | 本や言葉の紹介

8月5日東京新聞夕刊から抜粋します。

●タイの人々の心(小佐野慧太記者)
  日本に根付いた大乗仏教に対して、東南アジアで広く信仰される上座部仏教は瞑想などの修行を重視する。国内にある上座部仏教の寺院を見学したとき、祭壇の仏像が気になってスリランカ人の僧侶に尋ねた。「皆さんも仏像に手を合わせるんですね」。教えの特色から、御利益のようなものを期待しているとは思えなかったからだ。返答は「仏教を説いてくれたことへの感謝を伝えるためです」。


  こないだの選挙結果から受けたダメージが思ったより大きかったらしく、なんか気力が低下しちゃった。
 おまけに11月からマンション管理組合の理事長を務めることになり、ほぼ4年間何もしなかった管理組合と理事会の立て直しをするために大変面倒なことに手をつけているので、気分が落ち着かない。あまりにひどい状態のせいで頻脈が再発しちゃった。ブログを書く気にもなれんかった。

 管理組合と理事会がまともに機能するように、1年かけて土台を作らなくっちゃ。
 まあ、立て直しができることに感謝かねえ。うん、ここで食い止められること、その役割を担ったことは何らかのチャレンジなんだろうなあ。
 
 あるかたが「一つでも解決したら大前進」という言葉をくださったおかげで、「そうか、全部、すぐに、なんとかしなくちゃって焦ってたな」と気づけたよ。感謝感謝。
 「今まで何年もほったらかして、何度言っても聞かないふり見ないふりをしていた人たちが文句をつけてきたら、そのほうがおかしい」って言ってくださったおかげで勇気が出たよ。感謝感謝。
 誠実に、皆さんと協力してやっていこう。


日本国民は自立できたのか……キーンさんのコラムから

2017-08-13 13:54:44 | 本や言葉の紹介

 毎月1回「ドナルド・キーンの東京下町日記」が東京新聞に掲載されます。
 キーンさんは日本文学研究者として高名ですが、第二次世界大戦終戦後、太平洋戦争中にアメリカ海軍日本語学校で一緒に学んだ大親友のテッド・ドバリーさん(コロンビア大学名誉教授 先月亡くなられた)は東京に、キーンさんは中国に派遣されました。歴史の重要な岐路を目撃していると認識した二人は共通の友人7人を巻き込んで見聞したことを手紙にして送り合いましたが、これは書簡集としてまとめられ、2006年に「昨日の戦地から」(中央公論新社)という本になっています。
 それらについて書かれた昨日12日のコラムに、うーん、そうなんだよなあと胸が重くなった文があったので抜粋します。テッドさんからの手紙を読んでキーンさんが思ったことです。 

●色あせぬ72年前の忠告
  手紙には気になる一文があった。「日本人が上からの命令に頼る性質を清算しなければ、ある一つの独裁政権から別の独裁政権に移行する可能性がある。連合軍からの布告がなければ何もできないようでは、日本国民が政治的自立に向かって歩き出すとは思えない」。72年も前の忠告なのだが、日本国民は自立できたのか。5年前に日本人になった私には確信が持てない。


 前回「空気を読んで流れに乗ってしまいやすい点は変わっていないのではないですか」という高畑勲監督の言葉を紹介したけど、同じ朝刊にキーンさんのコラムも載っていて、お二人の言葉が重なって胸に響いたのでした。
 戦争いらない、原発いらない、憲法改悪いらない。流されないように頑張る。自分の頭で考えて行動する。


ボロボロの平和繕え……高畑勲監督の発言から

2017-08-12 19:28:11 | 本や言葉の紹介

 今朝の東京新聞「考える広場『気分はもう戦前? 今の日本の空気』」欄に、高畑勲さん(アニメーション映画監督)の発言が載っていたので最初と最後の部分を抜粋します。

●ボロボロの平和繕え 
 現政権は戦後を終わらせて、日本を新たな「戦前」にしてしまったのではないでしょうか。自衛隊は憲法九条二項の「戦力の不保持」に反してはいますが、これまで国連平和維持活動(PKO)でも武力の行使はできませんでした。ところが2015年9月に安保関連法が成立し、戦争ができる国になりました。
 しかも、特定秘密保護法で都合の悪いことを国民に隠せるようになり、「共謀罪」法で国民を見張ることもできるようになりました。国民を支配して黙らせて一定の方向へ向かわせる-。まさにあの戦前と同じ流れではないかと思います。
 9歳で終戦を迎えた僕は戦後民主主義の一期生です。新憲法下で70年、民主主義は日本で成熟したでしょうか。空気を読んで流れに乗ってしまいやすい点は変わっていないのではないですか。希望を持ちたいのですが無力感も大きいのです。

 「君が平和を欲するならば、準備せよ、戦争を」。これは古代ローマ以来、連綿と信じられてきた警句です。諸国はこれに基づいて軍備を増強してきました。ところが、第二次大戦後の冷戦で欧州が戦争の危機に直面したとき、フランスの詩人プレベールはこれを大真面目に駄じゃれでひっくり返しました。
 「君が戦争を欲しないならば、繕え、平和を」。フランス語のprépare(準備せよ)の「p」を削り、répare(繕え)に変えたのです。
 安倍首相は戦争の準備をしていますが、今こそボロボロの平和を繕うために、日本は全力を注ぐべきではないでしょうか。


 「空気を読んで流れに乗ってしまいやすい点は変わっていないのではないですか
 うん、その通りだと思うな。「共謀罪」がそれにますます拍車をかける……。やなこった、流されたかぁねえや。流れにのってしまいやすい自分を自覚して踏みとどまるぞ。
  戦争いらない、原発いらない、憲法改悪いらない。


自衛隊の災害救助は演習、国民の命が助かるのはついでの結果

2017-08-06 11:13:49 | 本や言葉の紹介

 今朝(7月6日)東京新聞「新聞を読んで」欄掲載に、自衛隊について触れた文章があったので抜粋します。

  「日報」があったかどうかでむっちゃ混乱・泥仕合をしている組織に、もっと慎重であるべき事態が起きたときに判断を任せていいのかね。もしかしたら事態をあいまいにするためにやってるとしたら、さすが日本の官僚組織は優秀だ……というような出だしにもニヤリとしたよ。

●「『日報』一事が万事」(荷宮和子 女子供文化評論家)
 大学の教養課程での憲法の講義だったか。「自衛隊の災害救助はいざという時の演習、国民を助けるのが目的ではない」と聞き、なるほどなぁ」と思った覚えがある。天気にも気温にも恵まれた状態で常に戦闘できるとは限らない。
 災害救助は演習もできて、国民も救助できる。自衛隊について国民から点数を稼ぎたい為政者にとっては魅惑のプランだ。
 改めてはっきりさせておきたい。自衛隊員に災害救助を命令するものにとっては、助かった国民の命は「当初からの目的」ではなく「ついでの結果」なのだ、ということを。
  そう思ってこの年まで生きてきたため、「国防ではなく、『災害救助で人助けをする』という目的意識を持って希望する子が増えた」(7月7日の特報面)には危機感を覚えた。世間知らずな高校生はまだしも、彼らの就職をあっせんする教師でさえその程度の認識なのか、と。悪意のない、善意の人々ほど、利用しやすいものはない。


 うん、そうだよね。
 自衛隊員の懸命な救助には心から感謝しています。でも、自衛隊はたとえば「○○のための演習」という名目がつかないと災害救助ができないそうだよ。それが遅れたために救助に向かうのが遅れたことがあるそうな。
 だからこそ、自衛隊とは別に、災害救助をするための専門家集団を設立するほうがいいと思ってるんだけど、そう言うとほとんどの男性は反対し、女性は賛成する。なぜかしらねえ。
  戦争いらない、原発いらない、核兵器いらない、改憲いらない。


法律と憲法はまったく違う法規、あたしら国民の権利や自由を守るために「12条する」!

2017-05-22 08:08:26 | 本や言葉の紹介

 共謀罪のことや高浜原発再稼働のことなどでかなーり憤慨しているんだけど、こんな現状だからこそ憲法改正に手をつけさせちゃいかんとまたもや思ったですよ。
 で、19日の東京新聞朝刊「『戦える国』に変質 言わねばならないこと」欄に掲載された、水野スウさん(エッセイスト)の発言から抜粋します。

●憲法そのまま未来に手渡す
 三日の憲法記念日は水曜日で、参加者から安倍晋三首相が9条改憲を2020年に施行したいと発言したことを聞いた。反対しづらい東京五輪に合わせ、みんなが一色に染められていく恐怖を感じた。

 安保法で骨抜きにされたとしても、9条は存在していることに意味がある。
 憲法で9条とセットになっているのは、個人の尊重が書かれた13条。個人を大切にすれば、国への犠牲を強いる戦争はできない。自民党の改憲草案では、個人の自由はすごく小さくなる。国に文句を言わせないために、「共謀罪」を作ろうとしているのではないかと勘繰りたくなる。
 私たちの自由と権利は、いろんな国の無数の人たちが戦って築いた。それで憲法に基本的人権が盛り込まれ、97条に「永久の権利」と明記された。私は憲法と同い年。何の努力もせずに、気付いたら、素晴らしい贈り物「憲法」を手にしていた。それを未来にそのまま手渡したい。
 だからこそ、自由と権利を国民の「不断の努力」で保持しなければならないという12条が大切。そういう努力をすることを「12条する」と言っている。


 法律と憲法ってまったく違う法規なのね。
 法律とは社会の秩序を守るためのルール。法律によって権利・自由が守られているが、国家が国民の権利や自由を制限するためのものという側面がある。
 国家権力を持つ側が自分たちの利権などを守るために国民に不当な制限をしたり、自由を奪うこともあり得る。

 そうさせないために憲法がある。憲法とは、国民の権利・自由を守るために国家権力を制限するための法規。
  で、その憲法を制定する権力は国民にある。国民主権だからね。

 今、憲法になんらかの手を加えたがってるってことは、安倍政権・現在の国家権力側のつごうがよいように変えたいってこと。
 戦争に参加しても、国民の権利や自由を奪っても、国民に文句言わせないようにしたいってこと。
 憲法に手を加えず、そのまま未来に手渡すことに賛成!
 12条しましょうや。


9条の精神を壊すな

2017-05-15 10:34:32 | 本や言葉の紹介

 今朝の東京新聞社説から抜粋します。
 本文にも書いてあるのだけど、「そもそも歴代の政府も多くの国民もその存在を認めてきた自衛隊を、急いで書き込む理由は何なのか。

●日本の平和主義 9条の精神を壊すな
 憲法記念日に、安倍首相が自民党総裁としてとことわりつつも、九条改正を唱えたのを聞き、皆さんはどう思われただろう。
 自衛隊の存在を書き込むだけなら認めていいと思われたか、それとも不安を覚えられたか。

 自衛隊はたしかに憲法の字句外にある。
 戦力不保持をいう憲法下で発足し、国連PKО(平和維持活動)の名の下に今は外国へも行く。
 しかしそれでも九条を侵しはしない。
 守るべきは専守防衛。他国の侵害はしない。
 首相は九条の一、二項、すなわち戦争放棄と戦力不保持を維持したうえで、自衛隊を認める明文を加えたいという。巧みな言い方である。
 しかも今の自衛隊は安保法により違憲濃厚な集団的自衛権を付与されている。展開次第では九条が歪(ゆが)められ、日本の平和主義は変質してしまうかもしれない。
 父や母、祖父や祖母、戦争体験者たちが命がけで守ってきた戦後日本の思いが霧消してしまう。
 キナ臭い現実をまだ見えぬ理想に近づけよう。現実の追認は未来への否認である。人類の正義は理想へ向かう行動にある。九条の精神を壊してはなるまい。


 「現実の追認は未来への否認である」
 これ、ホントだよ。おかしいぞと声をあげずに、あとになって「自分たちは犠牲者だ、国が勝手に戦争を始めたんだ」と言っても通じないわ。
 もしそんなことを言って犠牲者ぶったら、「そんなに愚かだからそれにふさわしい政党や議員を選んだんだ、自業自得」と言われるだろう。
 憲法改悪反対。戦争はいらない。原発もいらない。