ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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犬の命、瀬戸際で助かりました

2004-11-15 22:41:22 | まじめな話
 近所の犬の新しい飼い主さんが決まりました。この犬は、飼い主が足を悪くして散歩をさせられなくなったという理由で、殺処分されるところだったのです。

 2カ月ほど前、うちのハルトの散歩のとき、飼い主のおばあさんとその犬にたまたま会ったので挨拶をしたら、「明日でバイバイなのよ」とのこと。よく旅行する人なのでまたかなと思って聞くと、「自分の足が悪くなったため散歩できなくなるから、かわいそうだから明日の朝処分することになっている」というのです。

 もうびっくり!!! 
 一時預かりしてくれるところや里親を探すし、朝晩の散歩に行けないならば私が代わりにするから、とにかく処分するのは待ってほしいと説得し、とりあえず処分は取り消してもらいました

 さあ、そのあとがもう大変。地域の愛護団体や知り合い、インターネットでの里親探しなどで、3日間他のことがまったくできませんでした。

 散歩は毎日朝5時半と夕方6時にしてくれといわれたのですが、これが時間的にかなりきつかったです。また、夕方6時のはずの散歩を「今日は1時間早く行ってちょうだい」などと、勝手に時間を変更して電話をかけてきたりするのでスケジュールが立てられず、午後はお客様にも来ていただくことができませんでした。5日ぐらいでかなりダウンしてしまいました。

 私が引き取れれば一番よいのですが、うちのハルトとその犬は仲が悪く、またその犬は猫を見るとかかっていくのですが、うちには猫もいるので引き取るのは無理でした。

 9歳と高齢の犬ですし、室内飼いなのでなのでちょっと悲観的だったのですが、2週間ほどで引き取っていただけそうなかたが見つかり、お宅にご挨拶にうかがいました。そのお宅には、悲惨な境遇から助けられた犬がすでに2匹いたため、その子たちと仲良くやってくれれば預かりますよと言っていただけました。犬のことをとてもかわいがっていらっしゃるのがよくわかるご一家だったので、心から安心できてありがたかったです。

 タクシーで1時間半ほどかけて飼い主と共に犬を連れて行ったところ、すぐ他の犬とも仲良くなってくれたので、とりあえずお預けして、1カ月ようすを見ることにし、大丈夫だったので正式に引き取っていただいたというわけなのです。

 しかし、「散歩できなくてかわいそうだから処分する」「どうせ新しい飼い主なんか見つからないから」「私と離れたら寂しがるだろうし、そんなのかわいそうだから処分するの」「引取先が見つかったって散歩仲間に言ったら、うちの犬もお願いしたいっていう人がいたから紹介したから」「温泉に誘われてるから、引き取ってもらうのはそのあとにして」「車でつれて行くなら、あなたのほうで連れていってくれる人を見つけてちょうだい」等々の言葉、そのほかのいろいろな身勝手な行動……もう、口あんぐり。本当に困りました。

 動物を飼う人にはライセンスが必要なんじゃないかと思ったほどです。それ以前に常識が必要ですね。

 救いは、その犬が引取先で生活するようになってから、食欲が旺盛で便秘も治り、よく遊んではしゃいで、いきなり子犬に戻ったように思えるほど幸せそうに暮らしていることです。

 とにかく、このできごとは、いろいろなことを考えるきっかけになりました。自分もいつ死ぬかわからないから、今いる犬猫の先行きのことを考えておかないといけないなと思ったのもその一つでした。
 今回はグチっぽくなってしまってごめんなさい。