ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

 「日本に生まれてよかった!」から 3/3  日本も悪い国の仲間入りをしたのか

2017-01-27 08:09:12 | 本や言葉の紹介

  「日本に生まれてよかった!」(永六輔、ケン・ジョセフ 徳間書店)から、対談でのケン・ジョセフさんの発言を抜粋します。

●世界は自衛隊を軍隊だと認識している
 日本の自衛隊がサマワに入ったときもそうでした。ぼくはバクダッドの親戚の家にいて、その自衛隊の様子をテレビが生中継していた、それを見ていた親戚の人がなんといったと思います? 「えっ、なんで日本に軍隊があるの?」と、みんなびっくりしていた。「日本は軍隊を持たない国じゃなかったのか。日本も悪い国の仲間入りをしたのか」といわれて、今度はぼくがびっくりした。
 それまでは日本だけが軍隊を持たずに大国となった。彼らにとってお手本のような国でした。日本にはみんなが目指したいと思うような理想があった。その日本が自衛隊をイラクに送ってきた。イラクの人たちから見ると、「自分たちの目指していた日本が軍隊を送ってきて、なんだ、結局は普通の国になったんじゃないか」となってしまった。
 世界がどう見ているかが何も見えていないんです。


 安倍政権は自衛隊を軍隊として扱ってるよね。憲法を改悪して戦争ができる国にしたがってるし、自衛隊は紛争地域に派遣して戦争参加できるようにしたし……世界は、日本がいよいよ戦争準備に入ったと見てるだろうなあ。
 戦争はいらない。原発はいらない。くいとめるのは国民だよね。


「日本に生まれてよかった!」から 2/3 戦争をしたくてもできない法律

2017-01-25 09:00:14 | 本や言葉の紹介

 「日本に生まれてよかった!」(永六輔、ケン・ジョセフ 徳間書店)から、対談でのケン・ジョセフさんの発言を抜粋します。

●戦争をしたくてもできないという法律(憲法)がある日本はすごい国
 (湾岸戦争のときに難民キャンプに入ったとき、難民の人と話したことから)
 (難民の一人が)「日本ってすごい国だ」というんです。「日本には、戦争をしたくてもできないという法律があると聞いたんですが本当ですか」という。
 そうしたら中央大法科のやつがいて、「それって憲法のことをいってるんじゃないですか」という。それで「あ、そうか」と思って、それでまた「まあ、いちおうそうなっているみたいですね」と。
 そのときはそれだけの話だったんですけど、その後、キャンプに入って、夕方になってみんなと話しているうちに、はじめて「あっ」と思った。
 彼らみたいにいつも戦争ばかりだと、お金があってもどうにもならない。そういう彼らにしてみれば、戦争をしたくてもできない法律がある日本という国がすごいということだったんです。 実際、ぼくたちが帰るときにも、みんな集まってきて、「私たちもいつか日本みたいになりたい」という。彼らからいわれてはじめて、ああ日本はすごい国なんだと思い知らされたのが憲法のことだったんです。


  「日本人は“平和憲法”を持っていることがどんなにすごいことかをわかっていない」と気がついたそうです。うーん、憲法の内容って案外知られていないもんねえ。
 憲法は、権力を持っている存在が勝手なことをしないようにするためのものなんだよ。
  国民をしばるためのもんじゃないんだよ。それを改悪しようとしている流れはやめさせようよ。


原発安全神話などそもそもなかったのだ

2017-01-24 11:52:22 | 原発

  今朝の東京新聞の読者投書欄「発言」から抜粋します。

●原発廃止の思い届いて(会社員 横山淳)
  資源の乏しい日本。「原子力は平和的に利用すれば夢のエネルギーになる」。このようなスローガンは戦後の空気からすれば、まっとうな道筋に映る。
 クリーンな原発は事故が起こらないものとして推進されてきた。
 私たちはチェルノブイリの原発事故が起こっても、自分たちとは無関係だと思った。決して安全神話が崩れることはなかったのだ。
 しかし、福島の原発事故は起こった。福島第一原発の賠償に充てる費用は、1966年から電気料金に上乗せして積み立てておくべきだった。東京電力はこう提言した。つまり原発事故は起こる前提に立つべきだったと明確に言い切ったのである。安全神話など、そもそもなかったのだと。
 避難訓練を実施し、ヨウ素剤を備蓄するのはなんのため? 今、日本は事故が起こると認めた原発を動かしはじめているのである。そしてその新たに起こる原発事故の賠償費用はまたどこかに組み込まれていく。

 そうだよ、「福島第一原発の賠償に充てる費用は、1966年から電気料金に上乗せして積み立てておくべきだった。東京電力はこう提言した。つまり原発事故は起こる前提に立つべきだったと明確に言い切ったのである。」なんだよ。

 「安全じゃないから対策費を組み立てておくべきだったけど、忘れてたから今から払えよ、今まで電気を使用してた者ども。
 原発から上がった利益はこっちのもの、何かあったら対策・賠償費用は国民に押しつければいいさ。
 原発事故の賠償費用? なぜ企業側が払わなくちゃいけないんだ。電気を使ってる利用者が払うものだろう。国民が払うように組み込んどけ。」

  企業と国はそう言ってるんだよ。
 原発いらない。戦争いらない。国民はあんたらの奴隷じゃない。


 「日本に生まれてよかった!」から 1/3

2017-01-23 12:49:10 | 本や言葉の紹介

  「日本に生まれてよかった!」(永六輔、ケン・ジョセフ 徳間書店)から永六輔さんの文章を抜粋します。

●「教え育てる」のが教育ではない

 声楽家の中島啓江(けいこ)さんが話してくれたこと。

  小学校のとき、「あなたは声が大きすぎる」と音楽の先生に叱られた。
 でも転校した先では「大きな声なのにどうして歌わないの?」と励まされた。
 それで嬉しくなって歌が好きになった。
 教育とはよいところを見つけて引っ張り出してやること。
 「教え育てる」のではなく、引っ張り出すことこそ本当の教育です。

 日本の戦後教育がダメだったのは、文化系だとか理科系だとか意って、まず人を分けてしまったことです。そうではなくて、「ものを作る人」と、「作る人に材料を与える人」というふうに分けなければいけません。

 もの作りの中には人作りも入っています。知識を教えるだけが教育じゃない。知識だけだったらコンピュータでも教えてくれます。


 ほんとだねえ。 一つのことからマイナス面を引っ張り出すか、プラス面を引っ張り出すか。
 知識を使いこなせるのが知恵なのよねえ。


文化……元に戻すか、切り倒すか

2017-01-19 08:54:59 | よもやま話

 「少年の名はジルベール」(竹宮惠子 小学館)に次の文章がありました。

 1900年のパリ万博博覧会の際、パリでは道路工事を行ったが、街路樹をすべて吊り上げ、工事のあとに元に戻したという。文化とはそういうものなのだろう。

 いやあ、今度の東京五輪のためなどの理由で、樹齢100年近いものもあるイチョウ等の街路樹300本を伐採するという計画を知ったとき、ひどい暴挙だと思ったんだけど……日本には文化がないってことかあ。


「少年の名はジルベール」(竹宮惠子)を読めてよかった

2017-01-16 12:57:51 | 本や言葉の紹介

 漫画家であり京都精華大学教授の竹宮惠子さんが、代表作「風と木の詩」がどのようにして生まれたか、いわゆる“大泉サロン”とはどんなものだったのか、「少女マンガ革命」について、萩尾望都さんや増山法恵との出会いなどについて語ったのが「少年の名はジルベール」(小学館)。
 もうねえ、へえ~! の連発でした。
 大泉サロンって2年だけだったのねえ。もっと長い期間だと思ってた。 ぼろいお家の四畳半のふとん部屋がサロンだったのねえ。
 6畳の部屋が二人の仕事場で、竹宮さんは南向きの椅子と机、萩尾さんは西向きの座卓でまんがを書いていたのねえ。
 増山さんの名前は知っていたけど、この人がどれほど貢献していたのかを知ってびっくりしたわー。増山さんがいなかったら竹宮さんはこれほどのまんがを書けなかっただろうなー。
 20歳前後の女の子たちがよく頑張ったのねえ。
 ジェラシーを抱いたり、悔し泣きしたりした若き日々だったのねえ。
 萩尾さんと竹宮さんの関係って、C・S・ルイスとJ・R・R・トールキンみたいだなあ。
  などなどなど。

 才能と質の違いについても考えてしまったよ。
 うん、読めてよかった!


原発は日本滅亡のために導入された?

2017-01-15 12:24:59 | 原発

 今朝の東京新聞を読んでまたびっくらしただ。去年12月に、中国電力島根原発2号機で中央制御室と外部をつなぐ空調換気配管が腐食していて穴が19個見つかったって。最大のものは縦約30センチ、横約1メートル。これ、配管の保温材をはずしたら見つかったとのことで、事故が起きたら機能を維持できないおそれがあるって。
 それだけじゃないのよ。記事を抜粋します。

●原発配管 詳細点検せず
 運転中や運転可能な全国の商用原発42基のうち40基で、重要設備である中央制御室の空調換気配管の詳細な点検が行われていなかったことが、原発を保有する電力9社と日本原子力発電への取材で分かった。
 点検方法は各社の判断に委ねられており、規制委は全国の原発の実態を確認する。
 外気取り入れ口付近の目視点検や異音検査などが実施された例はあったが、配管の保温材を全て外した上での目視点検は行っていなかった。

 中央制御室は原発を運転・監視する中央施設。それがこんなにずさんだってことは、ほかの設備はもっとひどいって思っちゃうのは無理ないよね。
 原発は完全にコントロールされてるって言ったアホは誰だ。安全だってまだ言ってる人たちの頭の中ってどうなってるんだ。
 こうなると、原発は人的災害を引き起こして日本滅亡と世界を危機に陥れるために導入させられたんじゃないか、なにかが暗躍して原発維持を誘導してるんじゃないかなんてことさえ考えちゃうわよ。
 原発はいらない。戦争はいらない。


日本酒、鶴と亀

2017-01-10 13:11:36 | うれしい

 「鶴齢(かくれい) 純米酒生原酒 にごりざけ」をいただきました。「おいしいと思うし、縁起のいい名前だから」って。
 栓を開けてびっくりしたよ、発泡酒だった。おいしくいただきました。糠のような香りがかすかに感じられたんだけど、くださったかたはにおいは感じられなかったそうで、まず気にならない程度。こいつぁー春から縁起がいいわいと幸せな気持ちで飲んだのよ。ありがたいありがたい。

 えー、ワタクシ、10年以上前に「上喜元」(酒田酒造・山形県)の「特別純米活性にごり」を飲んだそのときから発泡してる日本酒にめざめたのであります。以前から上喜元の純米酒が好きだったので、発泡にごりもあるよといわれて飲んだらもうゾッコン。ン、もう、それからはお正月には必ずこれを用意してたのですよ。
 はじめて出合ったころは発泡してる日本酒なんかほかにはまず手に入らなかったんだよねえ。おまけに12月から2月ぐらいまでしか出回らないしさ。
 そのころは1升瓶しかなかったねえ。あんまり美味くて1升を2日で飲んじゃうのに変な酔いかたはしなかったなあ。でもさ、栓を開けたら発泡が弱くなっちゃうんだから1回で飲みきれるように四合瓶も作ってほしいなあと思ったことであります。
 その後、すてきなお酒屋さんの森田商店さんを知り、「発泡してる日本酒を入れてよー、上喜元の発泡にごりはおいしのよー」としつこく言ったら(ゴメンナサイ)、上喜元発泡にごりを6本入れてくれて、そうしたら、それを買ってくださったかたから大変なご好評をいただいたそう。その後普通に仕入れてくれるようになり、発泡してる日本酒も少しずつ種類が増えてきたんだよね。上喜元の活性にごりも4合瓶ができたし。今、発泡日本酒の主流は四合瓶になってるみたいだね。
 かすかに発泡してるのからシャンパンみたいに吹き出す元気なのまでいろいろあるし。ありがたいことでございます。あたしゃ元気なのが好み。

 それはさておき、「鶴齢」は、「鶴のようにご長寿でありますように」という意味もあるから、めでたいときにいいんだ」という口上つきでいただいたので、それなら亀のほうがいいじゃん、「亀齢」(きれい)ってのもあるんじゃないかと思って調べたら、ありましたねー、これが、広島と長野に。
 喜ばれそうなお名前だわねえ。くどき用にいいんじゃないかなんて思っちゃったわさ。
 気になる人がいるなら、「キレイなあなたに亀ほどのご長寿をねがって。そして長いおつきあいを希望して」なんて言ってプレゼントしたらうけるんじゃないでしょうかねえ。
 


「唱えるだけでは守れない、唱えなければ守れない」平和

2017-01-07 12:45:58 | 戦争

 4日の東京新聞社説に
「平和と唱えるだけでは平和は守れませんが、平和と唱えなければ平和が守れないことも事実です。」
という言葉がありました。うんそうだよね。
 
 この社説では、安倍内閣が2013年12月17日に閣議決定した、「国家安全保障戦略」(今後10年程度の外交・安全保障の基本方針)と、それ以前の指針である「国防の基本方針」(1957年に閣議決定)のことにふれています。
 ほんの少しだけ抜粋します。

●年のはじめに考える 「非戦」という国家戦略
 この戦略(、「国家安全保障戦略」)の策定を主導した安倍晋三首相は「ただ平和、平和と唱えるだけでは平和は守れない」と繰り返します。憲法改正で自衛隊の「国軍化」も目指しています。
 
 平和と唱えるだけでは平和は守れませんが、平和と唱えなければ平和が守れないことも事実です。

 国権の発動たる戦争と武力による威嚇、武力の行使を国際紛争解決の手段としては永久に放棄することを宣言した憲法九条は、海外で武力を行使しないという「非戦の誓い」でもありました。
 その後、米国と安全保障条約を結び、自衛のための必要最小限度の実力組織として自衛隊を創設しましたが、この誓いに基づく抑制的な防衛力整備と平和外交が戦後日本に平和と経済的繁栄をもたらし、国際社会の高い評価と尊敬を勝ち得たことは周知の通りです。

 戦後日本にとって平和主義は、地域の情勢を安定させ、国民には安全、安心と経済的繁栄をもたらし、国際社会から信頼と尊敬を勝ち得るための国家戦略なのです。
 米国にとっての「自由、民主主義、市場経済」や、フランスにとっての「自由、平等、博愛」と同様「国のかたち」を示す「アイデンティティー」であり、国家に力をもたらす「ソフトパワー」といってもいいでしょう。

 平和主義が、日本の国家価値を高める戦略であっても「積極的」という言葉を冠することで暴走、変質することはないのか。専守防衛に徹し、二度と軍事大国にならないという九条の原点を、私たちは常に確認する必要があります。


弁財天様からの今年の宿題かな

2017-01-01 12:28:11 | ありがとうございます

 新年あけましておめでとうございます。

 近所の弁財天様にお参りし、 「今年もきげんよくすこやかに過ごせるよう努力いたします」とご挨拶申しあげました。
 晴天なのに右目の下にしずくが落ちて、右目に涙がわき、「慈悲の涙、畏れかしこみて受けまいらせよ」というようなことば(文法的に正しい言い方かどうかわからないけど)をいただきました。
 「弁財天様からの慈悲の涙である。とおといものとしてうやまいつつしんで受け取りなさい」という意味のようです。
 うーん、また宿題をいただいたようです。ありがとうございます。

 かかわってくださる人など、いろいろなかたがたの慈悲や優しさで生かしていただいていることに心から感謝しています。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。