ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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生じて有せず 長じて宰せず

2012-08-13 10:51:18 | 本や言葉の紹介

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 先日「三蔵法師の大唐見聞録 3」(諏訪緑 朝日新聞出版)を購入。

 元気でタフで乱暴で単純な()玄奘が取経の旅に出て帰ってくるまでを書いた「玄奘三蔵西域記」の続編にあたるもので、この巻で完結でした。
 相変わらずの玄奘さん、ええやつやがな。 で、

 道教には「生み出しても所有せず はたらきかけても見返りを求めず 成長させても支配しない」そんな理念が流れていたと思うのですが

というせりふにひかれました。ええわあ。
 ちょっと調べてみたら、「老子」にある言葉らしい。

之を生じ之を畜(やしな)い、生じて有せず
為して恃(たの)まず
長じて宰(さい)せず
是れを玄徳(げんとく)と謂う
 
生命やものを生み出してこれを養い、生育してもそれを自分の所有物にしない
何かを行なっても結果をあてにしない
成長させても支配しない
これを「玄徳」-無為自然の道を体得した聖人の徳という
                    
 うん、こんなふうにやりたい、生きたい。このところのおこないを反省しました。ごめんなさい。ありがとうございます。

 ちょっと補足。

  道教は、中国三大思想(中国三大宗教)儒教・仏教・道教(儒仏道)の一つ。老子・荘子は脱俗的な倫理規範と世界の普遍的原理である『道』を説いた。その道家の老荘思想は中国大陸の土着宗教・風俗である『道教』の根本思想となったが、直接的に宗教・風俗としての『道教』を創設したわけではない。

だそうです。


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