11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。ここをクリック⇒前日比47ドル11セント(0.2%)高の3万0046ドル37セントで終えた。映画・娯楽のウォルト・ディズニーが急伸し、ダウ平均を押し上げた。米国で新型コロナウイルスのワクチンが近く承認されるとの見方も市場心理を支えた。ただ、米国の追加経済対策を巡る与野党協議が進展せず上値は重かった。
新型コロナワクチンが近く承認されるとの見方が市場心理を支えたが、追加経済政策に対する議会での協議が整わぬため上値は重かったと解説されています。
日経新聞:
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比47ドル11セント(0.2%)高の3万0046ドル37セントで終えた。映画・娯楽のウォルト・ディズニーが急伸し、ダウ平均を押し上げた。米国で新型コロナウイルスのワクチンが近く承認されるとの見方も市場心理を支えた。ただ、米国の追加経済対策を巡る与野党協議が進展せず上値は重かった。
ディズニーは14%高で終え、1銘柄でダウ平均を138ドル押し上げた。10日の投資家向け説明会で動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の契約者数の急速な伸びが続く見通しを示した。新型コロナ禍でテーマパーク事業の収益が落ち込んでいるが、動画配信事業が成長を支えるとの期待が膨らんだ。
米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が10日夕、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンの使用を推奨した。これを受け、FDAのスティーブン・ハーン長官は声明で「緊急使用許可に向けて最終手続きを急ぐ」との方針を示した。ワクチン普及が経済活動の正常化を後押しするとの見方が相場を支えた。
ただ、相場の上値は重かった。米政府の追加経済対策を巡る与野党協議は停滞している。米国では1日あたりの新型コロナの感染者数と死者数が過去最多水準にあり、ニューヨーク州のクオモ知事は11日、ニューヨーク市内の店内飲食を14日から禁じると発表した。経済支援なしでは目先の景気悪化が避けられないとの見方が強まった。
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