王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

25日 青葉被告はなぜ凶行に及んだのか…不遇な生い立ちや更生支援も 京アニ死刑判決が問いかけること

2024-01-26 07:46:12 | 社会
何とも酷い事件に一つの結論が出ました。
昨日25日京都地裁で「京都アニメーションに放火し、36人を殺害した罪に問われた男に死刑判決た」とマスコミ各紙が報じました。
2019年7月に起きたここをクリック⇒衝撃的な事件でした。即日死者が32人と報じられていますが、その後死亡の方も増え死者36人、負傷者32人と言う残酷な放火事件になりました。
ご遺族の事件に対する関心、世間の関心そして裁判員になった方の関心いろいろ報道されています。
日本では「罪刑法定主義」の下、死刑制度を認めていますから「事件後即極刑」とはいきませんから青葉被告の「責任能力について」検察と弁護側で厳しいせめぎ合いもあったのしょう。
143日に亘る公判日数数を月で表現すると下記の参考記事の「約5か月に及ぶ異例の長さの裁判員裁判」という事になるのでしょう。
その議論の上で、死刑判決となりました。
弁護側は控訴しますかね?

写真:青葉被告

読売テレビニュース:
京都アニメーションに放火し、36人を殺害した罪に問われた男に死刑判決が言い渡されました。23回に及ぶ裁判で社会に何が問いかけられたのでしょうか。
(取材・報告=尾木水紀記者)
 尾木記者
「約5か月に及ぶ異例の長さの裁判員裁判は、25日、最後の日を迎えました」
 青葉真司被告は、2019年、京都アニメ―ション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われていました。
 最大の争点になっていた責任能力について、検察は、自身の作品が京アニに盗用されたという被告の妄想は「動機を強化した程度で限定的」と死刑を求刑。
 弁護側は「被告は事件当時、妄想や幻聴に支配されていて責任能力はない」と無罪を主張していました。
 京都地裁はこの日の裁判で「多くの人が働く時間と場所を狙った計画的な犯行で、被告は妄想性障害を患っていたものの犯行手段の選択などに影響はない」とし、完全責任能力があると認めました。
 そのうえで「36人の被害者の生命を奪った被告の罪は極めて重く、死刑を回避する事情を見出すことはできない」と結論付けました。
 裁判員
「命の重さというかそういうのをひしひしと感じて、本当に被害者の方の気持ちを思うと今でも涙が出そうになる」
 判決を聞いた人
「青葉被告の生い立ちに不遇なエピソードがあったので、小さな不満の種を周りに話していける社会にならないと大きな事件につながりかねない」
 刑罰が決まる裁判のなかでは、本当のことを語らない被告も少なくない中、青葉被告は償いの気持ちの示し方として、「全てを述べること」と話し、自身の生い立ちや経験、犯行の動機をよどみなく話す姿が印象的でした。
 青葉被告は、幼少期から父親に虐待を受け不登校になり、仕事を始めてもうまくいかず孤立を深めた経緯も明らかになりました。過去に2度犯罪を犯し、精神障害があると診断され、刑務所を出た後は国の更生支援の対象となっていました。
 心のよりどころとしていた京アニに裏切られたと思い込み恨みを募らせた結果、凶行に及んでしまったのです。
 尾木記者
「日本の再犯者率は、約48%と高い数字で推移しています。社会の隅に追いやられた被告は、なぜ私たち社会のセーフティネットをすり抜け、凶行に及んだのか。今のままでの対策では、十分ではない現実が突き付けられたと感じます」
(引用終わり)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 25日 NYダウ平均 反発、... | トップ | 25日 自民党…派閥・裏金と... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社会」カテゴリの最新記事