Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

風水害シーズン到来~「避難命令」となぜ言わぬ

2019-07-07 20:43:16 | 社会・経済

先日、第25回参院選が公示された。7/21日曜の投票日まで約半月に亘る「いつもの」選挙戦が繰り広げられる訳だが、今秋に迫った消費税の8→10%への上方改定の是非や 先月来国民的騒ぎになっている「老後資金2000万円」問題、これも昨今冷え込みが続く日韓関係の打開への道筋などにつき与野党で議論が交わされるものと思われる。政権与党は 特に老後資金問題についての説明が未だ不足の印象が付き纏い、選挙戦に当たっては 十分なリカバーを心がける様願いたい。不透明なままでは、昨年の「森加計」同様 特定野党格好の攻撃材料にされかねない。

対する野党の出方も、到底共感できるものではない。前述の 老後資金問題に関し、特定野党は「減らない年金」などと安易な標榜をしているが、財源の問題を舐めているとしか思えない。安倍政権が早期の着手を目指す 憲法改正に向けた議論にしても、特に日共・社民両党の「改憲議論さえ認めない」硬直した不良姿勢は正されないままだ。今日 TV放映された与野党討論では両党共曖昧にかわしていた風があったが、どうせ改憲議論に応じる気などないのは明らか。こんな姿勢で選挙に臨んでも 結果は明らかだろう。尤も、与党側が前述の問題につき 誠実な取り組み姿勢を表さなければ一定の伸長はあろうが、大勢の逆転はほぼないだろう。

さて、政策議論については前述の事共の他、国防安保や防災の事共も当然に入るが、今回は防災に関し 拙方が気になっている事を一言記そうと思う。想えば今日は、深甚なダメージを及ぼした西日本豪雨災害から丁度一年とか。30人超の犠牲各位への弔意と、先月来大雨の影響に苦悩する南九州地区の各位を含めたお見舞いの意を新たにし、この稿を進める事にしたい。

先日、九州南部に発出された大雨警戒情報に関し、気象庁よりは「人命に関わる深甚なレベル」であるとし、避難などの対応は これまでの「避難勧告」「避難指示」の文言に加え「自らの命は、自らで守る心がけを」といった、これまでより一層踏み込んだ 住民各位に危機感を抱かせる表現を用いて、厳しい警戒を促した様だ。この事は是としたい。その上で、この所用いられる事のない「避難命令」なる文言の復権を強く求めたいと思うのだ。

戦後、日本国憲法下にても、昭和期の長きに亘っては深甚な影響が予見される災害に際し「避難命令」の文言は普通に用いられ、国民市民レベルにても広く受け入れられてきたはずだ。それがいつの間にやら、特に平成期に入ってからは影を潜めてしまった。少し前の TV番組中の事だが、司会の方がゲスト出演の防災専門家の方に「最近は、避難命令という言葉が使われなくなった様だが・・」との質問をされていた。専門家の方の回答「その言葉については、現行憲法とのかね合いで使われなくなった様だ」というかなり歯切れの悪いものだった様に覚えている。

この場面を見て、拙者は お花畑の護憲側学者勢力が「避難命令なる言葉は、恰も行政が住民に『上から目線』で指図している様な不良印象がある」などとイチャモンをつけ、使用をやめさせる様仕向けたのではと想像する所だ。その思考は、既に幾度も生じている大自然の猛威たる諸々の災害の事共を真摯に顧みず、人命が失われる様な明らかな大ダメージと正面から向き合う事なく 日本国憲法下の空想的建前論から一歩も抜けられない不良なものという事だろう。こんな思考の連中に、防災の事共にまで口を出されてはたまったものではない。真に受ければ、守れるはずの人命や財産まで失われる事となりかねない。

前述の事象が事実なら、護憲勢力は 国民市民が普段から向き合わねばならぬ防災の事共に際しても、正しい対応ができない事を意味する。いや実例として 1995=平成7年初に生じた阪神・淡路大震災に際し、時の村山社会党連立内閣は 適切な初動ができなかったのではないか。数千人規模の犠牲を生じた背後には、政変の不安を理由に自衛隊の災害出動を妨げた社会党内の不良な意思不統一があったのは有名な所だろう。この期に及んで護憲勢力の防災と向き合う思考は変わっていないらしい。

いつまでも、こんな不良な連中の言い分に振り回されていてはいけない。前述の防災対応についての 気象庁の言葉を尽くした警告のあり様は察するに十分だが、どうか緊急時に最も有効な「避難命令」なる文言を再用される様、強く検討をお願いするものだ。大地震も深甚な風水害も、被災から避難への判断は僅かな時間しかない場合も多い。用いる言葉も簡潔で、かつ瞬時に意味が理解できるものであるべきは当然だ。「避難命令」の言葉が使われなくなったのが、国民市民レベルの要請とは程遠い「カルト的護憲勢力」の言いがかりとそれに忖度する既成メディアの所業によるものはほぼ明らかだろう。気象庁の英断に期待したい。今回画像は当地北郊、清須市付近の JR東海道線を行く在来線試験列車「ドクター東海」の雨をついての検査活動の模様を。

コメント (2)
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