Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

京都アニメ放火~テロ化する凶悪事件への対応は良いか

2019-07-19 20:43:54 | 社会・経済

昨日、京都市内にて生じた 京都アニメーション社拠点を狙った放火事件は、死傷数十人という凄惨な事態となったのはご存知だろう。30人を超える犠牲各位への弔意と、ほぼ同数に上る負傷各位へのお見舞いを 謹んで申す次第。放火を認めた容疑者も火傷治療中の由だが、可能になり次第逮捕状を執行し、厳重な取り調べと刑事処分をお願いしたいものだ。

我国のアニメーション文化は世界的にも高レベルとされ、京都アニメーションはその制作の一大拠点とされて来た。今回極めて有能な、そして将来有望なアニメーターや監督の方々多数が失われた可能性が大きく、一つの国家的損失と位置付ける事もできよう。同時に、関係各位の犠牲が大きい折 言及すべきではないかもだが、当該社屋の保安度セキュリティが十分であったか、最高経営陣は警察・消防の検証結果を待って是非とも再検討を行い この様な悲劇の根絶を目指して頂きたい。

この事件を踏まえて振り返るに、今年中盤に入っては 神奈川・川崎の小学生殺傷事件や大阪・吹田にての警察官襲撃事件など、テロ的な臭いが強い凶悪事件が目立ってきた。決して無為無策とは申したくないが、こうした事象に対する警察、学校、会社などの民間団体の取り組みは 決して十分とは言えないだろう。「自分は手を上げないから、まさか相手も向かって来るはずがない」とする所謂性善説は、もう今は通用しないという事だろう。

今回触れた三件の犯人は いずれも精神疾患があった様だが、そうでありながら犯行は極めて冷酷で計画的な所が大きい様だ。吹田にての警官襲撃では、以前の土地勘を利用して交番に虚偽の盗難通報を行い、複数で勤務中の警官が一人になった所を襲ったとされる。又、現状最高の保安態勢で臨んでいた川崎の小学生殺傷でも、事前に下見を行って、見守りの死角を突く形で襲撃の挙に出た節がある。そして今回・・事前にガソリンとされる可燃物を多量に用意、その入手には「発電機用」と販売のG,Sに偽っていた様だ。放火に際しても、火の回りが最も早い玄関ロビーと関係者出入り口、それに吹き抜け構造の螺旋階段のそれぞれ最寄を狙って行った様だ。更にその際 十分な殺意を窺わせる言葉を口走ったというから、殺意と責任能力は十分に問えるだろう。数年前、コンビニ店強盗の罪で実刑となった前科も顧慮されるべき。

甚大な被害に遭った京都アニメーションと関係各位へのお見舞いの意は当然だが、それを踏まえた上で やはり当該社屋のセキュリティについては、心もとない印象が付き纏う。最低でも、主要企業が行っている様な玄関の受付、できれば守衛の方が詰めておれば 一定でもこの様な蛮行は抑止できた可能性がありはしないか。やはり犯人が易々と玄関に上がれた事が、悲劇の原因だった様に思うのだ。もしも当該の関係各位に少しでも玄関周りを警戒する気持ちがあれば、異なる状況になり得た様にも思うのだ。

当該容疑者は、犯行に先立ち やはり現場を下見していた。目撃者も複数あり、難しいは承知だが やはり地域レベルでも不審者としての情報を、早めに警察と共有する姿勢が求められるのではないか。もう一つ、京都アニメーション宛てには以前から 作品に絡む脅迫メッセージ送付が一度ならずあったとか。これは見過ごせない事実だ。経営陣が、制作現場の各位とこの問題を密に共有できていたかどうか、少し疑問が残る所だ。

まだ現場検証の途上につき 多言は控えるべきかもだが、今回挙げた以外にも諸問題はあるかも知れない。拙者が以前から主張してきた事だが、現代社会はもう昭和期の様に「自分は、自勢力は凶悪事件の標的になるはずがない」との所謂性善説による見方が通る時代ではなくなっている。多くの人材が失われた京都アニメーションの態勢再建には相当な月日と費用を要するだろうが、再建への道程では是非ともこうした保安面の留意もお願いしたいもの。その事が 容疑者の厳重な処分と共に 犠牲となった多くの方々への大きな供養になるものと信じる。今回画像は先年 JR京都駅で見かけた JR西日本所属の在来線軌道設備試験列車の様子。当地の JR東海試験列車の様に 愛称こそ持たないものの、東海道・山陽新幹線「ドクター・イエロー」にも負けぬ気魄を感じたものです。

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