生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

山本周五郎と藤沢周平と母

2016-07-12 16:22:34 | 日記
PCの調子が悪いです。使っているとRuntime Error! が出ます。教会でPCに詳しい人に尋ねても、ネットで調べても解決法がわかりません。PCショップに持って行くと、修理でメーカー送りになるかもしれないので、持って行けません。
もうひとつのPCでメールのやりとりはできますが、そのPCではHPの更新ができません。PCの調子がよくなるようにお祈りください。

先日TVドラマ『ふつうが一番 ・藤沢周平 父の一言』を見ました
藤沢周平の娘さんが家族のことを書いたエッセーをドラマ化したものです。ドラマは、東山紀之演じる藤沢周平が小説家になることを夢見ながら、「食品加工新聞」の記者として勤めていたころの物語です。
ひとり娘の展子が生後8か月のとき妻に先立たれ、仕事、家事、育児と大変な中で交際をしていた和子と再婚します。夫婦愛、家族愛に触れて心が温かくなりました。


藤沢周平は、母が山本周五郎の次に好きだった作家です。母はホームの図書室で藤沢周平の本を借り、召される数日前まで読んでいました。
藤沢周平は山本周五郎を尊敬しており、ペンネームに周五郎の周をつけています。
山本周五郎は聖書を読み、教会に通っていたそうです。聖書のスピリットが作品にも表れています。
その山本周五郎を尊敬していた藤沢周平の作品をわたしは数冊しか読んでいませんでした。
母の好きだった作家の作品をこれから読もうと思います。

そんなことを考えていたら、一年前のことを思い出しました。6月末に土浦の病院を退院した母が、老人ホームで小康を得ていたときでした。
土日ごとに妹が都内から車を走らせて来て、母とわたしを車に乗せ、あちこち出かけました。
母は歩くのが困難になっていたので、車椅子に乗せ、イオンで買い物をしたり、レストランでランチしたりしました……。
夜は我が家に来て、夕食を共にし、我が家のお風呂に入ってからホームに戻りました。そのときは、浴槽に入るときと出るときにちょっと補助すればいいくらいでした。

つくばに住む息子の家にも連れて行けました。娘の婚約者も来てくれ、皆で歓談したのでした。
そんな母のようすを見ていると、「年は越せないでしょう」と言う医師の言葉を疑いたくなりました。
末期がんの痛みが出てきて、ホームで過ごせなくなることもあると聞いて、わたしひとりでつくば市のホスピスに話を聞きに行ったのも、去年の今頃でした。
 
9月のはじめには旅行に出かけました。9月中ごろまで母は元気だったのです。11月に予定している娘の結婚式に出るのを楽しみにしていました。でも、それはかないませんでした。

そして、不思議なことに末期がんの痛みが出なかったのです。最後まで自分で食事ができていました。ホスピスに行く必要がなく、ホームで苦痛なく召されたことは、母にとってもわたしにとっても幸いでした。

母が召されて、この秋(10月1日)で一年になります。



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