「ペコロスの母に会いに行く」岡野雄一作 出版:西日本新聞社を読みました。
児童文学者協会茨城支部の1月課題図書になったからです。(図書館で予約して2か月待たされ、ようやく借りられました)
アマゾンではこの本を『62歳、無名の“ハゲちゃびん"漫画家が施設に暮らす認知症の母との「可笑しく」も「切ない」日々を綴った感動のコミックエッセイ!』と紹介しています。
40歳で故郷の長崎に戻ってきた作者が、認知症になった母親を温かい目でみつめて描いたコミックです。
わたしは、母には認知症にならないでほしいと願い、自分も絶対になりたくないと思っていました。最近は物忘れをすると、認知症になったのではないか?と恐れさえ抱くようになっていました。
でも、この本を読んで、認知症も悪くないなと思いました。
認知症の人の立場でものをみれば、ちゃんと道理が通っているのです。はたから見たら理解できないような言動をしても、ちゃんとした理由があるのです。頭ごなしに否定してはいけないことを教えていただきました。
母親が、亡き夫や若き日の自分と会ったり話したりする場面は、単なる思い出ではなく、現実に故人と会って話しているのです。
赤ん坊をおんぶして歩くとき、その赤ん坊はお孫さんではなくて原爆で亡くなったご自分の子どもなのです。
「今っていつ?」と問いかける母親は、日々過去と現在を行き来しつつ生きているのです。
空間や時間を飛び越えて生きているのですね。
長崎の方言が良い味を醸し出しています。
施設に入っていても、介護の大変さはあるでしょう。でも、愚痴や大変さをひとつも書いていません。ユーモアに満ちていて、著者の母親に対する温かい愛が伝わってきました。
昨年の11月に赤木春恵さん(88歳)主演で映画化されています。赤木さんは「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス世界記録に認定されたそうです。
土浦の映画館では上映されていないのでまだ観ていませんが、ぜひ観たいと思っています。
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児童文学者協会茨城支部の1月課題図書になったからです。(図書館で予約して2か月待たされ、ようやく借りられました)
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40歳で故郷の長崎に戻ってきた作者が、認知症になった母親を温かい目でみつめて描いたコミックです。
わたしは、母には認知症にならないでほしいと願い、自分も絶対になりたくないと思っていました。最近は物忘れをすると、認知症になったのではないか?と恐れさえ抱くようになっていました。
でも、この本を読んで、認知症も悪くないなと思いました。
認知症の人の立場でものをみれば、ちゃんと道理が通っているのです。はたから見たら理解できないような言動をしても、ちゃんとした理由があるのです。頭ごなしに否定してはいけないことを教えていただきました。
母親が、亡き夫や若き日の自分と会ったり話したりする場面は、単なる思い出ではなく、現実に故人と会って話しているのです。
赤ん坊をおんぶして歩くとき、その赤ん坊はお孫さんではなくて原爆で亡くなったご自分の子どもなのです。
「今っていつ?」と問いかける母親は、日々過去と現在を行き来しつつ生きているのです。
空間や時間を飛び越えて生きているのですね。
長崎の方言が良い味を醸し出しています。
施設に入っていても、介護の大変さはあるでしょう。でも、愚痴や大変さをひとつも書いていません。ユーモアに満ちていて、著者の母親に対する温かい愛が伝わってきました。
昨年の11月に赤木春恵さん(88歳)主演で映画化されています。赤木さんは「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス世界記録に認定されたそうです。
土浦の映画館では上映されていないのでまだ観ていませんが、ぜひ観たいと思っています。
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会いたいけれど、いけないかなぁと寂しい思いです。
でも、もしかして思い出してくださり、話に花が咲くかも・・・・・・などと想像しました。