3日間、4歳の孫、ヒックンと共に過ごしました。ヒックンママが友達の結婚式に出席するため、泊まりがけで出かけたからです。
ヒックンは月に2回ぐらいの割合で遊びに来ているので、しばらくぶりに会ったわけでもないのですが、心の成長に驚いています。
2歳のころから車ひとすじだったのですが、最近はレンジャーものに夢中です。変身する格好をまねてヒーローになりきって遊んでいます。「大きくなったらゴーカイ・レッドになるんだ」と言っています。
金曜日は保育園を休ませておじいちゃんが映画に連れて行きました。インフルエンザがはやっているので、すいている平日の朝をねらっていきました。その時間は他に2人しか観客がいなくて、貸し切り状態だったそうです。
ゴーカイジャーすごろくを買ってくると、「ありがとう!」と言って大喜びしました。ところがこのすごろく、ゴールするのが難しく、一時間ぐらいかかります。
途中であきてしなうのでは? と思いましたが、あきるどころかますます熱く燃えてきます。負けそうになると泣き出してしまいます。それでも泣きながら、サイコロを振っています。厚紙でできたサイコロを力いっぱい天井近くまで放り投げるので、終わるころにはサイコロが半分つぶれていました。
やっとヒックンがゴールして終わったのでほっとしました。片づけるとき、ビニル袋に盤を入れるのですが、なかなか入れられません。ぴったりした袋なので難しいのです。手伝おうとすると「自分でやる」と怒るので黙って見ていました。
ヒックンは汗びっしょりかきながら、必死に入れようとしています。そっと袋を押さえようとすると「ダメ!」と言って、ひとりでやろうとします。
「落ち着いて。角と角を合わせて」
と励ましますが、どうしてもできません。途中でトイレに駆け込んで大声で泣いていました。しばらくして涙をふきながらもどってくると、また挑戦します。もう少しのところでビニル袋がやぶれてしまいました。
それで、また大泣き……。
やぶれたところにセロテープを貼って、「だいじょうぶだから。きっと入れられるから」と励ましました。……20分ぐらいかかって、とうとうひとりでやりとげました。「偉いねえ。ひとりでよくできたね」と褒めると、嬉しそうな顔……。けろっとして今まで泣いていたことをすっかり忘れているようです。
その顔をみて、かつて子どもたちがこのような場面にあったとき、わたしはどうしていただろうかと思い返しました。こんなに忍耐強くなかったのです。
「早くして。できないならお母さんがするから」
と言って取り上げてしまっていたような気がします。
そして褒めることより、けなすことが多く、しかってばかりいました。心に余裕がなかったのです。
子どもは、褒められて成長すると聞きました。動作の遅い子に「いつも遅いんだから、だめな子」と言うのではなく、「ゆっくりだけど、ていねいにするから偉いね」など肯定的な言葉で褒めることが大切だと……。
ヒックンは優しい子に育っています。
わたしが疲れて横になっていると、「だいじょうぶ? 何でもひとりでやるからだよ。ゆっくり休みな」と言って毛布をかけてくれました。
ホロリとさせられました。
日曜日の午前中は、わたしだけ教会へいきました。おじいちゃんとヒックンは留守番。みんなで教会へいけたらどんなにいいでしょう……。願いはまだかないませんがきっといつか……と思っています。
教会から帰ってきて3人で散歩に行くと、ピンクの花びらが落ちていました。ヒックンはそれを拾って大事そうにズボンのポケットに入れました。
「どうするの?」と聞くと「ママにあげるの。ママ、ピンク大好きだから」
今回は「ママはまだ?」と一度も言わず、夜もぐずらなかったのですが、いつもママのことを想っているんだなあと微笑ましくなりました。
夕方、ママがようやく帰ってきました。チャイムが鳴ったとき、「隠れてママを驚かせるんだ」と言っていましたが、ママの声を聞くとたまらなくなってとび出して行きました。
久しぶりにママに抱かれて、幸せいっぱいの顔をしていました。
「お世話になりまった」(さしすせそがまだうまく発音できません)と言って帰っていきました。ほっとしたと同時にどっと疲れが出ましたが……。3日間守られたことを感謝しました。
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ヒックンは月に2回ぐらいの割合で遊びに来ているので、しばらくぶりに会ったわけでもないのですが、心の成長に驚いています。
2歳のころから車ひとすじだったのですが、最近はレンジャーものに夢中です。変身する格好をまねてヒーローになりきって遊んでいます。「大きくなったらゴーカイ・レッドになるんだ」と言っています。
金曜日は保育園を休ませておじいちゃんが映画に連れて行きました。インフルエンザがはやっているので、すいている平日の朝をねらっていきました。その時間は他に2人しか観客がいなくて、貸し切り状態だったそうです。
ゴーカイジャーすごろくを買ってくると、「ありがとう!」と言って大喜びしました。ところがこのすごろく、ゴールするのが難しく、一時間ぐらいかかります。
途中であきてしなうのでは? と思いましたが、あきるどころかますます熱く燃えてきます。負けそうになると泣き出してしまいます。それでも泣きながら、サイコロを振っています。厚紙でできたサイコロを力いっぱい天井近くまで放り投げるので、終わるころにはサイコロが半分つぶれていました。
やっとヒックンがゴールして終わったのでほっとしました。片づけるとき、ビニル袋に盤を入れるのですが、なかなか入れられません。ぴったりした袋なので難しいのです。手伝おうとすると「自分でやる」と怒るので黙って見ていました。
ヒックンは汗びっしょりかきながら、必死に入れようとしています。そっと袋を押さえようとすると「ダメ!」と言って、ひとりでやろうとします。
「落ち着いて。角と角を合わせて」
と励ましますが、どうしてもできません。途中でトイレに駆け込んで大声で泣いていました。しばらくして涙をふきながらもどってくると、また挑戦します。もう少しのところでビニル袋がやぶれてしまいました。
それで、また大泣き……。
やぶれたところにセロテープを貼って、「だいじょうぶだから。きっと入れられるから」と励ましました。……20分ぐらいかかって、とうとうひとりでやりとげました。「偉いねえ。ひとりでよくできたね」と褒めると、嬉しそうな顔……。けろっとして今まで泣いていたことをすっかり忘れているようです。
その顔をみて、かつて子どもたちがこのような場面にあったとき、わたしはどうしていただろうかと思い返しました。こんなに忍耐強くなかったのです。
「早くして。できないならお母さんがするから」
と言って取り上げてしまっていたような気がします。
そして褒めることより、けなすことが多く、しかってばかりいました。心に余裕がなかったのです。
子どもは、褒められて成長すると聞きました。動作の遅い子に「いつも遅いんだから、だめな子」と言うのではなく、「ゆっくりだけど、ていねいにするから偉いね」など肯定的な言葉で褒めることが大切だと……。
ヒックンは優しい子に育っています。
わたしが疲れて横になっていると、「だいじょうぶ? 何でもひとりでやるからだよ。ゆっくり休みな」と言って毛布をかけてくれました。
ホロリとさせられました。
日曜日の午前中は、わたしだけ教会へいきました。おじいちゃんとヒックンは留守番。みんなで教会へいけたらどんなにいいでしょう……。願いはまだかないませんがきっといつか……と思っています。
教会から帰ってきて3人で散歩に行くと、ピンクの花びらが落ちていました。ヒックンはそれを拾って大事そうにズボンのポケットに入れました。
「どうするの?」と聞くと「ママにあげるの。ママ、ピンク大好きだから」
今回は「ママはまだ?」と一度も言わず、夜もぐずらなかったのですが、いつもママのことを想っているんだなあと微笑ましくなりました。
夕方、ママがようやく帰ってきました。チャイムが鳴ったとき、「隠れてママを驚かせるんだ」と言っていましたが、ママの声を聞くとたまらなくなってとび出して行きました。
久しぶりにママに抱かれて、幸せいっぱいの顔をしていました。
「お世話になりまった」(さしすせそがまだうまく発音できません)と言って帰っていきました。ほっとしたと同時にどっと疲れが出ましたが……。3日間守られたことを感謝しました。

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