我が家の前の街路樹は落葉高木のこぶしです。葉が展開する前に他の木々に先駆けて白い大きな花を付けますので、咲いているときは春を告げる花としてうれしいのですが、いまはその落ちた花の清掃に悩まされています。
花の厚みは薄いので濡れると道路に張りついてしまい、箒ではいただけでは離れません。1枚の花弁を剝がすのに箒で何回か擦らなければならないので、根気のいる作業です。秋の落ち葉の掃除よりも時間が掛かります。
この木は交通事故で倒されたために植え替えた二代目です。そのためにこぶし通りに数十本あるこぶしの中では一番元気で、花も落ち葉も多いのです。特に今年は花が多いように思うのですが、昨年までは家内に任せて、私が掃除をしたことがなかったからかも分かりません。
掃き終わっても花は落ち続けているので１時間もするとまた元の黙阿弥です。見かねて隣のご主人が手伝ってくれるのですが追いかけごっこなので、適当に手を抜きながら作業をしています。
枝が茂り過ぎたので市に頼んで剪定してもらったことがあります。思い切って切り落してくれるのは良いのですが、枝が伸びてくるとますます元気になるのです。近所の方は切ってもらえばというのですが、立派な街路樹で葉が茂った夏には一服の清涼感を与えてくれますし、目の保養にもなります。まだ掃き掃除ができるうちは仲良くお付き合いしていきます。
