ズームによる防災の学習会は盛岡から広島までの主として防災士の方が参加するので参考になる話を聞けます。残念ながら私は防災士ではありません。防災について関心を持つのがもう10年早かったら、防災士に挑戦したと思うのですが遅すぎました。
防災士ですから防災の講演会で講演することもあるのですが、最近一番難しい問題は災害時のトイレ問題だそうです。私たちの防災訓練でも災害時のトイレについては備えの必要性を訴え、トイレを展示しデモで凝固剤を使ってその効果を見てもらっています。
6月9日の防災訓練で行ったアンケートでも自宅のトイレが使えない時の備えをしていますかという問いに用意しているという回答は55%で、食料、飲料水の備蓄をしているという92%に比べると大幅に減ってしまいます。それでも参考になったという意見もあったので、これからは備える方が増えるでしょう。
マンションの場合はもっと深刻で、建物の配管が外れていることがあるので異常のないことを確認するまで流せないのだそうです。ただこの確認は業者に頼まないと判断はできないので時間が掛かります。配管が外れたまま使ってしまうと下層階の家があふれてしまい責任問題になります。下水管はトイレだけではなく料理用の排水も流せませんから大変です。
私たちの防災訓練でも食料の備蓄と同じレベルで、トイレ対策が必要なことを啓発していきます。