昨日のハイキングの時、先崎の辻で「辻切り」を見つけた。佐倉の集落だけではなく隣の八千代市でも見たことのあるワラで作った大蛇。邪気を払う霊力を持つとされ、地元の長老が作った大蛇はたっぷりと神酒を飲ませた後、集落の四隅に運び辻の木にくくりつける。そうすると1年間、集落に災難や疫病、悪霊が侵入するのを防いでくれるという言い伝えがある。
この大蛇(写真)は集落の四隅ではなく農家に自宅前に取り付けられたもの。都市化の進む地区では大蛇を作る材料のワラ集めに苦労するそうだが、この地域はまだ稲作の農地も広いので何とか間に合っているようだ。
ハイキングの良いところは、初めて出会った人ともこのような風習や風景がきっかけで話が弾むこと。佐倉の歴史に詳しい人、開発前のこの地区の様子を聞かせてくれる人などの話は楽しい。
出発した南公園に戻るコースでトイレ休憩した宮の杜公園は昨年末にオープンしたばかり。アヒルのいる池があり、小川も流れている。周囲は昔からの樹木も多いが、そのなかにワラで巻かれた桜の木が数十本移植されている。思い切って枝葉剪定されているが、高さは4メートル近い成木だ。
主催者のMさんから「春になったらここでパトロール合同の花見をやりましょうか?」「良いですね。喜んで参加しますよ。でも参加者は100人を超えてしまうのではないですか」「大丈夫、何とかなりますよ」、私も調子よく話をあわせる。
Mさんは昨年12月に合同で町内を3コースに分けてパトロールしたときの責任者。合同パトロールも年に4回やることになった。大人数のバーベキュー大会も実現できそうだ。