「生ける神の子キリスト」 マタイによる福音書16章１３～２０節
主イエスは、弟子達と共にピリポ・カイザリヤ地方におられました。その時に、主イエスは弟子達に、「人の子（イエス）を人々は誰と言っているか」と尋ねました。この箇所から御言葉をいただきます。
Ⅰ 生ける神の子であるキリスト
「人々は、先駆者ヨハネとか預言者エリヤ、エレミヤなど」と言っていると弟子たちは答えました。そこで、主イエスは、「ではあなた達は」と弟子達に尋ねました。弟子達を代表するかのようにシモン・ペテロが、「あなたこそ、生ける神の子キリストです」と答えます。そのペテロの告白を主イエスは喜ばれました。この信仰告白を機に、主イエスはエルサレムに顔を向け、十字架の道に進まれます。
主イエスは、ペテロに対して、このあなたがした信仰告白は、あなたの血肉（知識や経験からの洞察などの人間的なもの）から出たのではなく、天にいます父なる神があなたに告白させたことを示すのです（第一コリント１２：３）。
Ⅱ 教会を建て上げるキリスト
続いて主イエスは、父なる神がペテロをして告白させたこの信仰告白の上に、教会を建て上げることを述べられました。教会とは、この世から召し出された主イエスを信じる者たちの集りであります。そして、教会は主の教会であり、主が建て上げるのです。教会の勝利と権限を主イエスは語られました。それは、主イエスが頭である教会は、黄泉の力でさえ打ち勝てないのであります。なぜなら、主イエスは死を打ち破り復活された方であるからであります。また教会は神の救いの鍵をあづけられているのであります。主なる神は、教会を通して宣教のわざを進められるからであります。
これからもなお聖霊によって、イエスは主であることを告白し続ける教会として、主イエスによって建て上げられていきましょう。
2011/9/4 説教者 杉本守
