もっと変わる! 介護保険 (岩波ブックレット) | |
小竹 雅子 | |
岩波書店 |
小竹雅子さんの講演を聞き学びました。
凄い方です。
自らは何も資格はないと言われながら、介護保険制度についてのご指摘は鋭い。
2015年の見直しに関して、岩波書店から小冊子ができています。
小竹さんの情報収集力に感銘したことは、制度改正のための各種委員会が開催されるわけですが、傍聴者として全てに参加し、委員会メンバーさんの生の意見や考えを聞くことができる。これを欠かさず継続して傾聴し、記録していくという活動をされているとのことでした。
厚労省トップや学者、有識者が参画して、3年に1回のペースで見直し、改正していくわけですが、第三者の立場で拝聴することだけでも凄いことです。田舎にいる私からは想像も尽きません。
そうした委員会に傍聴できることも知りませんでした。
また、「市民福祉情報オフィス・ハスカップ」を立ち上げて、一般市民からの電話やインターネットなどでくる意見、悩み、要望、相談、提言などをキチンとまとめられて、こうした相談事例を元に「介護情報ハンドブック」を執筆されていることです。
とても大切な取組みだと共感しました。
一般市民の参画はなかなか難しいわけですが、専門家だけに任せずに、いろいろな立ち居地で参加できるように情報提供して、市民の参加を促す努力はやってほしいことです。
そして、チャンスがあれば参加して傾聴したいものです。
小竹さん自ら、情報収集のために各種委員会に参加して、正しい情報を発信していこうとする姿勢・態度に共感。同時に、行動パワーに圧倒されたことを思い出しました。
3年ごとに見直される介護保険制度。
事業所経営者さんは大変だと思います。かかわる職員・スタッフもハラハラ・ドキドキ!
働く人の生活や人生がかかってますものね。
死ぬまで払い続けなければならないのが、介護保険料と健康保険料。
人生で全く利用しないで最期を迎える方もいるし、フルに利用している方もいる。
利用が増えれば介護保険料もアップする。この保険料の決め方が複雑でわかりにくい。
介護保険施設も公的資金が導入されて成り立っている。等々。
問題点が満載、複雑、もっとわかり易い、やさしく説できる制度にすべきだと思うこの頃です。