





保護した子どもを、鍵をかけて部屋に入れていたことを謝罪する「子ども総合センター」の小石原善徳所長(中央)ら=北九州市役所で2008年6月1日午後3時31分、佐藤敬一撮影 虐待を受けた児童などを預かる北九州市の児童相談所「子ども総合センター」(戸畑区汐井町、小石原善徳所長)の一時保護所で、厚生労働省の運営指針に反し、部屋に鍵をかけて10時間以上子どもを閉じ込めるなどの行為が繰り返されていたことが分かった。子どもにけがはなかったという。背景には職員数の不足や非行の子と虐待児の「混合処遇」があるとされる。同センターは事実関係を認めた上で「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」と説明している。
子ども総合センターは18歳になるまでの子どもの心身の発達の遅れや非行、不登校について、児童福祉司や児童心理司などの専門スタッフが相談に応じる。親からの虐待や養育放棄などが認められた場合には、センター内の一時保護所で子どもを保護している。06年度は1日当たり平均23.5人を保護した。
保護の際、厚労省の児童相談所運営指針では「子どもを1人ずつ鍵をかけた個室におくことはできない」と行動の制限を禁止している。子どもの人権を尊重するためで、罰則規定はない。しかし、同センターの一時保護所では「静養室」と呼ぶ個室に子どもを入れ、外から鍵をかけて閉じ込めていた。同様の措置は現在地に移転した02年10月以前から続けていたという。
静養室は病気の子どもを休ませる部屋で2部屋あり、広さは各約10畳。トイレはあるが、窓には格子がかかっている。センターの蒲原一夫次長は閉じ込めの事実を認めた上で「子どもが暴れてほかの子どもに危害が及ぶ時に例外的に使用していた」と説明した。
説明によると、今年4月、年下の子に性的関係を迫ったとして他の施設から出されて一時保護した男子高校生について、職員が仮眠をとる午前1~5時に鍵をかけた。ほかにも、興奮しやすい男子中学生が落ち着くまで10時間程度入れたことがあったという。
複数の元職員によると、移転前の建物にも同様の部屋があり、子どもを入れたまま頻繁に鍵をかける職員がいた。閉じ込めは長い場合、数日間に及ぶこともあったという。
一時保護所では一般的に、虐待を受けた子どもと非行の子どもが一緒に過ごす「混合処遇」が行われている。同センターの一時保護所では、昼間は常勤4人、夜間は常勤1人と非常勤3人で対応しているが、ある元職員は「1人が付きっきりになるわけにはいかず、望ましくないとは分かっていても、せっぱつまった状況がある」と閉じ込めを続けてきた理由を語った。(2008年6月1日 全国紙)

もう1ヶ月前の新聞記事になってしまった。
全国の児童相談所は大丈夫だろうか?
日頃、あまり接触のないところだけに心配である。児童の安全・保護、権利を守る機関だけに「鍵をかけて閉じ込める」やり方は問題である








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