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児童虐待相談 最多に!

2012-02-21 11:43:56 | 児童福祉に関する日記
皆さん体調管理に気をつけて

児童虐待相談 最多に
実母原因 実父の2倍以上 2010年度 17・8%増の892件
 県内の児童相談所と市町村が受けた2010年度の児童虐待の相談は892件で、09年度(757件)を17・8%上回り、児童虐待防止法が施行された00年度以降、最多だったことが県のまとめでわかった。
実母の虐待が実父の2倍以上に上ることも判明した。

 東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市と大槌町の統計は含まれていない。
県のまとめによると、虐待を受けたとされる子どもの年齢別の割合は、小学生37%、3歳以上小学生未満26%、3歳未満18%、中学生14%、高校生・その他5%。
虐待したとされるのは、実母が54%で、実父が22%だった。

 児童相談所に寄せられた相談内容は、身体的虐待が153件と最多。
次いで、心理的虐待118件、ネグレクト(育児放棄)74件、性的虐待13件などの順。
相談したのは、近隣・知人が69件(前年度比10件増)、学校などが52件(13件増)、福祉事務所が49件(9件増)。
虐待を受けた子ども本人からの相談もあった。

 県児童家庭課は「児童虐待に関する認識が深まり、情報提供の意識が高まっている」としている。
(2012年2月20日 読売新聞)

ここ数年前から「地域づくり」が弱体化しているのが気になります。
もう旧来の仕組みでは対応出来ないのではないか?
学校もカリキュラムを消化するのに忙しく、家庭や地域、社会との関わりも希薄になっています。
地域で子供たちの成長を支える仕組みが崩れかかっているのです。
児童の虐待が増える現実と切り離せないのではないか?と心配です。

東日本大震災後、児童達の遊び場であった公園等に応急仮設住宅が建設されました。
町内や地域には見知らぬ大人・住民が往来するようになり、3・11を境に、これまでの生活環境が一変した光景になりました。大人には「やむを得ない事」としてインプットできますが、児童にはどのように映るのでしょうか?
行政サイドも、半ば強力な権限を行使して公園を壊し、仮設住宅を建て、住む人を決めていきます。近隣の住民との協力や連携の呼びかけもないまま・・・。勝手な一面もあるのではないでしょうか。
今後「地域づくり」が上手く機能しない限り、地域・町内の弱体化はすすみ、児童を取り巻く環境も荒廃していく、それが児童の虐待につながらないよう願っています。
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2 コメント

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県内のこととは・・・ (Sachiko)
2012-02-21 17:09:08
タイトルだけを読み、全国のことと思っていたらビックリです

でも、こういうのもなんですが、自分の子育てを振り返りますと、正直、虐待をする気持ちが全く湧いたことがなかったか?というと嘘になります
実家にいるとはいえ、一人で子育てをしていると、自分が煮詰まっているときに、子供にまとわりつかれたときには、ひっぱたきたくなる事があるのです
叩くか」、叩かないかは、本当に、紙一重です
そんな誰にでも起こりうる感情を、紙一重でいい方向に向けれる環境にかかわることができればいいなぁと、いつも思います
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Unknown (きむら社会福祉士事務所)
2012-02-21 22:01:13
特に児童の分野には子育て経験のある方が、自らの経験とそれを裏付ける倫理観や専門的な知識、技術を身につけて取り組めたら良いですね。
きっと、児童を大切にした良い社会になると思うのです。

私の世代は、人数も多く放っらかしにされても、懸命に生きていかなければならない厳しさがありました。
そのためつい、自分の子供達にも甘えを許さず、厳格さを求めて高みだけ目指して期待しすぎた感じで反省しています。

児童虐待がどうして起こるのか。
両親を取り巻く生活環境がキツクなり、もろに影響を受ける弱い立場の子供たちがいて、この悪循環を断ち切るような働きかけが必要だと言われていますが、いっこうに良くならず、悪化しているということですね。残念です。

もっと掘り下げて学ぶ必要があると思っています。まだまだです。

さまざまな経験、良い体験を活かせる仕事に就けるといいですよね。
頑張りましょう。
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