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福祉ナビ:認知症になっても安心して暮らせる街は?

2008-07-15 11:09:19 | 認知症ってなに?
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福祉ナビ:認知症になっても安心して暮らせる街は?

◆認知症になっても安心して暮らせる街は?

 ◇24時間体制で捜索情報--「FM OZE」地元警察と連携
 尾瀬国立公園の玄関口にあたる群馬県沼田市と利根郡4町村を放送エリアとする「FM OZE」(沼田エフエム放送株式会社、平井良明社長)は、認知症による徘徊(はいかい)症状などにより、行方がわからなくなった高齢者の捜索情報を24時間体制で流している。無事見つかったことをラジオで知らせると、リスナーから「よかったね」といった反応も。地域メディアが、安心して暮らせる街づくりに一役買っている。

 OZEは全国で約220ある超短波放送用周波数(FM)を使ったコミュニティー放送局の一つ。対象エリアを限定したコミュニティー放送は、災害時にきめこまかい情報を放送することで注目を浴び、90年代後半から全国で相次いで開局、OZEも97年にスタートした。

 日本コミュニティ放送協会によると、高齢者の捜索情報を流すFM局は少なくないが、24時間体制での取り組みは珍しいという。

 OZEは開局当初から、局内にスタッフのいる時間帯(午前7時~午後7時)に警察の発表する行方不明者の情報などを放送してきた。03年12月、利根郡内で認知症の高齢者が行方不明になった事故が起きたのを機に、沼田市を中心に地域での見守りシステムを作る動きが高まった。

 05年5月に市や市社会福祉協議会、警察、消防のほか、OZEも加わり、「認知症にやさしい地域づくりネットワーク」が発足。現在のような緊急時の情報伝達方法が決められた。

 放送までの仕組みは次の通りだ。高齢者の行方がわからなくなり、家族が沼田警察署に届け出ると、警察が身体の特徴や着ていた洋服などを聞き取り、OZEや沼田市内のコンビニエンスストア、ガソリンスタンドの団体代表など約100カ所にファクスで一斉送信する。

 OZEは警察からファクスを受け取ると、午前7時から午後7時の時間帯であれば即座に放送し、その後もほぼ1時間おきに「認知症ネットワークからのお知らせ」として呼びかける。午後7時以降は、担当社員が自宅で警察からのファクスを受け取った後、携帯電話で声を吹き込み放送する。無事に見つかった場合は「無事発見」、死亡して見つかった場合は「発見」と表現する。

 これまで警察から寄せられた捜索情報のうち05年は10人とも無事発見。06年は28人のうち25人は無事見つかったが、残る3人のうち1人は発見後入院先で死亡し、2人は死亡した状態で見つかった。07年は17人中12人が無事見つかったものの、4人は死亡、1人はいまだに行方不明だ。

 OZEのリスナーは約8万人。日中は市内の商店街でも放送が流されるほか、運転中に聞く人も多い。ネットワークの発足当初からかかわり、今年3月までチーフアナウンサーだったOZEの藪原幸子営業部長(47)は「ラジオの利点は、他にない即時性。家の事情を知られたくないとか、他人に迷惑をかけるのではないかと警察への届け出をためらう方もいるが、早めに届け出るほど見つかる可能性が高い。もっと活用して」と話している。

 ◇市民参加し模擬訓練も
 沼田市では、徘徊している高齢者を実際に見つけた場合に適切に対応できるよう、昨年5月、初めて模擬徘徊訓練を行った。男女2人を徘徊高齢者に見立てて市内を歩いてもらい、市民が見つけて届け出るまでの様子をOZEが実況中継した。

 ラジオで聞き、訓練中の徘徊高齢者を発見したタクシー運転手の島崎文男さん(56)は「それ以来、捜索情報が流れていると、町中を走っていてもつい気になる。また役に立てればとも思うしね」。藪原さんは「行方不明になった高齢者の放送を通じて、認知症への理解も深められればと思っている。見つけたときの対応方法もラジオで紹介していきたい」と話している。(2008年7月10日 全国紙)

宮古市でも消防・防災放送を使って「徘徊高齢者」発見に努めている。FMラジオの活用は未開拓である
パソコン、携帯、インターネットを活用した捜索情報のネットワークはできないものか?高齢者や障がい者等も視野にいれた対応も大切な気がしている。いろいろなご意見もあろうが、便利なものをフルに活用し、住民のために
プライバシー保護に配慮しながら”福祉ナビ”の開発・研究は進展させてほしい
コメント
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