Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

わずかなようで大きな差(18節広島戦)

2020-09-23 21:21:42 | マッチレポート20'
前半は膠着してたように見えて、無難に試合を進めてあわよくばゴールのスタンスだった広島と膠着させるので精一杯だった大分。表面的には何とかなったようにも見える試合だけど、そこには大きな差があったと思う。先制点を許した後も全く攻勢に転じることが出来なかったことがそれを証明している。今日はこれで限界だったかな。


先制点の際の受け渡しのミスだとか、2点目の簡単に裏を取られてしまう感じとか、不動の3バックは今日は全員が精彩を欠いていた。ほんの3日前にあれだけアグレッシブな試合をした後で同じメンバーを先発せざるを得なかった時点でやむを得なかったのかもしれないけど、ちょっと今日は厳しかった。ただ仕方ないとも思う。今日で7連戦の6試合目。連戦に突入する前はもっと厳しい結果が待っていると覚悟していたけど、予想以上に素晴らしい成果で連戦を戦えている。その反動がここに出てしまったという消化でいいと思う。戦術的にも振り返るところはあまりないし、こういう試合は切り替えというよりすっぱり忘れるに限る。イレギュラーなシーズンだしこんな試合もある。


次節は何とリーグ戦7連勝中の鹿島。それもアウェイ。まず間違いなく難しい試合になる。だけど今日完全休養となったあの2人が元気に引っ張ってくれるでしょう。連戦ラスト。終われば多分オフもあるだろうから最後の気力振り絞って頑張りましょう。


今日はしゃあない。
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3連勝達成!(17節横浜FC戦)

2020-09-21 10:28:31 | マッチレポート20'
攻勢のうちにゴール、劣勢のうちは耐えきる。これが忠実に遂行出来ていることがこの3連勝に繋がっていると感じる。PK決めてりゃもっと楽に勝てた?それはそうなんだろうけど、その代わりに必死に泥臭く耐えて勝ち点3つかみ取るという勝ち方も出来るんだぜってとこ見せてくれたじゃん。結果として勝ち点3も取れたし、チームとしてはむしろ戦い方の幅を確認出来た貴重な試合になったんじゃないかな、と前向きに。だって3連勝だからね!


前半10分くらいまでは試合は落ち着かずどちらかと言えば横Cペースだった(怜さんの相手PA内即時奪還からの決定機はあったものの、それも2試合連続!)。ただそこから大分ペースに引きずり込めたのはいつものボールポゼッションとポジショニングで優勢に立つやり方というよりはこの試合に限ってはデュエルの部分だったと思う。ボールを失った後の切り替えが速く、ボールを失っているにも関わらず矢印は常に前を向き続けてる守備はとてもアグレッシブだった。13分に前線の皆川にロングボールが通るも皆川が孤立しているとみるやノリさんは持ち場を捨てて対応していた智輝に加勢して2対1でボールを奪い切ってしまう、29分ハーフライン付近で松浦がドリブルかパスかを一瞬ためらうと一気に3人で囲んでボールを奪い切ってしまう、とこれらに代表されるようにこの試合に限っては流れを大分に引き込んだ主な要因は球際の強さだったと言っていいと思う。三竿とノリさんがそれぞれイエローを受けて1試合2枚のイエローはうちにとっては多い方だけど、それはこんな強気のディフェンスの裏返しじゃないかなと思う。こういう形でのイエローなら例え全体的に増えてしまったとしてもそれは歓迎すべき傾向じゃないだろうか。


ただ一方でこの試合は後半は押し込まれ続けなかなか押し返すことが出来なかった。それはやはり前半飛ばしていったツケなのかもしれない。前半良くて後半押し返されて終盤に再度突き放した仙台戦と何が違うかというとやはり前半のハードワークの違いだと思うんだよ。そう考えるとバランスの取り方は難しいと思うわけだけど、例えこの試合追いつかれたとしてもその勝ち点2ロストの納得感はそれなりにあったと思うはずだよ。試合の総括としてはPKを決めておくべきだったであって、前半飛ばし過ぎたからでは決してないと思うんだよね。横C側の立場で考えてもこの厳しい連戦の中で後半押し返すことが出来たけどやっぱりそれはフルパワーではなかったし前半にペースを握られてしまってビハインドを負ってしまったのが最後まで響いたみたいに感じてると思うよ。それで冒頭に戻るんだけど、攻勢のうちに決め切る、守勢に回ったら耐え切る、試合の流れに意図を持って対応していくことだと思う。今はそれが出来てると強く感じる。


そのハードワークだけど、みんなよく走ってよくつぶしてを実行してたけど中でも島川さんの荒々しいまでの躍動感は特筆ものだった。先ほども矢印が常に前と書いたけど、チームメートがボールを失っているにも関わらずむしろそれをきっかけにしているかのごとく島川さんは前に出てボールにアタックしていた。実際に島川さんのところで奪還出来たことも何度もあったし、前半の攻勢の立役者と言っても過言ではないと思う。


今シーズンはベストゴールを決めるのに悩みそうだ。アウェイ広島戦の2点目、アウェイ仙台戦の1点目、アウェイFC東京戦の2点目、そしてこの試合でのゴールと組織でしっかりと崩してる美しいゴールがとにかく多い。ただその中でもこの試合のゴールは特に「パーフェクト感」が強いと思う。非の打ちどころがなくまるで相手DFがいないのではないのかと思うくらいにやりたいようにパスを回して美しく仕上げた。3試合連続ゴールで炎のフィニッシュマシーンと化してる達也だけど、最後に達也がフリーでシュート打てるようにお膳立て出来ているチームの状態が完全に上向いているということだと思う。投入された時間帯の流れが悪くこの試合では苦しいプレーに終始してしまったけど、冷静に考えたら知念、渡、野村の3枚同時投入とか豪華にもほどがあるって話だよ。これで小塚がベンチにも入れないとか選手編成どうなっとんねんとツッコミの一つも入れたくなるけど、ケガ人が出てしまうこととかを考えたらやむを得ないんだろうし、選手たちには「ポジション争い全員がんばれ!」としか言えない。ただサポーターとしては誰が出ても期待感のあるこの状況は楽しく仕方ないのが本音。


シーズン前は完全に予想外だったけど、横浜FC強かった。今となっては何の意味もなくなってしまったけどシーズン前にやった順位予想で一瞬もためらわずに降格予想した横Cの姿はこの試合ではどこにも見ることが出来なかった。個で押しまくってくる我々の知っている横Cの姿はすっかりと鳴りをひそめ多くの選手が崩しに絡んでくるJ1のチームとして普通に恐いチームに変貌を遂げていた。下平監督からは敏腕監督感がビシバシ伝わってくるもんね。育成組織も完全に強豪と言える位置付けまで上がってきているし、実際にWサイトウに安永とトップチームへの人材供給源としても機能している。大学サッカー界からのスカウトでも勝ち組の部類だし、この強さは納得なんだよね。


さて3連勝。J1での3連勝はポポさん時代のマリノス(遠いけどまた行くぞ大分)→川崎(このチームが降格する意味が分からないbyテセ)→千葉(J1で初の天敵お犬様退治)以来らしい。もはや歴史上の出来事だよ。しかし去年もきっちりやれてた印象があるけど、3ゴールも3連勝も出来てなかったんだね。昨日はゴルフに行っていたので大分→スパーズを観た後は2秒で失神してしまい朝になってせっせとこの文章を書いてますけど、明後日にはもう試合とか本当に狂気じみたスケジュールだけど、選手たちには本当にケガなくやり抜いてほしいと願うしか出来ない。4連勝となるといつ以来?そもそもない?楽しみに待ちましょう。
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反発力お見事(24節FC東京戦)

2020-09-17 13:48:27 | マッチレポート20'
この試合を評するにあたってはやはり11日前の試合と絡めてする必要があると思うんだよね。今シーズンは5連敗もしたし、スコアだけならもっと悪い試合はあったけど、個人的にはホームFC東京戦が今シーズンここまでのワーストゲームだと思っていた。試合の進め方に意図を感じないから見ていてもつまらないし、本当にフラストレーションしか残らない試合だった。それを取り返すのがこのアウェイゲームだったとすれば11日後という新鮮な状態でまたやれたのはいいタイミングだったのかもしれないね。そしてその低調な試合からの見事な反発力を見せてくれたと思う。素晴らしい内容だった。


まずはメンバーに大きな変更があった、というよりも連戦で変更せざるを得なかったのかもしれない。毎試合変わる前の3枚は置いといて、不動の3バックも両脇に小出、香川が入った。香川は体もそこまで強そうには見えないので、FC東京の屈強な外国籍選手とやり合えるのか心配だったけど、空中戦では何度か吹っ飛ばされたりしつつも、しっかりと体を寄せてよく対応してた。ボランチは前田と島川。ずっと出てる島川は強度高く、そして時折縦方向へのパス(19分の縦パスvery good!)も出して良かったと思うんだけど、復帰明け4試合目の出場となった前田からもついに完全復調が感じられた。解説の福田さんも絶賛してたけど、恐がらずにボールに多く関与してFC東京の強力なプレッシングを外すためのキーマンとなっていた。そして両翼。怜さん&薫さんがチョイスされて、普通に考えれば怜さん右、薫さん左だったと思うし、実際に昨シーズンの夏に達也が加入してくるまではその組合せがファーストチョイスだった。そこをこの試合では左右入れ替えた。そして左で起用された怜さんが中に進行方向を取りながら相手ボールを奪取してそのまま右足で放ったシュートが先制点になるんだからちょっとビックリしちゃうよね。この起用の意図の部分はトリテンあたりで出てくるかもしれないので楽しみに待ちたい。いやお見事。あとは小塚かな。浦和戦以来半月ぶりの出場。ボールの受け方、パスの精度等こんなにお休みさせるのがもったいなくなってしまうくらいのパフォーマンス。前線のポジション争いは厳しい。


そしてやっとやっと野村がベンチ入り。移籍が決まった時には「あー、あの野村ね」くらいの印象しかなったんだけど、それからひょんな時に2019シーズンのJ2総括みたいな記事を読んでて昨シーズンの野村がJ2でどれだけ突出した存在だったかを知って一気に楽しみになってたんだけど、そこからが長かった。本人のコメントを読むとこの3ヶ月は膝のケガだったみたいだね。原因不明ってのと、まだ膝にテーピングをしてるのが少し心配だったけど、復帰戦でいきなりの好パフォーマンスはさすがと言わざるを得ない。特に2点目のアシストの際の仕掛けがいい。多分素走り的なスピードは特筆するほど速くはないんだろうけど、助走なしの最初の1、2歩でクロスを上げるスペースを作ってしまったフェイントには思わず声が出てた。あのクロスに三竿、伊佐、達也と3枚が飛び込めるようになっているのにチーム状態が上がってきていることを感じるわけだけど、崩しは野村の個の部分。開幕戦を含めても出場時間はまだ45分にも満たない。これから出場機会が増えればまだまだ色んな顔を見せてくれそうだ。前段と同じ〆の言葉となるけど、いやぁ前線のポジション争いは厳しい。


仙台戦の前半に続き、この試合も前半はテンポよくプレッシャーを回避してしっかりとボールが回せた。何がよくなったのだろうか。ボールは回ったとは言え、前半のシュート数が少ないのは相変わらず。ただあれくらいプレッシャーをうまく回避出来るとチームにリズムが生まれる。2点目のゴールは相手スローインのボールを奪ってからゴールまでの間に最後の達也のシュートも含めると7回もワンタッチプレーが入っている。あれだけワンタッチプレーが出来るのはやはり距離感がよくリズムもチーム全体で共有出来てたからだと思うんだよね。出しどころに困るようなプレーがほとんどない。あとはポジショニングの改善や相手とのかみ合わせももちろんあるけど、単純にこの2連戦はよく足も動いていたと思う。それとこの2試合はペナ脇のエリアまでスムーズに侵入出来ている。そこからボールホルダーを追い越すプレーがあったり、ボールホルダーが単純に縦や中へ仕掛けるプレーもあり、逆足でのクロスもありと引き出しが確実に増えているのを感じる。それが2試合連続3得点という結果にも表れている。ここは継続していきたい部分。


試合が始まる前は正直に言って内容に改善が見えればドローで御の字と思ってた。それは単純にFC東京が強いのと相性の悪さも間違いなくあると思ってたから。先制点は良かったけど、追いつかれた時に残り時間も考えると勝ち点持って帰るのは厳しいかなと思ったし、実際にそこから10〜15分は苦しい時間帯だった。しかし仙台戦同様そこからもう一度盛り返す力を見せるのがここ2戦の素晴らしいところ。3−1のまま終わっていれば本当に強者の勝ち方だったけど、最後のFC東京の勢いを見せられたら3点目取っとけて本当に良かったと改めて思うよね。まあFC東京は普通に強いよ。若手もバランスよく使ってしっかりと戦力にしながら今の3位というポジションをキープしてるのは賞賛に値する。同点ゴールのきっかけとなった品田の縦パスの差し込み方とかセンスあって好きだし、何よりもラスト5分の本当に食われちゃうんじゃないかと思うくらいの勢いで攻め込んでくるパワーには圧倒された。凌げて本当に良かった。


イサスタの中で三竿が「やっと大分に帰れるね」って言ってたのが印象的だった。仙台から東京へ直行したメンバーは多分5泊6日の行程だったと思われ、やっぱり遠征って肉体的にも精神的にも疲労するんだろうね。あの一言にそれが凝縮されてたように思う。アウェイ2連戦での勝ち点6ゲットは本当にお見事。お疲れさまでした。休む間もなくまた週末にすぐ試合だけど、しっかりと休んで3連勝やったろうぜ!
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今季ベストゲーム(16節仙台戦)

2020-09-13 21:34:43 | マッチレポート20'
よっしゃぁぁ、知念祭りだ!!BGMはもちろんDO-DO FOR MEだぜっ!!ワチャゴナしようぜっ!!


パーフェクトに近かった前半も良かったし、仙台の息の根を止めた知念も素晴らしかったし、スプリントし続けた達也も最高だったんだけど、冷静に考えてこの試合の勝因は後半頭からシフトチェンジしてきた仙台の猛攻をチーム全体で凌げたことだと思う。前半の出来からして15分も凌げば仙台の足は止まるだろうと思ってたけど、予想以上に仙台の猛攻は長く続いたし、予想以上にその圧は強かった。本当に危ないシーンもあったけど、体を寄せて耐え続けて、選手交代も活用して強度を落とさずやり続けた結果がこの完勝劇に繋がった。仙台の猛攻の流れが切れるきっかけになったのが関口の恥ずかしい発言というオマケ付きだったのは予想外だったけどね。あれはまさにお前が「恥だよ、恥」。ベテランがあんな発言しちゃうのマジでキツいな。


前半はやりたいことがやりまくれて本当に楽しかった。仙台の3トップ外側の石原とジャメのプレスのかけ方が中途半端だったので、三竿→香川、智輝→達也への長めのパスだけで簡単にプレッシャーラインを突破してチャンスを作れた。特に左サイドは見ていて楽しかった。象徴的なのはゴールシーンだけど、よくボールが動いたし、パスを出した後の動きも活発だった。ディフェンス面も含めて三竿さんの躍動ぶりはMOM級だったし、也真人の狭い局面を崩そうとするアイデアと積極性は本当にワクワクする。香川のシュートが決まっていて後半をもっと楽に運べてたら本当にパーフェクトだったんだろうけど、良い内容で進めてゴールまで獲りきれたところだけでも進歩してると思う。


そして知念慶。4日前多くの大分サポーターが心配してしまうような冴えないプレーぶりで、ゴールに迫れないどころか失点のきっかけにもなってしまっていたわけだけど、そんな心配を払拭してくれるような力強い1G1Aだった。とにかく思い通りにいかずに悩んでいるであろう本人が吹っ切るきっかけになってほしいと思う。ただきっとこれでいいとは思ってないと思う。もちろん苦しい試合展開になっている中での値千金のゴールだったことは間違いないけど、知念が思い描いているのは途中交代から仕事をすることではないと思う。やはり背番号9らしい仕事は先発で1試合を通してチームを救うことだと思う。時間はかかってるかもしれないけど、必ずチームといい関係を構築出来ると信じている。だってシマオ・マテを引きちぎれる日本人なんてそうそういないよ。


昨シーズンのアウェイゲームは仙台のなりふり構わぬやり方に見事にハマって負けてしまったものの、相対的に見て仙台は相性のいいチームだと思ってる。だからこれだけの完勝をしたとしてもそれが次節以降に繋がるわけではないと思う。次はつい先日不甲斐ない敗戦を喫したばかりのFC東京が相手。ホームゲーム、日程と有利に働くことばかりだった試合で極めて腰の引けたサッカーでやすやすと勝ち点3を献上した。あの試合をしっかりと受け止めているのなら、今度はアウェイゲーム、休みも1日短い状況の中でどう変わったのかを見せてほしい。
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達也躍動(15節湘南戦)

2020-09-09 22:44:21 | マッチレポート20'
いやぁ、難しいなぁ。


今日は決して前半の入りが軽かったとは思わないんだけど、ちょっとのパスのズレでカウンター返しを食らって失点。そして毎度おなじみの連続失点はいただけないけど、前半の不出来は構造的、精神的なもんではなくてほんの少しのズレが多かったように感じてた。そんなことも含めてここからは推測するしかないんだけど、今日の片野坂さんのハーフタイムの指示はこれまでとちょっと質の違うもんだったんじゃないかなと思ってる。そう思う最たる例は後半始まって、「おぉ、そこまで行っちゃうの」ってくらいノリさんが持ち場を捨てて上がっていくシーンが少なくとも2回はあったから。戦術的な指示ではなく、パッションの部分に訴えかける指示だったんじゃないかなと思ってる。そう思えるくらいに45分間切れることなく全員に躍動感があった。じゃあそれを前半からやれよという思いがないわけじゃないんだけど、それはそれでまた別の話になるんだよね。


ここ数ヶ月サッカーを観に行くことがパッタリとなくなって時間が出来たので、Amazon Primeの「All or Nothing」を一気に観た。2シーズン前のマンCを追ったドキュメンタリーなわけだけど、何よりも印象に残ったのは普段は見ることの出来ないロッカールームでペップが選手たちに何を語るかという部分。あれだけ勝ちまくったシーズンにも関わらずとにかくペップの語気は緩まない。世界のtop of topのペップがあれだけ感情むき出しで選手たちに迫るのを見る度に片野坂さんはどんな伝え方をするんだろうという興味がわいてくる。ベンチでもあれだけ感情を見せる監督だからロッカールームではもっと熱いんだろうとは思うけど、冷静に戦術の部分を伝えたいのと、それよりももっとベースにあるパッションの部分とをどう天秤にかけてやっているんだろうというのはいつか一度でいいから見てみたい。今日はパッションの部分に比重があったんじゃないかなと推測してて、その思いを選手たちが十分に汲み取っていたであろうから、最後のポストに弾かれたシュートは何とか吸い込まれてほしかった。


マリノス戦以来と思われるスタートからサイドでの達也の起用。やはり躍動した。最後はヘロヘロで左足でクロスを上げないことがバレバレだったけど、それでもそのバレバレの右足のクロスでさえ対面の古林は寄せられないくらいに疲弊していた。最近は香川の質の高い左足クロスに目が肥えてしまって達也のクロスの粗さが気になるようになってきてしまってはいるんだけど、それでもやはりあの機動力と仕掛ける姿勢は魅力。もうさすがに片野坂さんもわかっただろうからこれからは達也のシャドー起用はなくなるとは思うけど、達也もここからサイドに専念して仕掛けまくってほしい。サイドは怜さん、達也、香川の3枚を中心に回していけば連戦も凌げるんじゃないかな。


それとベンチメンバーで気になる点が。前節から純粋な前線のアタッカーをベンチに2枚しか入れないため終盤の点を取りに行きたい場面での物足りなさは否定出来ない。そもそもさんぺーは70分以上は使わないだろうし、也真人もまだ復帰明けまもなくということを考えると前の3枚をそっくり替えても迫力を落とさないようにベンチに3枚は入れておきたい。例えば今日のメンバーであれば残りの3枚はサイドの選手1枚(左右は怜さんでも達也でも何とかなる)、ボランチ1枚+ディフェンダー1枚(負傷等には羽田、島川等で対応可能)で十分やれたと思うんだよね。逆に言ってしまうと前線の3枚にこの選手だけは外せないという選手がいないだけにマルっと替わっても迫力を保つために交代カード3枚は常に入れておきたい。


本来であれば知念にこそ「この選手は外せない」という存在になってもらう予定だったんだろうけど、残念ながら今の出来では序列の一番上とすら言い切れない。周りと合わないというのが一番の要因だけど、今日もお世辞にも良かったとは言えない。難しいシーズンではあるけど、それでも入団からかなり時間も経った。そろそろ合わせてきてほしい。今日の1失点目も知念のパスミスが失点の要因ではあるんだけど、達也が上がっていたスペースをその後必死に戻って埋めてるし、頑張ってはいると思うんだよ。合ってないのは単なるズレであって根本的なものじゃない。どこから使うかは片野坂さんに任せるけど、それでも使い続ければ知念は必ず爆発すると信じて疑わない。


今日湘南に勝てなかったことで個人的には今季の順位への興味は完全に失せてしまったので、色々とチャレンジしていってほしいと思ってる。羽田のボランチ起用もそうだし、最終ラインも少しずつ手を加えて移籍や負傷に備えておく必要があると思うんだよね。そこで思い切ってチャレンジさせるのは今季なら全然いいでしょ。


いやぁ、しかし難しい。感想にも困るよ。
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注文通りの敗戦(14節FC東京戦)

2020-09-05 20:53:04 | マッチレポート20'
いやー、ただただつまらない試合だった。つまらない以外の感想が浮かんでこないよ。他に何かある?


ルヴァンカップから中2日でアウェイ九州、主力メンバーも落としたFC東京としてはこういう試合をするしかなかったと思うんだよ。簡単に読めた相手の望む試合展開にきっちり注文通りにハマって何のインパクトも残せず敗戦。弱い。


様子見で試合に入ったのが最大の敗因だと思う。低調な相手のペースに合わせて何となくやれてる気になって積極的に試合を決めに行かずに気付いたら失点して、勝ち点も落としてるって試合はJ2の頃からよくあった。去年2試合とも手痛い敗戦を喫している相手なので腰が引けてしまうのは分かる気もするんだけど、どう考えたって疲れてる相手に対してユルく試合に入った時点でもう負けてるよ。


エルゴラのマッチプレビューに新たなコンデョション不良者が出ていると書いてあったけど、長谷川と髙澤なのかな。どちらも好調だったし、どちらも柱になりつつある存在だっただけにその影響もあったとは思うけどね。


さて、限定ユニを着た試合はこれでどちらもゴールなし。湘南戦でもゴールがなかったら縁起が悪いから来季はなしかね。
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もったいない(13節浦和戦)

2020-08-29 22:11:47 | マッチレポート20'
浦和に対してのこれぞ勝ちパターンって試合展開だったのにな。2失点目が本当にもったいない。同点で終盤まで持ち込めればかなり高い確率で仕留められた試合だよ。1失点目からすぐに立ち直れなかった部分がこの試合の分かれ目。そんなことで勝ち点を3つも落とすの本当にもったいない。


キョンゴンの1失点目の弾き切れなかったプレーはまあ仕方ないよ。DF陣もフリーでシュート打たせてるし。でもダメなのはその後のパスミスをきっかけに相手に「つけ込むスキは今ですよ」と見せんばかりメンタルの弱さを見せたことだ。パスミスをしたキョンゴンも、その後の切り替えの遅い島川も。まるで連敗中の時のような連続失点であっさりひっくり返された。連敗から脱したことでその部分はもう克服されただろうと思っていただけに、ちょっとガッカリした。もうその手のレベルの低さで試合を難しくしちゃうのはやめようよ。本当にもったいない。


やっぱり浦和くらいになると大分相手に明確な対策なんてやってられっかよみたいな気持ちになるのかね。今日も中途半端に高い位置からプレスをかけてきてくれた。もちろんそれでボールをロストすることもあるんだけど、トータルで見れば食い付いてきてくれることでチャンスを作り出せるメリットの方が圧倒的にある。さんぺーのゴールは完全に狙った形。あそこまで狙い通りに決まることもないなってくらいにここ数試合でうちが狙っている通りに決まった。1本目のクロスがズレてもやっぱり3人が入ってきていることで中で合う可能性はかなり高まる。そんなゴールだった。もったいない形で逆転はされてしまったわけだけど、その後試合の主導権を握り続けられたことでもう完全に立ち直ったと判断してよさそうだなとは思う。勝ち点をきっちりと取れるようになるかはあとは自分たち次第。試合のコントロールも含めて。


也真人がいい。コロナ前の2試合を観て自分が想像してた以上にいい選手だと思ったわけだけど、広島戦で無念の負傷。この試合でやっと復帰となり、今日はコヅと也真人で45分ずつだったわけだけど、個人的にはアシストをしたコヅよりも也真人の方が良かったと思ってる。シャドーに求められるプレーのほとんどを高水準でやってくれる。投入直後に分厚い攻めが出来たけど、ほとんどの局面で也真人が絡んでいる。ビルドアップの際に顔を出すタイミングもいいし、狭い局面を打開するアイデアも技術もある。周りもよく見えてるし、素晴らしい選手だと思う。個人的に今日一番好きだったプレーは78分の相手ペナ前で即時奪還→自らのシュートでフィニッシュのシーン。シュートは後ろからの浮き球で難しかったからキレイにミートは出来なかったけど、ああいうチャンスの作り方は今の大分でやれる選手は少ない。コロナ前の試合の時も書いたけど、意外なくらい守備の強度が高いのが也真人の魅力だと思う。ただそれくらい機能してたと思ってたからこそ、82分の交代に伴い也真人のポジションを下げて達也を中に入れたところで「あぁもうこの試合はこのまま終わるな」と思ったことは事実。80分過ぎたあたりから浦和ももう勝ち点取ることを最優先に引き気味になってスペースがなくなりつつある中であの入れ替えはハッキリ言って失敗。今シーズンの片野坂さんのあの部分へのこだわりだけは本当に意味不明。


実況の下田さんも言ってたけど「狙いのよく見える」サッカーで内容は良かったと思う。浦和はマリノスや札幌と同様、相性のいいチームであることは間違いない。今日も決して負けるような試合じゃなかったし、だからこそ本当にもったいないと思う。今年は順位は関係ないからノビノビやれてるけれども本来だったら3分の1を消化して勝ち点12はかなりヒリヒリするシチュエーション。北九州怒濤の9連勝により今シーズンのJ1昇格は長崎、北九州の九州2クラブになりそうな勢いだ。でもこれ裏返すと来シーズンはマジで鳥栖、大分、長崎、北九州の九州4クラブ一斉降格あり得るよ。本当に頑張ろう。


そしていよいよ地獄の9月に突入。9月はリーグ戦が何と7試合。プレミアリーグの年末年始もビックリの過密日程。中3日、3日、2日、3日、2日、3日でずっと試合が続く。これは地獄。ホーム連戦が2回あったりと移動による疲労は最悪のケースは回避出来てるけど、それでもほとんどリカバリーしてすぐ試合って感じになるんだろうね。メンバーを固定することで連敗から脱した感があるけど、さすがにこの過密日程はある程度はメンバーを回していかないと無理だろうね。ケガ人も出したくないしね。この過密日程にどう対処していくかが今季の大きな山となりそうな予感、さらに本当の勝負の来季へと繋がっているように思う。
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大分良くなったのでは(12節柏戦)

2020-08-23 22:48:54 | マッチレポート20'
タイトルはどっちで読んでもらってもいいです。残念ながら勝てなかったけど、チームとしては良化傾向と言っていいんじゃないかな。


大分、柏ともに8月12日のルヴァンカップで大幅にターンオーバーを行ったため今日の試合は実質3連戦の3試合目となった。連敗中は試合ごとにメンバーをいじりながら進めていた片野坂さんもこの3試合はほぼメンバーを固定。さすがに今日はダメージが残ってるんじゃないかなと思ってたけど、何とメンバー固定は柏もほとんど同じでこの3連戦は瀬川かマテウス・サヴィオかくらいであとはほぼ固定。よってどちらかの足が先に止まるみたいな現象は見られず終盤まで互いに攻めあうスリリングな試合展開だったと思う。


オルンガはボールホルダーへは1追いまでしかぜずに、2度追い3度追いをしないので特に前半は簡単に第1プレッシャーラインを突破出来た。いつもそうなのか、連戦だったからサボり気味だったのかは分からないけど、現代サッカーにおいてあれだけ守備をサボるんだったら7試合連続ゴールもさほど意味のあるものには感じられないなと思ったのが正直な感想。さらに柏全体としてもハセへのプレッシャーが弱いため「長谷川雄志さんサイドチェンジ祭り」が賑々しく開催される運びとなり、特に左サイドの香川へはバンバンと新ルートが開通しまくっていた。ただルヴァンで対戦した時もそうだったけど、前半はぶっつけ的にやってる雰囲気でも後半に修正して一気に巻き返してくるのがネルシーニョのやり方だというのを見せつけられたばかりだったから、後半に入っても油断は出来なかった。後半になると江坂の立ち位置が少し上がり、オルンガをサボらせないような配置になっていたと思うけど、ハセをフリーにしてしまう現象は継続中だったので、後半もチャンスメイクはほとんどハセ経由だった。何とかあそこからこじ開けられたらパーフェクトな試合だったんだけどね。


伊佐+渡+髙澤も十分に面白かったし、ゴールのにおいもしたけど、今日はベンチに知念、さんぺーがいることで終盤まで勝ち点3への期待感がかなり高かった。計算出来るアタッカーが呉屋しかいなかった柏よりもむしろベンチは大分の方が充実していたと思う。知念も本調子という感じではなかったからここから上げてきてほしい。あと藤本ね。最後のビッグチャンスも含めてあともう少し。ただ個人的には片野坂さんからの信頼感が高いのは分かる気がしていて、ボールを受けて相手DFと入れ替わりつつターンという局面においては多分今の大分攻撃陣の中でも最も期待感があると言っていいと思う。ただそこから追ってきたDFにボールをつつかれたり、ラストパスの精度が低かったりとあと一歩なんだよね。ポテンシャル的には間違いなく即戦力だし、そろそろプロのスピードにも慣れてきた頃だろうし、町田、野村あたりがケガが理由なのか分からないけど、今後もメンバー入り出来ないのならこれからも藤本に出場機会があるだろうから、数字での結果を期待したい。


最後の交代のところは点を取りにいくという意味で達也の投入を期待していた人が多かったと思うんだけど、今日の試合に限っては怜さんも香川も最後まで十分に走れていたし、特に香川の左足クロスの質は達也とは比較にならないレベルだし交代なしで終わったことは妥当だと思ってる。それじゃ刀根+羽田の投入が勝ち点1を取りにいった采配なのかというとそうでもないなと今日の試合を観ていて感じた。前節は2人の投入後に同点ゴールを決められてしまい決して必勝パターンと呼べるような采配ではないと思うんだよね。でも片野坂さんが今日も同じ采配を選択したのは刀根や羽田に守備の役割だけを期待しているわけじゃないと思うから。最後のビッグチャンスだった香川のクロス。あれ遡ると羽田がキーになるパスを出してスイッチが入ってるんだよね。もっと言うと高橋祐治が知念の膝を蹴ってイエローになったシーンも投入直後の羽田がファーストプレーでハイボールの競り合いに勝ってるところからなんだよね。セットプレーでの可能性も高まるということもあったと思うし、片野坂さんの意図として決してネガティブな投入ではなかったと思うんだよね。ただ惜しむらくは知念がイエローを出させたFKの直前にFKのキッカーを2人とも下げちゃってたところかな。あそこは三竿に狙ってほしかった。


智輝に躍動感と力強さが戻ってきた。決定的なシュートブロックもあったし、オルンガにも粘り強く対応したし、ハセに負けず劣らずサイドチェンジをバンバン通してたし、素晴らしい活躍だったけど、一番印象に残ったのは89分頃のシーン。うちとのルヴァンカップでもゴールを決めた細谷がサイドからえぐりこんでドリブルしてきた時にフィジカルの強さのみで子供扱いして場外に弾き飛ばしたのを見て、あの智輝にもついに貫禄らしきものが備わってしまったと感慨深いものがあった。最初の仕掛けに対しては少し遅れを取っているんだけど、「そんなヤワな仕掛けでこの先に進めると思うなよ」と言わんばかりに(実際はクールに)グイグイとボールから相手を遠ざけていく強さに頼もしさを超えた貫禄を感じたわけですよ。素晴らしかった。


個々の感想を書いてるとやっぱり勝ちたかったという思いが強くなってくるんだけど、実際に危ないピンチも少なくなかったわけで、引き分け自体は妥当だと思う。ただ勝てなかった前節も今節も丁寧に試合を進めているという印象が持てるところが前向きになれる要素だと思うんだよ。負けることは仕方ないにしてもとにかくやることなすこと全てが雑だった連敗中と比べるとその点が「大分良くなった」と思う。試合終了後にベンチに座る片野坂さんがアップで映されたけど、あの時の何とも言えない表情が何を意味するのかは気になった。あの表情から片野坂さんはこの結果をポジティブには捉えていないと思うし、もちろん監督がホームで引き分けて納得してるなんてことはあってほしくないわけだけど、片野坂さんのどういう思いがあの表情を作り出したのかは気になるところ。まずはやっと1週間の時間が取れるのでしっかりと休んでほしいと思う。次は埼スタで浦和戦。あぁ、行きたかったな....
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継続(11節札幌戦)

2020-08-20 01:17:35 | マッチレポート20'
眠い。猛烈に眠い。今日はNACK5スタジアムに大宮−北九州(北九州めちゃくちゃ強かった。そしてディサロ遂に本格化。)を観に行っていて、戻ってきてから試合を観ていまこれ書いてる。明日から家族でキャンプに行くので朝も早いんだけど、継続することに意義があるっていうことで何とか練る前に書いてしまう。


タイトルの「継続」は自分がブログを書くことの継続についてじゃなくて、片野坂さんがマリノス戦で作ったいい流れを継続したかったがゆえの今日のスタメンだったんだろうという意味での継続。5連敗もしてしまったことで戦術面というよりも選手たちのメンタル面がズタボロになってしまい、出来ていたことでさえ出来なくなってしまったりとまずはメンタル面のリカバリーが重要だったわけで、その何よりの治療薬が勝ち点だからここで連勝を決めて完全治癒したかったと思うからこのスタメンの意図は分からなくもない。ただやっぱり連戦の疲労は随所に感じられたし、長距離移動の影響もあって1試合を通してパワーを出せなかった印象。65分を過ぎたくらいから強度の高かった札幌のディフェンスも徐々に緩んできたので、少し押し返すことも出来たけど基本的に札幌ペースという流れは90分を通して変わらなかった。ただそんな難しい流れの試合で勝ち点1を拾えていることは悪い結果じゃない。連敗中にも書いたけど、とにかく試合の運びが「雑」でさっきも書いたように出来ていたことですら出来なくなってしまうことが多かったけど、苦しいながらも丁寧に試合を進めて少ないチャンスを決めてあわや勝ち点3すら取れそうな試合運びが出来たことは決して悲観することではないと思う。


しかし今日のボールの運べなさは何だったんだろうか。かなり高い位置から札幌が食い付いてきたけど、前に蹴るタイミングもほとんどが蹴らされているもので、能動的に前に運べたのなんて1〜2回がいいとこじゃないだろうか。相手とのかみ合わせだとか、構造上の問題だとか色々とあると思うんだけど、今日はちょっと疲労困憊で振り返る気力はないんだけど、マリノス戦ではかなり気持ち良く外すことが出来ていたのに今日はさっぱりだった。そのマリノス戦を観て札幌も立ち位置なりを変えてきてはいるんだろうけど、試合中にそういったところを修正出来るようになるといいよね。それがいいかどうかは別にしてやらないと決めてる日はボランチが絶対に最終ラインまで下がらなかったりと、悪い意味で戦術遂行に愚直すぎると思うところはあるよね。相手を混乱させる意味での立ち位置変化なんて全然ありだと思うけどね。もちろんやってるのかもしれないけど、今日は全く押し返すことが出来なかった。


ちなみに今日観てきた北九州(リーグ戦7連勝中!)は何が良かったかと言うと攻→守への切替時の迫力。いわゆるゲーゲンプレッシングと呼ばれる即時奪還の勢いがすさまじく、「すぐに奪い返せなかったから人質の家族がどうなるか分からんぞ」と選手たちが悪い奴に脅されてるんじゃないかと思うほどに徹底して奪い返しにいく。そのあまりの強度に大宮が戦意喪失してる感じまであって、勝ってるチームってこうだよなと実感した。まあ、大分にゲーゲンプレッシングの強度を上げてほしいという話じゃなくて、勝てるようになるにはやっぱり徹底してストロングの部分を磨き上げていくしかないよなっていう感想。まだまだ磨き上げる余地はたくさんあるはず。ブレずにやっていきましょう。

寝る。誤字脱字意味不明は明日気付いたら直す。
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進化か停滞か 〜again〜 (10節横浜Fマリノス戦)

2020-08-16 01:32:38 | マッチレポート20'
伊佐・さんぺー・小塚が先発して内容の良かったルヴァンカップのガンバ戦を観て「進化か停滞か」というタイトルで記事を書いた。そして今日の久々の勝利を観て改めて「進化か停滞か」というところに思いを馳せてみた。


やはり今日のスタメンは「原点回帰」感があった。達也がサイドに戻り、まるで老夫婦のような連携を見せる伊佐とさんぺーが前線の先発となり、昨シーズンを思い出させるメンバー構成となったことで「原点回帰」感が強かった。そしてそれはやはりと言うべきかいい内容、そして久しぶりの勝利へと繋がった。勝ったことはもちろん嬉しい。でもこの戦い方が昨シーズン終盤に研究され尽くして停滞したことも事実。そして今シーズンはそれをぶち破るために、チームを進化させるために片野坂さんは色々と考えたはず。ディテールのところまでは分からないけど、代表的なものは縦に速い選手のシャドー起用だったと思う。そして勝てない現状に片野坂さんとしても忸怩たる思いはあったと思うけど、いったんその戦い方は捨てて勝つことを優先したわけだ。だから何となくこの勝利は素直に喜べないところがあるし、今後の戦い方がまた一層難しくなったなという思いがある。でもJ1で勝つことって本当に難しいことだし、原点回帰だろうが新しい戦術だろうが勝たせられることは素晴らしいことなんだけどね、結局は。


サイドチェンジがズバズバ決まったこと、ボランチにスムーズにボールを付けられたこと、今日の勝利はこの2点に尽きると思ってる。まずはサイドチェンジは全員にその意識が強烈に植え付けられていたこと。「え、今のアーリー気味にクロスで良かったんじゃ..」というシーンですらサイドチェンジにこだわっていた印象すらある。サイドにボールが入った時に遠い側のシャドーの選手にマリノスのSBの選手が付くので大外の達也or香川は必ず空く。多分ボランチが下がってきて人数を合わせないといけなかったと思うけど、マリノスはもうそこは捨ててる印象だった。それと同様にマリノスの中盤はマルコス・ジュニオールを頂点とする扇原、喜田の3人で構成するトライアングルで、この3人があまり動かないので、ハセや島川がマルコス・ジュニオールの脇で簡単にボールを受けられた。ビルドアップがうまく行かない時は後ろ3枚+WB2枚の間をずっとU字の形にしかボールが動かず最後はどこかで詰まってボールをロストするという流れが多いわけだけど、これだけ中へのルートをルーズにしてくれたらそりゃオレたちだってこれくらいは出来る。サイドチェンジもボランチへのパスコースも結局マリノス側の動きが足りていなかったってことだし、単純にコンディションも良くなさそうだったし、この勝利で楽観は出来ないわけだけど、少なくともメンタル面まで蝕み始めてた負のスパイラルから抜け出せたことだけでも今日は良かったと思う。


前田大然のスタメンを見た時は「このタイミングで当ててくんなよ」と愚痴ってはみたものの、冷静に考えたら仲川がいた方が何十倍も嫌だったわけで、どちらかと言うとラッキーだったのかなと思ってる。また試合前の位置情報付きツイートでこの試合への帯同を自らうっかり漏らしてしまったチアゴ・マルチンスも、今日は伊佐の切り返しにも髙澤の切り返しにも付いていけてなかったし、まあこの部分もラッキーだったなという印象。昨シーズンまでのチアゴ・マルチンスだったらああいうのも全部引っかけてた印象。


サイドに戻ってやはり躍動した達也。シャドーでの起用に比べて迷いがないように思う。得点シーンの爆走も素晴らしいんだけど、52分頃の加速してアタッキングサードに侵入していったシーンなんてまさに達也の真骨頂。シャドーで縮こまってた時はあんなプレーは見られなかった。78分での交代は週中の試合でも使いたいという片野坂さんからの絶対的な信頼の表れだと見てる。水曜日は香川を休ませて右に怜さんを持ってきたら面白いと思うぞ。そして髙澤がいい。伊佐に合わせたクロス。マリノスのハイラインを利用したライン裏へのランニング、ハイボールの高い勝率、こんなに何でも出来ちゃうタイプの選手だとは思わなかった。知念は鹿島戦の交代直前の走り方がちょっと嫌な感じだったので、しばらく離脱するかもしれないけど、今の髙澤なら知念の不在を十分過ぎるくらいに埋めてくれそうだ。そして伊佐が頑張った。これぞ伊佐という前線での奮闘ぶりで、あれだけ戦ってくれると周りも奮い立つよ。2度の決定機はどちらかは決めときたかったけど、今日はそれ以外の部分での貢献度がめちゃくちゃ高かった。


今日の勝利を一言で言ってしまうと「かみ合わせが良かった」ってことになってしまうのかなと思ってるし、昨シーズンからマリノスとの相性はいいと思うんだよね。だから楽観してはいけないと戒めたいところだけど、相性っていう観点から言ったら札幌なんてもっと相性いいからね。ここをきっかけにもっとノっていきたいね。今日はナイスゲームでした!
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今日はお祝い(ルヴァンカップGS3節柏戦)

2020-08-13 00:46:08 | マッチレポート20'




弊社、日立製作所様とは長いお付き合いをさせていただいておりまして、そんなこんなでスポンサー席をいただきましてね。

別に悪いことをしてるわけでもないんだけど、試合前後にツイートするのも何だか憚られて大人しくしてたけれども、ひょんなことからコロナ再開後初めてスタジアムで大分の試合を観ることが出来た。ハッキリ言って消化試合だし、平日だし、世の中がこんな状況だし、スポンサー席エリアと思われる一帯にはほとんどお客さんはいなかったけれども、それでもじっと黙って観てましたよ。マナーですから。声を出したくなるような展開にならなかったのは幸いだったのか、そうじゃないのか。まあ、残念ながら潮目を変えるような試合にすることは出来なかったね。


前半は何も準備してきてなかったであろう柏相手に自由にボールを持たせてもらい良い流れだった。渡の決定機が決まっていれば違った展開になっていたと思うけど、後半の連続失点は先週末の試合後にハセが語っていた「またか」という雰囲気がチームを支配してしまっているんだろうね。こればっかりはやむを得ないのかなとも思うけど、そんな雰囲気は誰かに変えてほしいとは正直思う。






超厳戒体制でのスタジアムには初めて行ったわけだけど、よく言われているようにベンチやピッチ上の選手たちの声がよく聞こえる。今日は失点後に最も周りを鼓舞してたのは渡だったかな。これだけ勝てなければチームの雰囲気は自然と落ち気味になっちゃうんだろうけど、そこを変えるだけでも随分とチームの状況は改善すると思うけどね。失点しないのがもちろん一番だけど、失点してしまってもそこからギアが一段上がるような雰囲気をピッチの中から作り出してほしい。



羽田の適性はやっぱり3バックの真ん中かな。3失点してるわけで合格点は出せないけど、呉屋との関関マッチアップはよく対応してたと思うよ。





大学生コンビも今日初めて生で見た。映像で見ていたここ数試合と大体同じ感想で藤本は良さがかなり出せているんだけど、井上健太についてはJ1レベルではまだちょっと早いかなと今日もATに入る直前くらいまでは思ってた。ただ唯一のゴールとなったシーンの直前に180°ターンから縦に仕掛けた時にマスクの中で思わず「それだよ!」と口走ってしまった。前評判から見たかったのはやっぱりそういう仕掛けだったんだよ。それがゴールに繋がったのは絶対に偶然じゃない。何でも出来る必要はない。まずは強みを見せてほしい。素晴らしい仕掛けだったと思う。

前半は比較的いい出来だったと思うんだけど、特に高山と怜さんの右のユニットが面白かった。この2人は同時に出場してもいつも逆サイドにいるから同じサイドで連携するところをこれまで見てこなかった。少し前から片野坂さんが高山を試合終盤限定で3バックの右に入れることがあったけど、まるで将棋の香車のように動く2人がグイグイ相手陣内深くまで攻め入った。屋敷くんの決定機に繋がった崩しもあったし、今後は終盤に点を取りに行きたい場面で有効なオプションになるかもしれないね。



アップ開始前、誰もいないアウェイ席に向かって深々と頭を下げる駿と舜。ありがとう、気持ちは伝わってるよ。


勝てなかったり、いいゲームが出来なかったのは残念で仕方ない。でも今日はお祝いだよ。育成組織の選手たちがプロの舞台でデビューして、そして可能性を感じさせるプレーを披露してくれたんだから。家を出る前はまさかこんなメンバー構成になるなんて思ってもいなかったから泣きそうなくらい嬉しかったし、今日ほど表情が読まれないようにマスクがあって良かったと思った日はなかったよね。




弓場くん、屋敷くん、プロの公式戦デビュー本当におめでとう!そして素晴らしいプレーぶりだったよ!







決定機にも絡んだ屋敷くん。中学時代から有名人ではあったけど、まさかの高校2年生の夏でのプロ公式戦デビュー。そして何よりも驚きは決して「お客様」ではなかったこと。臆することなくボールを要求するし、柏の守備陣に当たり負けもしてなかった。


屋敷くんを初めて見たのは去年のプレミアリーグ参入戦。1年生ながら立派にレギュラーとしてアピールしていた。この時よりもさらに体躯がガッシリとした感があるし、ここからの更なる成長曲線が楽しみ。あの決定機は枠に飛ばしたかった。









そして弓場くん。大分の戦術において本当に難しいポジションだと思うボランチをよくこなしてたと思う。残念ながら負傷で途中交代となってしまったけれども、ボールタッチ数はかなりの数になってるんじゃないだろうか。それくらいビルドアップにしっかりと貢献出来ていた。










育成組織出身者がデビューすると本当に夢があると思うわけだけど、弓場くんはU−15のキャプテン。ずっと大分で育ってきたこういう選手がトップチームでデビューすることの喜びや価値はもう表現出来ないくらいだと思うんだよ。だって弓場くん戸次の出身だよ。もうそれだけで応援したいじゃん。U−15宇佐出身の屋敷くんもそうだしね。




高校2年生の時のクラ選。選手たちが一番残念だっただろうけど、自分も楽しみにしてた夏のクラ選がなくなっちゃったわけだけど、こうやって若人たちの記念すべき日に立ち会えたのは本当にラッキーだったと思うし、これからもトップチーム同様に育成組織を応援していきたいと強く思った。やっぱり育成には夢があるよ。





高橋(プロ契約済みなのでくん付けはしません)と平川くんも頑張ってほしい。チャンスは必ずやってくる。



「お前にハットされたら屈辱だよ」みたいなこと言ってるのでしょうか。



試合前に星が親しげに審判の人と話してたんだけど、誰でどういう繫がりだったんだろうか。


今日はやっとスタジアムで試合が観られたという思いの一方で、鳥栖の一件もありこれが今季最後のスタジアムかもなという思いも頭の中には確実にあってそのモヤモヤはずっと残ったままだった。今はただ状況が好転することを願うしか出来ないわけで、何でこんなことになってしまったんだろかと思わずにはいられない....
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5連敗(9節川崎戦)

2020-08-08 21:36:07 | マッチレポート20'
10時からF1の予選が観たいのでサクッと書いちゃいます。(2週続けて同じ書き出し)


結局90分を通して一度もトップギアに入れることのなかった川崎相手に流れの中から1本もシュートを打てずに完敗。川崎に疲労を感じさせる展開にすら持ち込めなかったのはJリーグの盛り上げにも貢献出来なかったわけで、もう無力感しかない。


もっと点を取れるようにと施したマイナーチェンジでチームが崩壊してしまったわけで、まずは元の位置まで戻ることを優先させた方がいいと思うよ。何よりも今シーズンはどんなに酷い失敗をしても元の位置に戻ることが許されてるわけだから。週中の佐藤のパスミスのリプレイを見ているかのような小出のパスミス。今季新しく加入してきた選手の同じようなパスミスから失点を喫しているのは決して偶然ではないと思う。どんなに点が取れなくてもまずはボールが握れるだけでも違ってくると思うから去年から在籍してる選手をベースにスタメンを組めばそこそこ改善するんじゃないかな。弱者のマイナーチェンジが成功するには今シーズンは環境が悪過ぎたよ。


・シャドーで起用されてピッチ上で迷子のように振る舞う達也を見るのもうマジでしんどい。頼むからサイドで使ってあげて。
・今日のハセはプレーがほぼ全て緩慢。多分コンディションの問題だと思うし、その状態でも使うほどではないと思う。
・リーグ戦でキョンゴンを使うならこのタイミングしかなかったと思うしよく決断したと思う。そして高木と遜色ないことがこれで分かったわけで、ここからが真のポジション争い。吉田も絡んでこい。


しかし三笘薫、旗手怜央、田中碧に宮代大聖。川崎さんはしばらく安泰ですな。土下座でお願いしてきたら憲剛レンタルで借りてやってもいいぞ。


大分側から見るとあまりにも試合に内容がなさすぎてマジで書くことが何もない。また次の試合頑張ろう。終わり。
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進化か停滞か(ルヴァンカップGS2節ガンバ戦)

2020-08-05 22:22:29 | マッチレポート20'
今シーズンに限っては「ルヴァンカップだから」と試合の内容や結果を低く見積もる必要はないと思うんですよ。何よりも今日のガンバのスタメンがそれを物語ってるわけで。今日のドローは内容も含めてとてもいい試合だったと思う。


疲れてる選手は休ませたい、チームの底上げの機会としたい、でも公式戦連敗の悪い流れは何としても止めたい、という片野坂さんの苦悩がそのまま表れたようなスタメンになった今日の試合。前3枚は伊佐・さんぺー・小塚という極めてなじみのあるメンバー構成となった。中盤も怜さん・コテ・星が並び新加入は佐藤だけだった。前節の記事でも書いたけど、連敗中はどうも試合の進め方が「雑」だと感じていた。その「雑」さが何なのかはハッキリしてなかったんだけど、今日の試合を観ていて何となく分かったような気がするんだよね。何度も言ってるけど自分は2列目に達也や井上健太を配置するやり方に否定的だ。2列目から走力を活かしてラインブレイクする動き出しで能動的に点を取りにいきたいというのが、昨シーズンのシュート数の少なさに対する片野坂さんとしてのバージョンアップの答えなんじゃないかな。ただその自ら動きにいこうとするやり方が急ぎすぎているように見えるし、バランスを崩しているようにも見えるし、結局バカバカ失点するし、ざっくり言ってしまえば「雑」ということになるんだよなと。今日2列目に小塚とさんぺーが並んでしっかりと中でボールを受けることで色々なパターンの攻撃を作り出せてた。象徴的だったのは前半42分のさんぺーのシュートでフィニッシュしたシーン。自陣でコテがパスカットしたところからゆっくりと計22本のパスを繋いでペナルティエリアにきっちりと侵入した。この流れの中でボールに関与しなかったのは怜さんだけ。中へのパスもあるという共通認識を全員が持てるだけであれだけ詰まり気味だったサイドからも攻撃が繰り出せるようになった。決してどちらか一方という話ではないと思うんだけど、いま全くうまくいってない中で再開後に取り組んでるやり方をいったんやめてみるのも一つの手じゃないかなと今日改めて思った。


そうは言っても今日の失点も自陣での繋ぎのミスを突かれてのもの。佐藤がボールを持って前を向いた時に一瞬迷いを見せると、あっという間に距離を詰められてしまい苦し紛れに出した横パスは完全に井手口に狙われていた。ガンバのプレッシングも見事だったし、この類いのミスはチームの練度を上げていく過程においてはやむを得ないと思うよ。それと佐藤は75分のスーパーブロックでこのミスを完全に取り返したしね。それでいいと思うよ。奎汰と星という片野坂さんのサッカーに1年以上親しんできている組合せで左が活性化した一方、まだ羽田にぎこちなさが残る右サイドは停滞した。そのタイミングで渡されても困るだけだよというパスが多くて怜さんのところでボールロストすることが多かった。さらに言うとリーグ戦は羽田のところを狙って勝ち点を得たわけだからガンバが今日の試合でも羽田にプレッシャーをかけないわけがないからそういう意味では右が停滞したのはある意味で必然かなとも思う。その裏返しで左に自由があったとも言えるわけで、左右均等なんてあり得なくて、こっちがダメならあっち、あっちがダメならこっちと出来るチームの方が当然強い。


キョンゴン頑張った。2つのビッグセーブはもちろんのこと2年前の天皇杯から全く出場機会がない中でよくぞここまで耐えて頑張った。サイドに付ける時も1人飛ばすパスが多くて工夫している感じが見てとれたし、相手のプレッシャーラインを2列くらい飛ばすミドルレンジのパスに何度もチャレンジしようとしていたのが印象的だった。自分は高木がこのスタイルのサッカーで最もフィットしてきたなと思ったのはこのミドルレンジのロブ気味のパスを多用するようになってきてから。食い付かせてひっくり返すのは何も相手の最終ラインの裏だけじゃなく、スペースが空いているところに上からパスを付けられればこんなに武器になることはないわけで高木がこのパスを多用するようになってきてから本当によくなったと思ってたんだけど、今日のキョンゴンはそれをしっかりと見ているなと思わせるチャレンジぶりだった。すぐにレギュラー交代になるとは思わないけど、高木が不安定なプレーを続けるようならいつでも変わりまっせというプレッシャーを常にかけ続けてほしいと思う。


残念ながらこれで2年連続ルヴァンカップGS敗退が決まってしまったわけだけど、3試合しかなくて初戦落としてたらそりゃ無理だよねって話だから仕方なし。高木のポロリが後になってこんなにもダメージなるとはね。ただ今日の試合で勝てなくても内容が伴えば何となく前を向くことが出来るなってことを再認識したので、次節柏戦も貴重な実戦の機会を無駄にしないように戦いたいね。片野坂さんがどういう選手起用で来るかってことからもう試合の楽しみは始まってるわけで、苦しい状況だけどチームは立て直してくると信じて楽しみに待ちたい。
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チーム崩壊(8節鹿島戦)

2020-08-01 21:43:56 | マッチレポート20'
10時からF1の予選が観たいのでサクッと書いちゃいます。


タイトルは4試合13失点で「ディフェンス崩壊」にしようと思ってたんだけど、終盤に攻撃の度に三竿が髙澤に意図なくロングボールを放り込み続けているのを見て、「あ、このチームはブラしてはいけない幹もポッキリと折れてしまったな」と感じたので、「チーム崩壊」というタイトルにした。この修正はちょっとした治療では済みそうにないかもな。


今のチーム状態でヤバいところはたくさんあると思うんだけど、一番気になるのはとにかく「雑」だということ。去年までは少々じれったくてもまずは丁寧にやっていた印象だけど、ちょっとしたボールコントロールもパスの精度も、そして試合の進め方もとにかく「雑」。前半5分での先制点というこの上ない展開だったにも関わらず、安易なパスミスであっさりそのアドバンテージを放棄。その後はもう歯車が全て逆回転するようなここ数節よく見るおなじみの展開。名古屋戦、清水戦は選手層がそこまで厚くないことが何となく言い訳になるかなと思ってたんだけど、今週の連戦は週中がルヴァンカップのため主力は休ませられるので、この試合はいわゆるレギュラーで勝負出来たはずで、鹿島が17位であることと4失点の完敗であることを考えるともう単純に「弱い」という一言でいいと思う。でもこれは悲観的な話じゃなくて、こんなに弱いのに降格しないなんてサッカーは弱くても、勝負強いわけで、せっかくだしじっくりと根本から治療すればいいだけだよ。ちなみに今日の選手起用でさんぺー、怜さん、小林裕あたりはケガをしてるんだろうなという推測はついた。


今季の達也のシャドー起用にはずっと賛同出来ないスタンスで来たけど、今週出てきた他でもない達也自身のインタビューでその理由が明確になった。「僕が相手選手の間で受けて前を向いても仕方ないので」という主旨のことを話していて、とにかくランニングしなければ良さは出ないということが言いたかったんだと思うけど、シャドーの選手が最初からこの認識じゃチームとしてボール保持が出来なくなってるのも納得がいくなと思った。でも別に達也が悪いわけじゃなくて、今日もそうだったけど達也は決してうまい選手じゃないし、ボールもあっち行ったりこっち行ったりする。でもサイドでそのスピードを活かせば少々の雑さは隠れるし、今のシャドーでの起用は達也の魅力を削いでるだけでしかないと思うんだよな。やっぱりシャドーには受けて振り向いてそしてその次のプレーが見える選手を置いてほしい。いずれにしてもこの結果だし、手を入れざるを得ないと片野坂さんも考えてるとは思うけどね。


また高木の飛び出しからやられたわけだけど、高木のこの類いのミスに関しては「ミスは仕方ないよな」で片付けられないところが一番の問題だと思うんだよね。今日は前半から飛び出しの判断がもう見てられないレベルで、PKのシーンも出るべくして出てるミスだからもうこれは高木が悪いんじゃなくて、それが分かってて起用してる片野坂さんと吉坂さんが悪いんだよ。鹿島担当の田中滋さんとか、フリーの安藤隆人さんが「今日の高木はおかしい」みたいなこと言ってくれてたけど、申し訳ないけど「今日」だけじゃないんだよ。前に出る判断の部分やイージーなボールをファンブルしてしまうことに関してはこれが高木のスタンダード。最近はキックの質もかなり落ちてきてるし、変えない理由が全くもって分からない。水曜日はこのままいけばキョンゴンが使われるんだろうけど、まだそのプレーを一度も見ていないので期待したい。


今日の試合は三竿兄弟対決とか、和泉と小出の先輩後輩対決とか、面白そうなサイドストーリーもいっぱいあったんだけど、そんなのも全部軽くぶっ飛ぶくらいの酷い試合で残念だったな。ま、この後全部負けても降格はしない。じっくり取り組もう。
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たったの1週間で状況が急変(7節清水戦)

2020-07-26 22:21:22 | マッチレポート20'
シーズンが再開されてから清水の試合を何試合か観たんだけど、個人的にはそこそこ好印象のチームだった。攻撃志向で試合自体は面白くて、鈴木、梅田といった若手も起用して、あとは勝つだけという印象だった。ただそれはあくまでも自分の印象の話であって、事実は6試合で勝ち点1しか取れていないリーグ最下位のチームだ。これは紛れもない事実。素人の印象よりも遥かに重い事実は6試合で勝ち点1の最下位。そのチーム相手にこんな試合やらかしちゃったことはちゃんと考えていかないとね。ひどいよ。


まずは失点について触れるのを避けるわけにはいかない。一言で言って「何やってんの?」セットプレーからのゴールと言っても色々な形がある。ニアでスラされたり、後ろから走り込んできた選手にタイミングドンピシャで合うとか、ごちゃごちゃから押し込まれるとか、まあ不運が重なってセットプレーから失点を重ねるということもあるとは思うけど、今日はゾーンのド真ん中に入り込まれて、かつボールにも触れられずにやられるという形が4失点のうち3つ。これはもうハッキリ言って醜態だよ、醜態。いまやってるゾーン+特定者のみマンツーのやり方すら見直さないといけないくらいにひどいよ。セットプレーのディフェンスは時間かけて練習したら改善するのかよく分からないけど、セットプレーで試合を壊してしまうのはもったいない。


失点をしたのはセットプレーだけど、ほとんどの時間で主導権を握られたことからも目を逸らしちゃいけない。片野坂さんのチームを見ていていつも気になるのはうまくいってない時に選手たちが戦術遂行に愚直になりすぎて、そもそもの強度の部分が下がってしまうことがJ3の頃からよく見る気がしている。今日もそんな試合の典型だったように思う。清水は何とか初勝利が欲しくてかなり強く前へ出てきてて、球際とかルーズボールの拾い合いで劣勢だった。あとは前節くらいから気になるのは失点した後に気持ちが明確に下がっていくところ。メンバーが毎試合変わっていることも影響しているのか、失点した時こそ取り返しにいく強い気持ちを出してほしいけど、今日も3失点目の後なんかはあっという間に元気がなくなってしまった。再開後4枚替えで強いメッセージを発した片野坂さんの気持ちが全く伝わってないなと感じる。こういうことってキャプテンだけの責任じゃないけど、そこはずっと試合に出続けてる選手としてノリさんはしっかりとしてほしい。


個人的にはこういう総力戦のような選手起用はいいなと思ってたんだけど、この3連戦で誰が出ても同じクオリティを保つことの本当の難しさを思い知らされたような気がする。今日の佐藤の初先発と高山の復帰でついに27人のフィールドプレーヤーが出場したことになった。初めて見る佐藤にはかなり期待してたけど、今日の出来に限って言ってしまうとまだチームのコアを任せられるだけのものはないと言わざるを得ない。特に気になったのはボールを受けた際に視界を変えられないこと。俯瞰で見てたら受けて一度は前を向いてほしいんだけど、そのままリターンしたり、下げたりと、それではチームは前進出来ないというパスが何度もあった。前半はロストも多かったし、まだ難しいかなという印象。またサイドに関してもずっと怜さんと達也で安泰だったわけだけど、2度目の連戦に突入して疲労なのか達也の細かいミスが目立つようになり、怜さんに至ってはついにベンチ外となってしまいコンディションが上がっていないんだろうなと思われる。そうなった時に誰がそこに入るのかとなると、すぐに名前が上がってこない。一長一短というよりもベストコンディションの時の怜さんや達也に匹敵する水準を出せるサイドプレーヤーは今のところチーム内では見当たらない。そういう意味で言うと今日の小出のサイドでの起用は明るい兆しだ。4枚替えをした際に誰がどこに入るのかさっぱり分からなかったけど、小出がまさかサイドに入るとは思わなかった。知念へのアシストは分かりやすいアピールになったけど、それ以外でも他の選手から感じない「何とかしてやろう感」は小出くらいからしか感じ取ることが出来ない。試合が大味な展開になってからの投入ということはあるけど、この絶望の3連戦の中で唯一アピールに成功したのは小出と言っても過言ではないでしょう。


名古屋戦、清水戦とこうまでも選手たちの体が重そうに見えてしまうとやはりコアな部分は固めて極力変更は少なめとする方がいいのかもしれないという考えが徐々に強くなってきた。セットプレーから4失点は醜態でしかないんだけど、地味に辛いのは最下位のチーム相手にボールは握れない、裏も狙えない、シュート打てない状態だったことだ。このチームは苦しい時でも立ち返る場所があったから大きく崩れることなく勝ち点を積んでこれたわけで、そこは早く取り戻したい。個人的な考えでは達也や井上健太のシャドー起用をやめてほしいんだけど、今の片野坂さんの起用方法を見てるとそうはならないんだろうなと諦めてはいる。2試合前のガンバ戦キックオフ前はこのシーズンに向けて希望に満ちあふれてたように思うんだけど、たったの1週間でこんなにも早く絶望の沼に叩き落とされるかねってくらいに大分を取り囲む状況は急変した。まずは1週間あくのでしっかりと立て直すことだ。それを信じるしかない。


それでもダメならあの言葉を出すしかない。


「今季は降格がない。」
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