銀幕大帝α

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聖なる復讐者

2023年12月12日 16時10分13秒 | 韓国サスペンス

CHRISTMAS CAROL

2022年

韓国

130分

サスペンス

PG12

劇場公開(2023/05/12)

監督:
キム・ソンス
脚本:
キム・ソンス

出演:
パク・ジニョン・・・イル/ウォル
キム・ヨンミン・・・スヌ
キム・ドンフィ・・・ファン
ソン・ゴニ・・・ムン・ジャフン
ホ・ドンウォン・・・ハン/狂犬

<ストーリー>

凍てつくようなクリスマスの朝、無残な死体で発見されたウォル。双子の兄・イルは、殺害された夜にウォルに絡んでいた不良グループのメンバーを追って、少年院に入り…。

法で裁けないなら、俺がやる――

―感想―

しんどい。

観続けるのがこんなにもしんどいだなんて。

なんか久しぶりに韓国映画特有の重たい作品を見せられたなて感じ。

「ねえねえ、信じてた人から裏切られるのってどんな気持ち?」

そんな内容なんですわ。

内容というか、韓国映画が得意とするどんでん返しが終盤にあるんだけれど、行き着く所が上記に書いた「裏切り」であって、余計に鬱展開にするという、もうこれ以上は止めて!と思っちゃう。

因果応報も含め、誰も幸せにはなれない、その救いの無さには俺の心もどんよりとしてしまった。

軽い気持ちで観ると、かなり後悔すると思う。

観る人を選ぶ胸糞映画ではあったが、それでも話に引き込ませる演出力の上手さは流石。

加えて、演者の演技力の高さよね。

双子の兄弟を一人二役で演じたパク・ジニョンを筆頭に、少年院が舞台となっている為、若手の俳優が多くを占めているのだが、その誰もが本当に下手さを抱かせない性格含め色々とヤバい青年というものを表情の作りからしてリアルに出し切っている。

中盤、イルを殺る為だけに少年院に送られて来て、教官諸共支配してしまう男(何処となくTKO木下似)の常に威圧的な怖さは半端なかった。

日本の若手でここまで凄味を出せる俳優て居るかねえ、全く思いつかないや。

何時までもなよなよとした演技で満足しているようじゃいかんよ、他国にも通用出来る実力を付けた若手を育成しないと、何時まで経っても韓国映画、韓国俳優には追い付けんよマジで。

評価:★★★☆

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