銀幕大帝α

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DOGMAN ドッグマン

2024年08月07日 14時40分59秒 | 洋画アクション

DOGMAN

2023年

フランス

114分

アクション/サスペンス/ドラマ

PG12

劇場公開(2024/03/08)

監督:
リュック・ベッソン

『ANNA/アナ』
脚本:
リュック・ベッソン

音楽:
エリック・セラ

出演:
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ・・・ダグラス

<ストーリー>

犬小屋で育てられ、犬たちの愛に助けられながら生きてきた男。彼は犬たちと犯罪に手を染めていくが、“死刑執行人”と呼ばれるギャングに目を付けられ…。

―感想―

そうなのよ、ドラァグクイーンて基本、優しいという印象があるんよね。

「彼にもチャンスをあげて頂戴!」

見ず知らずの車椅子男がふらっと入ってきただけなのに、親身になって寄り添ってくる姿に思わずホロリ。

同じく感極まったシーンは、警察署の牢屋から抜け出した後の描写。

そうこれ。

こういうのがイメージとして先ず創造出来て、それを映像として鮮明に残す事が出来るリュック・ベッソン監督はやっぱすげぇわと感心するしか他なかったなあ。

派手なアクションはホント終盤にしか無いのに、グイグイと引き込ませる物語の深さと厚み。

親兄弟から見放され、犬と一緒に育てられた少年は文字通り身寄りがない人間となり、そして同じく飼い主の居ない犬達と心通わせていく中で家族以上の関係性を築き共同生活をしていく。

ともかく、この犬達の賢さには心底驚かされる。

「やれ(眼で合図)」「ワン!」

平和的で静かに温かく暮らす僕たちの幸せそのものを壊そうとする輩は何人たりとも許さない!

邪魔するヤツは犬の餌です。

証拠は残さないし、犬の餌代は浮くしで一石二鳥やね。

正に絵に描いた様な運命共同体というそのものを、多くの天才犬を使用し、見事なまでに一糸乱れぬチームプレイとして我々に対し見せつけてくれた監督の手腕に一種の感動を覚えてしまいましたよ。

一度きりの恋も破れたりと、波乱万丈な人生を歩んできた主人公なれど、大好きな犬と過ごせたという確かな幸せはあった。

1歩進む度に寿命が縮む重い障害を背負った男は犬達と同等に神をも愛した。

だが神は男を愛したのだろうか。

ラストショットを観て、貴方はどう思い、何を感じましたか?

主人公が自らの足で十字架に向かうのは神からの許しを乞う為にだと考えられるが、その後倒れた彼がどうなったのか、そこは鑑賞者個人の判断に委ねられるのでしょう。

もし亡くなったのならば罰を受けた、生きているのであれば許された、とはなるが果たして・・・。

評価:★★★★

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