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復讐の記憶

2024年01月30日 20時53分40秒 | 韓国サスペンス

REMEMBER

2022年

韓国

128分

サスペンス/アクション

劇場公開(2023/09/01)

監督:
イ・イルヒョン
脚本:
イ・イルヒョン

出演:
イ・ソンミン・・・ハン・ピルジュ(フレディ)
ナム・ジュヒョク・・・ファン・インギュ(ジェイソン)
チョン・マンシク・・・カン・ヨンシク
ソン・ヨンチャン・・・チョン・ベクジン
ムン・チャンギル・・・ヤン・ソンイク
パク・クニョン・・・キム・チドク
ユン・ジェムン・・・キム・ムジン

<ストーリー>

認知症となりながらも裏切り者への復讐を決意した老人と、計画に巻き込まれた青年の復讐劇を描く。

―感想―

はえ~、そういう内容の映画でしたか。

何の前情報入れずに観始めたから、ある意味反日的な話にはビックリした。

日本に魂を売った同胞を、家族が死に追いやられたという復讐も絡めて一人ずつ旧式の銃で殺していく老人の姿をサスペンス調に描いた作品。

要は親日をぶっ殺せが主体なので、我々日本人からしたら良い気はしないのだが、それを差し引いてバディものとして観たら割と面白いのだから、感想に困るんだよなあ。

先に書いた旧式の銃がラストで大きく活きていて、その銃に刻まれた名前が誰なのかを知った(判明した)時に、鑑賞者も何とも言いようのない気持ちにさせられるのよね。

60~70年越しの復讐になるのか。

相当な恨みを募らせていたてのが強く伝わってくる。

本来ならもっと若いうちに計画を実行したかったんだろう、妻が妊娠した事で銃を土に埋めた、そういう言葉の説明がありましたから。

愛する妻が先に旅立った事で、ようやく失うものはもうないと、練りに練った計画を基に暗殺に近い形で、標的を始末していく。

その老人の足(スポーツカーの運転係)として、同じ職場の青年を雇うのだけど、彼が最後まで付き合ってくれたのは老人も予想外だったのだろうし、青年本人もまさかそこまで世話を焼くとは思ってもいなかっただろう。

それ位、この2人の間には他人からは分かり得ない、知り得ない友情、絆、そういったものがあるのでしょうね。

只、エンドロール前の刑務所面会シーンにて、青年の握手に対し、2人が前からやっていたハンドタッチを老人の方からした(覚えていた?)事に、実はアルツハイマー病は偽装?という疑問も残る。

けど、「優しく生きて下さい」という言葉にはズシリと心に響くものはあり、映画としての最後の台詞としては凄く深みがあって良いと思うな。

本作にはオリジナル版があり、製作国がドイツとのことで、そちらは未見だけども、リメイクの本作を観ての予想としては、ナチスの残党を同じく死に間近の老人が復讐を絡めつつ始末していく展開なのでしょうね、そちらも機会があれば鑑賞してみたいな。


評価:★★★☆

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