銀幕大帝α

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ザ・レイド GOKUDO

2015年03月08日 21時18分54秒 | 亜細亜アクション
THE RAID 2: BERANDAL
2013年
インドネシア
146分
アクション/サスペンス/犯罪
R15+
劇場公開(2014/11/22)




監督:
ギャレス・エヴァンス
『V/H/S ネクストレベル』
脚本:
ギャレス・エヴァンス
出演:
イコ・ウワイスラマ
アリフィン・プトラウチョ
ティオ・パクソデウーバングン
アレックス・アッバドブジョ
松田龍平ケンイチ
遠藤憲一ゴトウ
北村一輝リュウイチ
ヤヤン・ルヒアンプラコソ
オカ・アンタラエカ
ジュリー・エステルハンマー・ガール



<ストーリー>
マフィアへの潜入捜査を命じられた新人警官のラマ。彼が身を投じた世界は、マフィア内部の確執や日本人ヤクザとの軋轢、新興勢力が入り乱れる修羅場だった。

マフィアvs.潜入捜査官vs.ヤクザ
全面抗争


-感想-

繰り返し続けて観たい気持ちにはならなかったけれども、痛快なノンストップぶりに衝撃を受けた事は確かだった1作目。
その続編となり、話自体も前作のラストから繋がっている本作は演出を大幅に変え、物語重視の内容となっている。
その為、シラットを用いたアクションシーンは分散され、前作で大きく味わえた極度の興奮度は抑え気味になってしまっていた。

三つ巴の抗争という物語の深みはあるが、前作みたくアクション!アクション!な展開を期待してしまうと肩透かしを食らう事は否めない。

終始ハイテンションな気持ちでアクションを堪能したいのなら前作。
どっしり腰を下ろして物語を堪能したいのなら本作。
好みはあるだろうが、個人的には前作の方が好きだった。

とは云え、今回もイコ・ウワイス筆頭に強者達の目を見張る様な戦いは健在。
それぞれが適度の長さで見応えは十分にある。
序盤での刑務所内のトイレでイコ・ウワイスが大勢の囚人相手に乱闘を繰り広げる所からして手に汗握らせてくれる。
ここのシーン、どんだけトイレのドア頑丈なんだよ、て思ったけど(笑)。

1対∞という戦いの構図が出てくると「北斗の拳」世代の自分としては、相手が何十人だろうとも圧倒的腕力でねじ伏せてしまうという云わばケンシロウの像に近いものがあり、ピンチを切り抜けて勝利を掴み取るその姿は絶対的なヒーローへと結び付く。
このスタイルは前作から継承されており、これ一番観たさで借りた自分にとっては最大の御褒美であった。
正直、146分の長尺の中において若干展開が遅くダレ場もあったが、随所で勃発的に起きる全てのアクションには体が震える程に楽しめたので、総合的に観ると秀逸な格闘映画であると評価として纏めておく。

不満を一つだけ挙げるとすれば、日本人ヤクザが思ってたよりも作品内で機能していない事。
邦題には「GOKUDO」と銘打っているにも関わらず、殆ど出番無し。
流石に遠藤憲一や松田龍平にイコ・ウワイス並みのアクションをやれと言っても無理な事は承知だが、北村一輝くらいにはヤクザならではの戦法なり鬼畜な姿なりを何処かに入れて欲しかった。
『KILLERS/キラーズ』ではあそこまで狂った演技が出来たのだから、それを本作でも活かせなかったのは至極残念。
映画ラストでは言葉のやり取りが音楽で消されていたが、ウワイスは松田龍平から“組に入らないか?”とスカウトされたと予想。
「もう懲り懲りだ」唯一聞き取れたセリフだけでも苦笑いを生ませる監督の絶妙な締め方は好みだった。


戦いに敗れる者の中には腕や足があり得ない方向に曲げられたりしていたのだが、これはどうやって演出しているのだろうか。
床に投げ倒された際にコンクリートの縁で頭部強打(グシャッ)する一瞬の死に様を映像としてきちんと作っているのも凄い。

後、本作はバイオレンス色も強く上記(顔面にバットフルスイング)の様なグロい場面もあり、そういう系が大好物な私はウハウハwだったのだが、どうやらレンタル版はそういうグロシーンが大幅にカットされたものらしい(R15+版)。
それらが全てノーカットで編集されている完全版(R18+セル版)も是非観てみたいものである。

評価:★★★☆
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レンタル開始日:2015-03-06
メーカー:KADOKAWA 角川書店

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『ザ・レイド(2011)』(第1作)
『ザ・レイド GOKUDO(2013)』(第2作)

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54 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (葉王)
2015-03-08 21:33:25
こんばんは
ついに観られましたか~!
ダレたかもしれませんが、御苦労様でした。

アクションのスピードはどうでしたか?
刑務所壁の連打の早さは常軌を逸脱してましたし
個人的には敵の右腕のシラット使いとの2戦が良かったですが、スピードならドニーより速いと思いました!
http://youtu.be/PWsVycbW168

長くてダレルかもしれませんが、
もう1度DVDで再復習してみます
まだまだウワイスもこれからですよ

残すはフィリップの「悪戦」が公開されるのを祈るのみですね
返信する
Unknown (ふじき78)
2015-03-08 22:06:07
長かったよー。テンポが悪くて長い映画だと、途中でポーズが効かない劇場鑑賞は一瞬の油断が命取り。ポーンと飛んでます、私。飛んで困るような話ではなかったと思うけど。
返信する
>葉王さんへ (ヒロ之)
2015-03-08 22:56:19
こんばんは!
日曜日の暇な時間を見つけて鑑賞致しました。

ちょっと長かったですかねぇ。
ドラマ重視にし過ぎていて、テンションの上げ下げが激しかったです。
前作にあった終始ハイテンションさが薄くなっちゃっていました。

アクションに関しては申し分無かったです。
壁撃ちの速さは凄かったですし、他のアクションシーンに目を移してもどれも味のあるものばかりでした。
出来ればアクションをもっと増やして欲しかったです。

ドラマありのアクション映画でも良いと思いますが、気持ちの高ぶりを持続させる意味では、こういう系統の映画はなるべく100分以内で収めて貰った方が有難いかもです。
返信する
>ふじき78さんへ (ヒロ之)
2015-03-08 23:00:40
こんばんは!
この内容ならばもう少し短く出来たのでは、とは思いました。
実は半分見た辺りで小休止挟んでしまいました。
レンタル派だからこその特権(笑)
劇場ではそうはいきませんものねぇ。
まぁ、ある程度話が飛んでも困らないとは思いますよ。
見所はあくまでもアクションですし。
返信する
こんにちは。 (大阪ひろき)
2015-03-09 17:55:40
ヒロ之さん、こんにちは。
前作は、アクション中心の作品でしたが、続編では、人間ドラマの方にも比重を置いた作品になっていましたね。ストーリーに変化をつけて、物語に深みを持たせるのは良いと思うのですが、ただ、色々な要素を詰め込み過ぎたせいで、長尺となり、その結果、お話のテンポが悪くなって、全体的に、かなり間延びしてしまった感じでしたね。
なので、もう少し、無駄な部分をカットするなり、コンパクトに纏めるなりして、サクサクと進めて行って、90分前後のランニングタイムに収めてほしかったですね。
やはり、この手の格闘映画は、90分前後のランニングタイムがお手頃で、観易いと思いますね。
アクションに関しては、ビルの中から野外、市街地へと戦いの舞台を変えて、行動範囲も広がり、カーチェイスも加わり、更なる広がりを見せました。
ですが、行動範囲が広がったせいで、散漫で、緊張感がなくなり、前作の限定空間(ビルの中)ならではの終始緊張感を持続したままのハラハラドキドキはありませんでしたね。
あと、潜入捜査ものならではの、ばれる、ばれないの「緊迫感」も、殆どなかったのは、残念でした。
本作の目玉でもある肉弾戦は、前作よりも、良かったと思います。
前作は、手下との戦いがメインで、マッドドック以外、これと言って、個性的な敵は登場しませんでしたが、続編では、ベースボール・バットマン、ハンマー・ガール、キラー・マスターと、見た目も、戦闘スタイルも、異なる個性的な三人の刺客との対決があったので、前作の乱雑&単調なバトルと比べると、アクションの幅が広がり、面白かったと思います。
この辺りは、前作とは異なり、新鮮でしたね。
欲を言えば、イコ・ウワイスに、「魅せ技」がほしいですね。ドニー・イェンなら、空中開脚蹴り、空中連続三段蹴り、フォームが美い芸術的なローリングソバット、トニー・ジャーなら、サマーソルトキック、オーバーヘッドキック、前方宙返り蹴りなどなど、アクロバティックな動きや技も多彩ですからね。
イコ・ウワイスは、もう少し、立ち回りに、メリハリがほしいですね。なので、立ち回りに、アクロバットを取り入れてほしいですね。
個人的な意見ですが、技の組み立て方が、ややワンパターンな印象を受けました。
それから、本作での日本人キャストのお三人さんが大人しかったのは、日本が舞台と噂されている続編への前振り、準備段階だったのではと推測しています。
あの続編を予感させるラストも、イコ・ウワイスVS日本人の敵との激闘が繰り広げるであろう第三弾への布石の可能性はありますね。
もし、続編が、日本が舞台なら、インターネット上で噂に挙がっている、武田梨奈さんに、是非出演してほしいんですけどね。
武田梨奈さんは、ギャレス・エヴァンス監督と親交があるみたいで、尚且つ、インドネシアの映画にも、出演された経験があるので、可能性はあるかもしれませんね。
とにかく、「ザ・レイド~」シリーズの今後の動きに、注目したいですね。
それでは、失礼致します。
返信する
>大阪ひろきさんへ (ヒロ之)
2015-03-09 20:12:33
こんばんは!
コメントありがとうございます。
前作と違う形にしたいという監督の意向は分かるのですが、少し色んな要素を詰めすぎじゃないかなぁとは思いました。
ウワイスが出ている、「ザ・レイド」の2作目と考えたら頭に浮かぶのは格闘アクションな訳で、ダラダラしたドラマは別に見たくもないんですよね正直。
求めるのは痺れる程にカッコイイアクションであって、それが今回、部分的にしか見れなかったのは寂しいですよ。
比率としてはアクション30パーセント、ドラマ70パーセントて感じでしょうか。
しかも140分以上もある訳で、そりゃダレるのもおかしくはないなと。
ひとつひとつのアクションは良かったのですが、流石に前作にあった閉鎖的な場所での格闘は今回薄らいでいたので、その辺も少し残念な気がしました。
終盤のハンマーガール&バットマンとのバトルが一番見応えがありました。
仰るようにウワイスのアクションにはキレがあるのですが、いかんせんパターンが同じなので、今後はこの辺りも幅を広げてもらいたいですね。
続編では日本が舞台になるのですか!?
となると次ではヤクザの活躍が見れるかもしれないのですね。
その中に刺客として武田さんがいると一気に盛り上がりますね!
ぜひとも実現して欲しいです。
3作目は1作目と2作目の良い所だけを組み合わせた作品に仕上げて、且つ尺は100分以内でお願いしたいです。
返信する
Unknown (葉王)
2015-03-09 21:36:56
こんばんは
レイドシリーズは内容は1>2、アクションは2>1
でしょうね
壁の連打、キラーマスターとの2戦、トイレで乱闘、栗山さん似の美女やバットマンとの戦い
まあキレは格別でしたね

ダイハードじゃないですけど、密閉空間から外に出ると気がそっちに向くので、このアクションのキレで1の内容なら最高でしょうね

3は日本人が相手ですか、武田梨奈さんは良いにしても、
そもそもカンフーのレベルが
香港 タイ インドネシア>>>ハリウッド>>>日本

な訳で変にル○ン3世(笑)みたいなのが相手でも盛り上がらないので
何か日系人のカンフー集団が相手だと面白いでしょうね

ドニー超えは次作まで保留でしょうか?汗
返信する
>葉王さんへ (ヒロ之)
2015-03-10 23:11:16
こんばんは!
コメントありがとうございます。

アクションは2の方が上ですが、テンションが途切れなかった1の方が楽しかったと思える作りでした。
なので3作目は2のアクションをちょっとパワーアップさせて1の内容でやって貰いたいですね。

日本が舞台なので、出来れば日本人を使って欲しいというのが本音です。
変な日本語使うキャラは見ていて萎えるんですよねぇ。
でも、アクションが出来る日本人アクターがどれだけいるのかが問題です。
台詞がないのなら日系人でも全然構わないんですけどもね。
とりあえず敵もきちんとバトルの形にもっていける人を起用して欲しいですね。

ドニーの宇宙技はまだ超えられてないと思いました。
ドニー超えは中々難しいですよ(笑)。
ドニーの技はどれも魅了されるものばかりですもの。
返信する
こんばんは。 (大阪ひろき)
2015-03-11 03:11:55
ヒロ之さん、こんばんは。
「ザ・レイド~」の第三弾の舞台が日本なら、撮影規制が厳しいと思うので、どれだけの規模のアクションが撮影が可能なのか?その辺りは、気になりますね。
ただ、近年だと、「ワイルド7」は、邦画にしては、アクションのスケールが大きくて、結構、健闘されていたと思うのですが・・・。
それから、インターネット上の記事によれば、武田梨奈さん以外に、坂口拓さんのお名前も挙がっているみたいですね。
上記のお二人以外で、個人的な希望としては、「TOKYO TRIBE」に出演された坂口茉琴さん(坂口拓さんの弟子。)、「琉球バトルロワイアル」に主演した丞威さん、「ハイキック・エンジェルス」に出演された青野楓さんと和製ベニー・ユキーデこと、子安慎吾さん、武田梨奈さん主演の「女忍」に出演された虎牙光輝さん、「ニンジャ・アベンジャーズ」に出演されているケイン・コスギさん辺りに出演してほしいですね。
あと、プロの格闘家に出演して頂いても、面白いかもしれません。
それから、イコ・ウワイスには、アクションの幅をもっと広げてほしですね。
トニー・ジャーは、古式ムエタイ、パルクール、トリッキング(XMA)、ブレイクダンス、アクロバットなどなど、アクションの中に、色々な要素を取り入れていますからね。神技的なスタントも軽々とこなします。
ドニー・イェンも、作品によって、アクションスタイルを変化させることの出来る優れた武打星で、ユエン・ウーピン先生とタッグを組めば、京劇的なアクロバティック且つリズミカルなクンフーアクションもこなしますし、古装片、武侠片では、重力を無視した華麗なワイヤークンフーアクションもこなしますし、MMA(総合格闘技)を取り入れてたガチリアルファイトもこなせますからね。
「孫文の義士団」(未見でございます。)では、フリーランニングを取り入れていますし、「導火線」では、パルクールを取り入れて、アクションに対して、常に新しいものを追い求めている姿に感心してしまいます。
最近では、ハリウッドの作品でも、パルクールを取り入れた作品を多く見掛けますね。
なので、イコ・ウワイスの作品にも、パルクールやトリッキング(XMA)などの新しいものを取り入れてほしいんですけどね。泥臭い打撃の応酬だけでは、やはり、飽きて来ますし、ドニー・イェンのように、常に、新しいものを追い求めて行ってほしいものですね。(個人的な意見ですが。)
それから、インターネット上の記事によれば、「ダイ・ハード」の第六弾も、日本が舞台だそうですよ。
個人的には、原点回帰して頂いて、是非限定空間での戦いを描いた作品にしてほしいですね。

●武田梨奈さんの「ザ・レイド~」に関する記事でございます。
             ↓
http://www.cinematoday.jp/page/N0068358

それでは、お休みなさい☆
失礼致します。
返信する
Unknown (葉王)
2015-03-11 18:59:30
こんばんは
アクション的なもので言えばやっぱ
2>>>>1ですね~
壁の連打観れば結果は一目瞭然

http://youtu.be/WqecZyU-Cg4
http://youtu.be/s2hMOSc-kM8
右腕の死闘は極限まで行きましたよ

大阪さんも言われてるように
ウワイスはジャーやドニーと比較されるレベルまで到達はしてるんですよね

スピードじゃやっぱドニー>ウワイスですか?

そろそろドニー超えをするアクションスターが出てきて欲しいのがカンフー好きの願いですね

フィリップ王子か、ウワイス辺りしか期待出来ないのも事実で
アドキンスやジャーじゃもっさりしてる気が・・
ウワイスは製作費の為とはいえスター・ウォーズに出ないで、何か新作を撮って欲しいんですよね汗
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