いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

生きもの地球学校(その1)

2011年08月22日 | 極楽日記(日帰り)

 CBCテレビと東山動植物園、名古屋港水族館の連携企画である「生きもの地球学校」に参加して来ました。かつてNHKで放送していた「生きもの地球紀行」に酷似しているのが気になりますが、ローカル局のやることなので特にクレームもないのでしょう。

 本日の会場は東山動物園の「世界のメダカ館」です。短い動画と実験、メダカ館のツアーがありました。

 立派にメダカ博士になれるでしょうか?

 世界のメダカ館では、この地方の貴重な淡水魚の維持にも力を入れています。イタセンパラもネコギギも、環境省のレッドブックに、近い将来の野生種絶滅の可能性が高いと注意が喚起されている絶滅危惧種です。

 これはメダカが流れに逆らって泳ぐ性質を示す実験器具。メダカの泳力は体が小さいためたいしたことがなく、秒速20cmぐらいの水流で流され始めるのですが、石や水草があれば、その陰に巧みに隠れてそれ以上の流れにも耐えられるそうです。最近は人工的な川床が増え、メダカが隠れる場所も少なくなったのが生息域を狭める原因になっているようです。河川の管理者にしてみれば、流れが速やかな方が都合がいいのでしょうがね。

 メダカが水流に向かって泳いでいるのがわかります。メダカは群れを作る習性があり、こんな姿はかつて水田の水路などで当たり前に見られました。最近の水田管理は効率を求めて用排分離と言われる方式が多くなっており、排水速度が上がっているため水田から出てしまったメダカは戻ることができません。水路にはカダヤシやブルーギルなどの競合外来種も増えており、メダカにとって厳しい環境になってきました。
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