まずは西表島についての説明があります。石垣島よりやや大きい島なのに、人口は石垣島の4万5千人に対してわずか2千人ちょっと。西表島より1割ほど面積の広い名古屋市の人口が225万人であることを考えると、いかに人が少ないかわかります。空港はないし、島を一周する道路もないので他の島はもちろん、西側の集落にも船で行くしかありません。この不便さが特有の自然を守ってきたのです。
全国から入賞者とその同伴者が集まりました。
明日からの体験を前に期待がふくらみます。
説明会の後は楽しい会食です。おいしく食べるのはいいことですが、ポテトや肉ばかり食べていたのはちょっとどうかな。
夕食は肉料理やカレーなどのブッフェだったので、おいしいですがあまり沖縄らしさは感じませんでした。むしろ次の日の朝食に興味を持ったので取材してみました。これは冬瓜(とうがん)の煮物。本土でも真夏には食べたくなりますので、石垣の暑さを凌ぐにはぴったりの料理です。
沖縄でランチョンミートと言われるのは、缶詰で有名なスパムなどに代表される味付け肉ですね。皮の代わりに缶に詰めたソーセージと説明がありましたが、コンビーフに似ている感じもします。この料理はただでさえ脂っこいランチョンミートを揚げてありますから、相当にくどいです。
ご飯にかけて食べる肉だしのたっぷり出た甘い味噌。これはおいしいと思います。
麩(ふ)の入った炒め物、フーチャンプル。これに使う車麩はみやげ物屋に売っていました。
朝食が済んだら、いよいよ西表島に向かって出発です。
傾いて見えますが、これは船首が持ち上がっているから。石垣港と大原港を結ぶドリーム号は時速30ノットから32ノットで航行する高速船で、浅いさんご礁の海に対応してスクリューの露出しない水流ジェット推進です。所要時間は35分で、その間は爆音でほとんど会話ができません。船首側のデッキはかなり静かなのですが、「船尾の方が揺れないから」と聞いてほとんどの参加者が船尾側に乗ってしまったんです。