グレンフィディック12年を入手しました。輸入元のサントリーによれば、世界で一番売れているシングルモルトだそうです。去年2月の山崎蒸留所ツアーで試飲させて頂いたはずなのですが、比較試飲ではあまり印象に残らなかったらしく、ほとんど味を覚えていませんでした。
個性を生かすためにシングルモルトで出荷するわけなんですが、グレンフィディックの場合は口当たりが良くて、大雑把に言えば国産ウィスキーに近い優しい風味と長い余韻を感じます。日本人好みのシングルモルトという感じです。ただしサントリーの説明にあるように、レモンピールのようなアクセントは山崎などとは違う個性で、レシピに「青リンゴと合う」とあるのはなるほどと思いました。ツアーでは同じスペイサイドのマッカランと比較したため目立たなかった銘柄ですが、家庭で落ち着いて水割りで楽しむには上々で、値段も考えると売れているだけのことはあります。高級版である15年の方はシェリー樽での熟成が特徴だそうなので、マッカランに近い風味になるんでしょうか。機会があれば試してみたいです。