いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

奥三河探訪その4

2020年12月10日 | 極楽日記(日帰り)

よく整備された山道を通って鳳来寺山麓に移動。武田勝頼に処刑された奥平家の人質、仙千代(千丸)の墓があります。武田家に臣従していた奥平家は破格の条件で織田方への寝返りを勧められますが、それを察知した武田方は人質を要求し、奥平家は処刑覚悟で当主の奥平貞能(定能)の次男であった幼い仙千代や長男貞昌の奥方などを差し出します。武田方を油断させて織田方に付き、長篠城に立て籠もった奥平軍は乏しい戦力で武田軍相手に奮戦し、鉄砲隊を擁する織田・徳川連合軍の到着までこの拠点を死守します。長篠の戦いで織田方に大きな貢献をした奥平家は以後重用されますが、犠牲は小さくありませんでした。過酷な戦国の世の習いです。

鳳来寺に向かう参道を登って行きます。

猪が出るらしいですね。

鳳来寺に来たこともある若山牧水の像だそうです。この造形だと、漂泊の詩人と言うより、拷問用具の「鉄の処女」を連想しませんか?

往時はこういう地元の人の小店がたくさんあって賑わったのでしょう。かつての本長篠から鳳来寺を通って三河田口に至る鉄道も、経営悪化や災害などを理由に廃線になっています。

今度は松尾芭蕉像ですか。さっきの牧水と同じ作者のようです。

いい石が出るのか、硯屋が何軒かありました。

これはまた立派な合掌造りです。雲竜荘という旅館らしいですが、全然知りませんでした。静かなのが売りのようですが、これだけ贅を尽くした設備でひっそり営業しているのは勿体ない。星野リゾートあたりがプロモートすれば、人気の高級旅館になるような気がします。

ここから先は長い石段です。

帰りに富栄の人気店、カフェアルフォンソに立ち寄りたかったので、鳳来寺参拝は後日の楽しみに取っておきます。

ドリップコーヒーとケーキですが、自家焙煎しているそうで、手が込んでいます。

窓から見える風景が一番のご馳走かも。

外のテラス席からはこんな眺めです。寒くなければ長居したくなりますね。

今回は蓬莱館もアルフォンソも大いに満足でした。ぜひ再訪したいです。

 

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