King Jamesならジェームズ王なんですが、James Kingだから人の名前です。山崎蒸留所の見学に行って以来、少しはウィスキーも嗜んでみようと思いましたが、蒸留所の試飲会で味わったような世界の銘酒には手が届かないため、リカーマウンテンで安売りしていたブレンドウィスキーを試してみることにしました。
瓶の形はJonnie Walkerそっくりで、当然ながら中身も意識しているでしょう。リカーマウンテンのブラインドテストでは、より値段の高いジョニ赤に勝ったらしいです。ジョニ赤もたいして高い酒ではないので、数百円の違いですけどね。私が子供の頃は、庶民にとっては「ジョニ黒」は応接間の飾りや上司を招いた時専用(自分では飲まない)の高級酒で、それより下のジョニ赤も結構な高級ウィスキーとして知られていました。正価ではジョニ黒の普通サイズが1万円、赤が半分ぐらいでしたかね。これに対抗した国産ウィスキーは、サントリーローヤルが5千円、オールドが2千5百円ほどだったと思います。強力な輸入障壁に保護されて、国産メーカーがおいしい商売をしていたことがわかります。1989年の酒税法大改正と販売免許の緩和により、スコッチも3分の1から4分の1ぐらいの値段になりました。消費者にとっては鉄板規制をぶち壊してくれたサッチャー様々です。
この辺の若いウィスキーは、特別な癖がなくて甘味があり、初心者向きに作られているのでしょうね。もちろん試飲会の有名シングルモルトと比べるようなものではなく、気軽に水割りで楽しむにはこれでも十分です。多分、もう少し味がわかってくればまた感想も違ってくるのでしょう。